2008.09.20

昼下がりのポッカリ

先日 ケンタと仕事をした
午前の仕事が終わり 次の仕事は夕方
ポッカリと空いた 昼下がり 


んなもんで 早めに 夕方の仕事場に車を停め
娯楽施設へ赴き 遊戯に興じることにした
ポッカリと空いた 昼下がり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まずは エアホッケー


お話にならない
所詮 体育系調律屋と 文化系楽器製作者である
ケンタ惨敗 ポッカリと敗北


反射神経を 必要としないものでないと
フェアーに 対戦できない!
その抗議に もっともだ と思い 遊戯を変える


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パターゴルプ 


ありえねーコースだったので ルール改正を繰り返し
終わって見れば やはり 体育系調律屋の勝利
ケンタ惜敗 ポッカリと敗北


下半身を 必要としないものでないと
フェアーに 対戦できない!
その抗議に もっともだ と思い 遊戯を変える


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ダーツ


機械の使い方が分からず バーテンのオッサンに 指南を請う
オッサン 機械の使い方と共に 体育会系調律屋の筋肉を 褒めちぎる
「あれは ホモだね」 『そうですね』


筋肉を褒められなかったケンタは コントロールも悪かった
まるで5度圏図のような的に 刺さらない 刺さらない
ケンタ劣敗 ポッカリと敗北


頭脳を 必要とするものでないと
フェアーに 対戦できない!
その抗議に もっともだ と思い 遊戯を変える


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ビリヤード ナインボール


ここにきて 二人は互角な対戦に白熱
「晩飯 賭けるか」
『今度の飲み会にしましょう』


10回やって 勝負がつかず 延長戦に突入
ケンタは 頭脳と技術で 着実に上手くなっていく
調律屋は 運と勢いだけで 着実に敗色が濃くなっていく


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運が尽きたとは このことだ
調律屋のショットは ありえねートコで 玉が止まりやがった
ケンタ勝利 ポッカリと圧勝


「次回は ボーリングで勝負だ」
『いいですよ でも また ビリヤードやりましょう』
近いうちに 調律屋の財布は ポッカリとカラッポになりそうだ

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2008.09.11

サルマタ

スーパーの下着売場で (もちろん男性のだよ) ふと 思い出した


しばらく前のことだ
仕事に向かう車の中で 
いつものように 機関銃のような 後輩のトークが炸裂していた


「先輩知ってます? 鹿が出て 高速道路が通行止めになったの」
『知らん』
「テレビでやってたんですけど 警察がサルマタで鹿を 追いかけ回してたんです」


この時点で オチは想像がつくだろう
がしかし ここは イチイチ 後輩の会話の通りに
絵を想像して欲しい


『サルマタなのに なんで警察って わかるんだ?』
「そりゃ 警察は 誰だって分かるじゃないですか」


この時 杣は サルマタを履いた人間が
鹿を 追い掛け回している絵を 頭の中で描いていた


『だって 警察はサルマタで 鹿を 追いかけてるんだろ?』
「警察は 制服着てるから すぐ分かるじゃないですか!」


この時 杣は サルマタを履いて
上着だけ 制服の警察を 思い描いていた


『で どうやって 捕まえようとしてたんだ?』
「だから サルマタで捕まえようとしてたんですよ!」


心なしか 後輩は イライラしている
しかし 杣は 制服の警察が サルマタを手に持って
鹿を追い掛け回している絵を 想像していた


『サルマタで どうやって 鹿を 捕まえるんだ?』
「だからー きっと 鹿の首とかを 押さえ込もうとしてたんですよ!」


この辺りで ようやく 理解できた


『お前 それは サルマタでなく サスマタじゃないのか?』
「なんです? サスマタって」
『棒の先に Uの字の金具がついて 首ねっこを 押さえ込むやつだよ』


「そうです それです サルマタです!」
心なしか 後輩は 声が明るくなった
『あのなー サルマタってのはな モモヒキのコトだぞ』


「いやらしー 先輩 だから ゲイとか サブちゃんとか 呼ばれるんですよ」
心なしか 後輩の声には 嫌悪感が漂っている
『あほ サルマタで 首ねっこ掴む方が よっぽど変態だと思うんだが』


