11. 08. 13

前略 森の中より ③

先日 森を歩いた
テクテク テクテク 汗だくになって
大自然の中の 小さな小さな存在になって


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背負った リュックの中は ぎっしり
2時間で 1リットル というのを目安にして
たくさんのペットボトル だから ずっしり


底が ほどよくデコボコで
僕の足のカタチに合った
つかれることのない シューズを履いて


傾斜が急な場所を 抜けて
等高線の密度を 頭の中で描きながら
倒木に腰をかけて 呼吸を整えて


僕は この暑さの中でも
この 険しさの中でも
足る装備だから 楽しめるのだけれど


「恥ずかしながら 帰って参りました」
ふと ある兵士の言葉が 蘇った
わずか 70年ほど前の 南洋の森の中


彼等は 全てが足りない環境で
命をつなげていた
そして 多くの者は 果てていった


彼等は 山の中で
どのような気持ちだったのだろう
兵士として 人間として 生物として


うまく 魚が捕まえられたり
おいしい 木の実を 見つけた時
少しでも 嬉しいと思う瞬間があってくれたら


終戦を知らず 武器も果てて
人間だけじゃなくって 大自然すら
大きな敵として 立ちはだかっていたことだろう


ぬるくなったけど
純粋な水を 喉を鳴らして 飲みながら
ひとつ ひとつ 足らぬモノを 満たしながら


僕は なんだか 泣きたくなった
でも その間違いにも すぐに気づいて
リュックを担ぎなおせば 


さっきより ずっしり
心の中まで
さっきより ぎっしり 

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11. 08. 12

前略 森の中より ②

先日 森を歩いた
テクテク テクテク 汗だくになって
大自然の中の 小さな小さな存在になって


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前を見ても 後ろを見ても
人間は 誰もいない 一人ぼっち
たくさんの生命は 溢れているのだけれど


登りたい山が 見つかったら
だいたいの時間を計算して
遅くても 15時には 下山できるようにして


誰も 助けてくれないから
様々なアクシデントも 想定して
そうやって 初めて 本当の自由


山頂に 辿り着いて
そこにいなければ 出会わなかった
広い広い景色を たくさん吸い込んで


下ってゆくのは 上りより慎重に
使う筋肉も 配慮も 異なるから
時々 岩を掴んで 幹を掴んで


もうすぐ 里に下りられると思うと
不思議な 矛盾が 疼くんだ


もっと 森の中にいたい気持ちと
やっと 帰れるという安堵と


それは コンサートも スポーツも
同じだなあ って思ったり
終わりたくないけど 終わりがあるから 楽しめて


美嚢は 舌の上にあるのだけれど
おいしい と思えるのは 
どうしてだろう 飲み込む時なんだよね


口の中だけで おいしさを感じられるのなら
僕は ずっと 鴨肉を咀嚼していれば いいのだけれど
そうじゃないから ゴクリ そして また 箸を伸ばして


だから とても おいしい森の中でも
ポツネンと佇んでいるんじゃなくて
上へ上へ 下へ下へ 歩き続けて味わうんだと思う


いつだって おいしいさは 
過程でしかないのかも知れない


森が終われば 里 そして街
降りてきた山を 振り返って
ありがとう とか ごちそうさま とか


 


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11. 08. 11

前略 森の中より ①

先日 森を歩いた
テクテク テクテク 汗だくになって
大自然の中の 小さな小さな存在になって


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そこは 様々な音に溢れている
鳥や虫の声 風が葉を演奏して
そして 時々 密度の高い静寂


歩きながら いろいろ考える


自然の中に 美しい音は たくさんある
人工の中に 騒々しい音も たくさんある
でも 音は 音楽なんかじゃないんだ


メロディーや ハーモニー
それらは 音楽を記憶する上で
とても大切な要素なんだけれど


音楽は やっぱり 時間を聴くものだと思う


演奏という 音楽の行為で
一番 心の浸透圧に近いのは
時間を捕まえられることだと思うんだ


古い 音質の悪いレコードなのに
バチバチ ノイズに溢れてるのに
素晴らしい演奏に 感動してしまうのも


時間を 聞けるからなんだと思う


リハーサルの時
僕は ホールの座席で
サウンドチェックをしたりするんだけれど


客席は たくさんあって
その全てで 良いコンディションは
ありえないんだ


でもね 
演奏者が 捕まえる時間を 
鮮明に聴けるバランスだけは 確保したいんだ


山の中で 低い森 高い森
蝉の種類も 鳥の種類も 変化しながら
僕は それらを 全身で聴いている


本能のままの 音の洪水


沢のせせらぎ 風のささやき
重力と 圧力の 気まぐれなイタズラ
時々 自分の足音や 息の音が重なって


音楽も 大好きだけど
音も 響きも 大好きだから
また 森へ行こう

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09. 12. 25

ノエルによせて⑤ 夢の時間

ミッションRの響きの結晶が
今年も アジトと この心を 満たしてくれた
私は この幸せを 独り占めするのを諦めることにした


ノエルな今夜


まだ プレゼントに迷ってる方々へ
頑張った自分へ あるいは大切な人へ
こんな音楽を 贈り物にしてみるのは どうだろう


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「夢の時間」

リコーダー 大川滋子
チェンバロ 神山敦子


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このブログでも
そして オッターヴァ・コンブリオでも
「笛吹きちゃん♪」という名前は 目にしたり 耳にしたことがあるだろう


その 笛吹きちゃん こと 大川が
自身が古楽器の魅力に 憑りつかれて
その世界を たくさんの人に知ってもらいたい


そんなコンセプトで このプロジェクトを完遂した
その熱意は 本当に素晴らしいと思うし
今 このCDを聴きながら この記事を書いている


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大川は 笛の魅力を知ってもらおうと
様々なシチュエーションで
様々な聴衆の前で 演奏活動をしている


しかし バロックばかりのプログラムに
初めて聴く聴衆は 「もっと 知ってる曲も聴いてみたい」
そのような意見を 多く寄せていたらしい


この悩みは 演奏家なら 何度か対峙したことがあるだろう
これが自分なら やはり選択に躊躇することだろう
オレは クラシックのアーティストなんだから
分からないヤツは 聴きに来て貰わなくて結構さ


そんな傲慢な結論は 誰も出せないものだ


そして 大川の取った決断は 知っている曲も吹いて
それでいて ジャンルを超えた 古楽器や演奏というものの魅力を
知ってもらえるCDを作ろう そこに着地点を得て このCDが出来上がった


十月の千葉の ミッションR
私は 今年 完成したばかりの 新作のチェンバロを持っていった
そう このCDは 新作「権兵衛君」の録音デビューでもある!


出来上がったCDを 通して聴いてみると
どこかで聴いたことのある曲から始まって
気がつくと 知らないけど 魅力的なバロックの曲へいざなわれている


この 既知と未知のグラデーションは
実に巧みであり 手頃な時間も相まって
大川の願いは 見事に功を奏していることに 舌を巻いた


なおかつ しんがりを担った チマローザのソナタは
かつて このブログでも 大騒ぎした曲である
恐らく この曲をチェンバロで録音したのは 世界でも初めてだと思う


初めて出会った あの瞬間 あの偶然に感謝を込めて・・・ 
そんなノエルに ピッタリな 初々しい音楽があるよ
問い合わせ 笛吹きちゃん♪


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さ 今日はクリスマス
靴下の中に プレゼントは 入ってましたか?


私は 赤い帽子をかぶったサンタは
ピザ屋の配達の人しか 会ったことはないのだけれど
普通の風貌のサンタクロースは たくさん 知ってるよ


今回のシリーズで紹介した
録音に携った 演奏者も スタッフも
私にとっては とてもとても大切な サンタクロース達


今年も 貴重なプレゼントを ありがとうございました!


私は 誰のサンタにも なれないのだけれど
それぞれの音楽が たくさんの人の耳に響くことを 
ささやかながら 心より 祈ってます!


ノエルによせて・・・

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09. 12. 24

ノエルによせて④ チェンバロ

さ 今宵は クリスマス・イヴ
皆さんは どこで どのように 過ごされているのでしょうか?