甚だしい勘違いの挙句 
人を変態呼ばわりするヤツである


いっそのコト 勘違いさせたまま
他人の前で もっとハジをかかせればよかったのだが
こちらも ついムキになって 正しい国語を 教育してしまった・・・


そういや 韓国の飲み会の時 
後輩は 会長に向かって 「先輩はホモなんです」と ぬかしやがった


おかげで 冷めた視線が5人
今まで以上に 親しく抱きついてきたヤツが一人いた
彼とは 別れぎわに 激しく抱き合い 
そのまま 道路にぶっ倒れた記憶がある・・・

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2008.08.30

クロックナー

「セ ン パ ル ロ グ ソ・・・ センパルノグソ・・・ 先輩ノグソ?」
『あ?いつオレがノグソしたトコ 見たんだよ!』
「え! 先輩 ノグソしたことあるんですか?」
『ねーよ! 大地に有機肥料を贈ったことは あるがな』


後輩は セミナーの時間割のハングルを 必死になって解読していた


『ちなみに これは チェンバロクジョ つまり チェンバロ構造 と書いてあるのだ』
後輩は いまだに S と J と CH の子音の違いが理解できていない
「へー クロックナー (なるほど)」


子音の区別は出来ないが 調子のいい会話言葉は すぐに覚えてしまった
韓国人と 笑顔で会話をし 意味など 全く理解していないのに
「へー クロックナー」 などと言っては 盛り上がっていたのである・・・


ヘンデルが オレの友人なら 
鍛冶屋ではなく
調子のいいウララ という題名に させたことだろう


「ガ ヤ ノ モ ク チャン・・・」
『チャン でなく サン だ  ちなみに それは オレの名前だ』
「え? 先輩 韓国では モクチャンって言うんですか? ギャハハハ!」


ニワトリは 3歩 歩けば モノを忘れる というが
後輩は ニワトリ以下である
1歩も歩いていないのに 3秒前の記憶が 葬られている


ま それでも 一生懸命 ハングルを理解しようとする姿は
なかなか どうして 健気なものである
すでに 4年前のオレより 会話が出来るレベルである


そんなワケで 心の中では がんばれよ と エールを贈っていた


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東大門運動場駅の 地下通路は 天国だった
運動場が近いせいか スポーツショップが たくさん並び
ユニフォーム屋が 100メートルに渡って 軒を並べていたのだ!


店員に聞けば 名前と背番号を 入れても 2万ウォンというではないか!
狂喜乱舞し さっそく スペインのユニフォームを 購入しようと財布を 取り出した
ハシャいでいたせいか 隣に後輩がいたことなど すっかり忘れていた・・・


っち!


『あ 君には 今回 世話になったから 君もユニフォーム まさか 欲しいか?』
言葉のひとつひとつに 社交辞令と分かる単語を 巧みに配置し
イントネーションも 顔色も 本意でないことを 露呈しながら聞いてみたつもりだった


「はい」


まさか 肯定されるとは 思っていなかった
しかし このくらいで 負けては いられない
なんてったって 2万ウォンがかかっているのだ!


『あとで アメリカンドッグを おごってやっても いいんだが・・・ どっちにする?』
後輩は 食べ物に弱い! ユニフォームより 食べ物を選ぶことを想定して 聞いた
「それも 御馳走になります」


アイゴー


ジローズが再結成されることがあったら
「遠慮を知らない子供達」 という曲をかけば 大ヒットすると
アドヴァイスしてやりたくなった


ええい! ままよ!


仕方なく 財布から 4万ウォンを出し 後輩のユニフォームまで 買うことになった
しかし 後輩は 名前はハングルは嫌だといい
背番号など いらない と ダダをこねる


『じゃ 英語なら ウララは ULALAの方が カッチョいいぜ!』
「イヤです URARAにします」
世界で一番 センスがいいのは 自分だと信じて疑わない 二人である


『分かった じゃ そうしよう ・・・ところで ユニフォームは どれにする?』
「この 白いやつが かっこいいです」
『おー イングランド代表か うん なかなか いいセンスしてるじゃないか』


横に 後輩がいなかったら オレは スペインの他に
もう1枚 ユニフォームを 作ろうと思っていた
黒いポルトガルか 白いイングランドで・・・


なもんで まあ いいか という気持ちになった


「ところで先輩 イングランドって どの国にあるんですか?」
『ロンドンだよ』
「オー クロックナー!」


え? つっこみ無し? 納得しちゃうワケ?
スカンジナビア半島の西 とか ドーヴァー海峡の北 とか
もっと 分かりにくい説明も 用意していたのに・・・


どうやら こいつは ハングルの勉強の前に
地理 じゃなかった 小学生の社会科から
勉強し直した方が よさそうである


もちろん アメリカンドッグなど おごらなかったことは
言うまでもない


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2008.07.28

暑い午後に思い出した 寒い夜の話

考え事をしながら 駅前のロータリーを 歩いていた
たぶん 歩行速度は カタツムリと さして変わらなかったと思う
数メートル先を ヨワイ50くらいのオジサンが 横切った