私は もちろん デートであります ハイ
新国立劇場で バレエ 「くるみわり人形」の観劇です
終演後は 二人で ギネスビールで乾杯 そんな予定であります ハイ


がしかし


デートの相手は 
私と同じ誕生日の ケンタなんですがね・・・
ハハハ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「チェンバロ」
DVD監修 著者 久保田彰


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今や 日本のチェンバリストで
その名を知らない人は いないだろう
そう 久保田彰チェンバロ工房


その代表である製作家 久保田彰は
チェンバロを製作するだけでなく
チェンバロの啓蒙や メンテナンスの指南書なども著し
我が国のチェンバロ業界に 多大な功績を残している


そして また 大きな作品を この世に産み落とした
80ページ近い チェンバロ図説書とセットになった
演奏や 構造 そして 美しい装飾まで解説した DVDである!


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フルカラーの図説書は
もう これだけでも チェンバロの概要を
一晩で理解できるほど 画期的なものである


難しい用語と 私見だけを 
ただ羅列したような 難解なものと違い
とにかく 初心者にも優しく チェンバロに親しめる本である


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そして DVD
私は この映画の中の 演奏の為に
極秘プロジェクトとして 何度か参戦した


これから チェンバロを学ぶ人達には 本当に福音な1冊である
私の時代なんぞは 各国のチェンバロの特徴を
実際に 全て 耳にし 目にするまで 数年以上 かかったものである


それが この1冊と1枚の映像で
視覚的にも 聴覚的にも
チェンバロの概要を 理解できてしまうのだから!


そして 今夜 デートしているケンタも
九州から出てきて この工房で修行している
映画の中には 彼の作った楽器も 登場しているぞ!


イヴだ? シングルベルだ? そんなの関係ねー!
私は ただチェンバロと共に 生きていくのよ!
そんな弾きこもりなノエルに ピッタリの 鮮やかな音楽もあるよ


問い合わせ 久保田彰チェンバロ工房


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09. 12. 22

ノエルによせて③ バロック・ハープとの出会い

ミッションRの響きの結晶が
今年も アジトと この心を 満たしてくれた
私は この幸せを 独り占めするのを諦めることにした


ノエルな季節


まだ プレゼントに迷ってる方々へ
頑張った自分へ あるいは大切な人へ
こんな音楽を 贈り物にしてみるのは どうだろう


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「バロック・ハープとの出会い」
ハープ 西山まりえ


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もう10年以上も前のこと
甲府の古楽コンクールの本選で 弾むように音楽をしていた女の子 
それが 初めて聞いた西山で 「あ この子 優勝だろうな」 そう確信した


4年ほど前 4台ものハープを調律するミッションの為に
ハープを取りに 数年ぶりに会った彼女は・・・


ん? こんな小柄な子だったのか?
そう 思わせるくらい コンクールでの演奏は 大きく
そして 何故 ハープなんだ?と 不思議に思った記憶がある


この時 私は 今も製作中の 
強弱が出るチェンバロの工作を 開始した頃であり
このハープの演奏に 激しく嫉妬するほど 感動した記憶がある


そして 昨年から コンサートで
チェンバロやハープの調律を させていただく機会を得て
ついに そのソロCDの録音が出来る幸運に恵まれた


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西山は ナイロン弦の高音から 調律を始めるのだが
私は 調律屋の習性で 不安定なガットではあるのだが
中音から 割振りを始める


そして 一番左列の いわゆる白鍵のオクターブを広げ
次に 右列の やはり白鍵をユニゾンとオクターブで広げ
最後に 真中の列 いわゆる黒鍵を 合わせて終わる


雪 降ってたら どうしよう とか思っていた
2月の相模湖での ミッションR
チェンバロでは経験しない ガット弦の湿度との戦いが 懐かしい


「私の胸の奥にある苦悩は」
「そう信じてしまう おばかさん」
これらの曲を 静かな夜に 一人で聴ける日が来るなんて・・・


思いきり一人になって 自分の中へ中へ 向き合いたい聖夜
そんなノエルに ピッタリの 求心力に満ちた音楽
問い合わせ オフィスENZO


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09. 12. 20

ノエルによせて② ヘンデル 「ヴァイオリン・ソナタ全集」

ミッションRの響きの結晶が
今年も アジトと この心を 満たしてくれた
私は この幸せを 独り占めするのを諦めることにした


ノエルな季節


まだ プレゼントに迷ってる方々へ
頑張った自分へ あるいは大切な人へ
こんな音楽を 贈り物にしてみるのは どうだろう


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ゲオルク・フルードリヒ・ヘンデル 「ヴァイオリン・ソナタ全集」

ヴァイオリン 桐山建志
チェンバロ 大塚直哉


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いろいろ 誤解を生む表現になるかと思うが
恐れずに語ってみたい


私が 独立して 
チェンバロの仕事に 頻繁に携ることになった頃
耳にするバロック・ヴァイオリンのイメージは 貧弱 というものだった


これなら なにも ガット弦なんかにしなくてもいいのに
そんな印象を持っていて
オリジナル楽器推奨派の感性を 訝しく思っていたものだ


でも それが間違いであったことを悟ったのは
桐山の バロック・ヴァイオリンを 
初めて聞いた時だった


完璧な音程で 自由自在な表現力
モダンとかバロックとか そんなものを飛び越して
高い密度の響きで 涼しげに軽々と難曲を弾いていた


そして チェンバロの大塚
彼を初めて知ったのは 甲府のコンクールだった
その通奏低音の センスの良いことといったら・・・


バロック音楽のチェンバロは
時に 通奏低音というものを奏するのだが
右手は奏者のセンスによって 様々な音楽に豹変する


つまり 同じ曲 同じ楽譜を見ていても
チェンバリストのセンスと技量により
出てくる音も 響きも 全く別のものになるのだ


この 呼吸の合った二人の演奏は コンサートでも録音でも
もう なじみの方も多いかと思われる
年代的には 中堅なのだが 演奏は すっかりベテランである


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まだ寒い 秩父で行われた ミッションR
ヘンデル没後250年 ということで
今年中に発売になるのかな? と心配してましたが 杞憂でした!


本当は すっごく書きたいんだけれど
いやいや やっぱり やめておこう・・・
それくらい 珍しいものを 食べながらの録音でした! イヒヒ


ニ長調の第一楽章の冒頭
私は 朝 これをかけると
新月でも 低気圧でも 脳内が青空になっていくんだなー


大切な人と二人きりで ワインを傾けるディナー
そんなノエルに ピッタリの 格調高い香りの音楽
問い合わせ コジマ録音


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09. 12. 19

ノエルによせて① 「エル・コンゴ」 

ミッションRの響きの結晶が
今年も アジトと この心を 満たしてくれた
私は この幸せを 独り占めするのを諦めることにした


ノエルな季節


まだ プレゼントに迷ってる方々へ
頑張った自分へ あるいは大切な人へ
こんな音楽を 贈り物にしてみるのは どうだろう


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「エル・コンゴ」 南米ペルーのバロック音楽
演奏:アドリアン・ファン・デル・スプール&アントネッロ


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私は トラヴェルソという バロックフルートの表現力にたまげて
古楽器の仕事を 真剣に取り組むことになった
もう20年も前のことである


それから ピアノしか調律していなかった時代に比べると
実に様々な楽器や音楽に出会い 
その ひとつひとつが この仕事を続けていくエネルギーになった


その中に トラヴェルソを超える フェーバリットな管楽器に出会った
それが コルネットという 木管のリップリードの楽器である
ブルース・ディッキーは 有田正広に続く 私の中の神になったものだ


そんな コルネットを 自在に操る音楽家が 日本にもいた
彼こそが アントネッロの監督 濱田芳通である
そして 昨年から アントネッロの仕事の現場に携わる幸運に恵まれた


アントネッロのCDは 実に多彩を極める
その中でも 「薔薇の中の薔薇」という音盤は
私の生涯の中でも 恐らく上位を占め続けることだろう


いつか このグループと
このような 創造性溢れる録音に 携れたらな・・・
その夢が 昨年のミッションRで実現した


それが この エル・コンゴである!


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スペインに生まれた ある聖職者は 
18世紀の終わり ペルーのトルヒーヨという街に赴任し
当地の生活や文化等を 詳細に スペイン国王に報告していた


現在 マドリードに所蔵されている 
9冊からなる この「トルヒーヨの写本」の
第2巻には 当時の現地の音楽についての記載があり
その曲を演奏したのが この エル・コンゴ というCDである


南米の古い音楽は 楽譜などでなく
その ほとんどが口伝によるもので
現在 耳にできる18世紀の音楽は 皆無に等しいらしい


このトルヒーヨ写本の研究者の アドリアンは
アルゼンチンに生まれ オランダで指揮と作曲を学んだ
そして ギターを奏し フォルクローレを歌う 演奏家でもある


その アドリアンと アントネッロによる 
今は消えてしまった バロック時代のラテンアメリカ音楽
聞き終わっても 「キヤヤーキヤヤー」 と 口ずさんでしまうほど
貴重さだけでなく 魅力に満ちた楽曲と演奏である!


気のおける 仲間同士で集まったパーティー
そんなノエルに ピッタリの 賑やかな音楽もあるよ
問い合わせ オフィスENZO

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09. 04. 01

そうだ 甲府 行こう! ③

あぁ 昨日は途中で ごめんね


そうそう 古楽コンクールの話だったよね
どう? 行きたくなってきた? ん? 
あぁ そっか 凄いネタが何かって? ハハハ


ほら 君が敬愛する ヴァイオリニストと 
チェンバリストが コンクールに出場するんだよ!
アンサンブル部門で!


え? あ そっか まだ説明してなかったね
鍵盤楽器の年には 同時に アンサンブル部門のコンクールがあって
様々なグループが 出場するんだ


でね そこに このコンビが出場するんだ
それも 新しい編成で!
あ まだ これ オフレコだから ここだけの話だよ


二人はね バッハの全集を録音してる時
「そういえば バッハもそうだけれど 昔の音楽家は
一人で 幾つもの楽器が演奏できたよね」 ってことで


ある時 二人は それぞれの楽器を 取り替えてみたんだ
そしたら これが なんだか とても新鮮だったらしくてさ
実は ヘンデルの録音も 数曲 二人は 入れ替わって演奏してるんだ!


まあ 5月2日の予選は 軽く突破すると思うから
3日の本選で どんな演奏を聞かせてくれるかが 興味深深!


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オレ? 2日はいるけど 3日は仕事でいないんだ
夕方までには 楽器を取りに 戻ってくるけど・・・


え? ツタヤ往復連休 やめた? 甲府 行く気になった? そう来なくっちゃ!
うん 嬉しいよ! 会うのは 初めてだもんね!
そう 5月2&3日 甲府駅から ちょっと歩くけど山梨県民文化ホールだよ


え? 今日? 
うん まだ4月1日だけど・・・ なにか? 大丈夫?
そっか うん! じゃ 来月 甲府で会おう! うん ゴキゲンヨー!


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09. 03. 31

そうだ 甲府 行こう! ②

あぁ 昨日は途中で ごめんね


そうそう 古楽コンクールの話だったよね
どう? 行きたくなってきた? ん? 
あぁ そっか オレが何処でサボってるのかって? ハハハ


3階にある会議室がさ 凄いことになってるんだよ 期間中!
金曜の午後に 日本はおろか 外国からも 鍵盤楽器が大集合するワケよ!
もちろん チェンバロをメインに クラヴィコード フォルテピアノ オルガン・・・


その数 まあ30台以上は 軽くあるんだ! マジだって!
年によって 多少の増減はあるんだけれどね
まあ 楽器が来るってことは 製作家も大集合するわけで・・・


1999


オレが ここに初めて出展したのは 10年前の 1999年
心のどこかで ちょっぴり ノストラダムスとか グランド・クロスとか 恐れてた春
初めて作った 19分割チェンバロを 持ってきたんだ


それから 2年ごとに 新作を発表するコトにしてたんだ
2007年だけは 調律師世界大会に行く予定で 行けなかったから
4年ぶりの甲府! 4年ぶりの新作! 持っていく予定なんだ!


え? 出来上がるのかって?
うん それが ちょっとヤバいんだよね・・・
だからさ こうして君に話して ラストスパートの気合を入れようと思って・・・


ほら 前 言ってたじゃん
「チェンバロ見たいんだけれど 楽器屋に置いてなくって
 どこに行けば チェンバロ見れるのか?」 って


だからさ オレが 『京都の太秦映画村に行けば』 って教えたら
本当に行きやがってさ 「見れたのは チェンバロじゃなくって
チャンバラだった」 って 怒ってたじゃん!


今回は 本当だから!
日本で これだけの数のチェンバロを弾けるのは
ここだけだからさ 行こうぜ!


でね 極秘なんだけれど オレ 凄いネタ知ってるんだ
ククク!
これ知ったら 君 絶対 甲府 行きたくなるから!


あ 電池がなくなっちまった・・・充電しなきゃ・・・
また 明日 連絡するよ!
 


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