考え事をしながらも その光景は 視界に入っていた
オジサンは 蕎麦屋のノレンを上げ 
次の瞬間 ガッシャーンと もの凄い音を立てて 後退してきた


杣と目が合い 照れくさそうに 独りゴチた
「おかしいな 前は 自動ドアだったのに・・・」
そして 今度は 手動でドアを開け 蕎麦屋に消えていった


暑さのせいだろう


その蕎麦屋は 前から手動ドアである
『あー そうですね 確か大正時代は 自動ドアだったと 祖父も言ってました』
などと返したかったが 気の毒だったから やめておいた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


言い訳と 負け惜しみの 境界線は微妙である


しかし どちらも 自己防衛の成せる業であり
言い訳か 負け惜しみ と 受け取られた時点で
その言動は 功を奏さないどころか 反対の印象を残すに留まる


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれは 2003年の 韓国ツアーのことだった
ソウルで コンサートがハネた後
演奏チームは打ち上げへ 楽器チームは宿舎へと 引き上げた


ソウルのソワレなコンサートは 20時くらいに開演する
なもんで 終演後 楽器を車に積み込み 宿舎へ向かうと 
23時近くになってしまう


そして 宿舎の門限が 23時半だった


杣は 後輩を 宿舎の玄関先で下ろし 
車を駐車場へ 置きに行った
門限には どうやら 間に合ったハズだ


そして 冷たい11月のソウルの夜風に吹かれて
宿舎の入り口へ 小走りに行ってみると
なんと まだ 後輩が ドアを ウンウンと押していた


「先輩ダメです どうやら門限を 過ぎてしまったようです ドアが開きません」
『うそ! まだ11時半になってないぜ』
「でも 鍵がしまって ドアが開かないんです! 野宿です!」


後輩は 悲痛な声で そう言いながら 
なおも ドアを ウンウンと 押していた
気のせいか 涙目になっている


『ドア 引いてみたら?』
「は?」
そして 後輩がドアを引くと 扉は スンナリと開いた


よく見りゃ ドアに 「PULL」と プレートが貼ってある
『パボ! ここに プルって書いてあんじゃねーか!』
「え? プルって プッシュじゃないんですか?」


さて 諸君
この言葉は 言い訳なのだろうか
それとも 負け惜しみなのだろうか


せめて 自己防衛な 言い訳か 負け惜しみなら 救われるが
恐らく 完全な勘違いというか 常人の想像を絶する思考なだけに
笑いや 怒りよりも 寒気がしてきたことを よく覚えている

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2008.07.15

遅い誕生会

ケンタと 二人で 遅ればせながらの誕生会をやった
相変わらずの ケンタ時間で 現れたケンタは
相変わらずの 快活で ユーモアに溢れている


ケンタと 初めて会ったのは もう 何年前のことだろう


彼が大学4年生の夏休み 埼玉のチェンバロ工房に来た時
コンサートの仕事を 手伝いに行く ということで
横浜の美術館で 我々は 初めて 出会った


当時 杣は 頭を坊主にしており 作務衣を着て 丸眼鏡をかけていた


楽器運搬のアシスタントには やはり調律学校在学中の 後輩が来ており
杣と 後輩と ケンタは 夏の横浜で 偶然 合流した
そして ケンタは 後輩の蹴りを この時 初めてくらっていた


工房に帰って ケンタは師匠のKに こうノタマわったという
「杣さんは どこの お寺の人なんですか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれから 恐らく 10年くらい過ぎただろうか 


今では 後輩も ケンタも 独立し
それぞれの道を しっかりと歩いていて
信頼と実績を 積み上げている


少しばかり 早く生まれた先輩としては
それは とても 嬉しいことで
両者とも 大切なライバルで 大切な仲間である


飲みながら 絶対年齢の話になった
「人間は 絶対年齢ってのが あってですねー・・・」
ケンタの饒舌に 杣は フムフムと 耳を傾ける


で 人間の絶対年齢でいけば
杣は 後輩や ケンタよりも 幼いらしい
まあ 自覚はあるのだが・・・


十年ぶりくらいの 坊主頭の 杣を笑いながら
懐かしい話や これからの話に 盛り上がった


我々は 音楽への求心力で ベクトルを合わせることができる
こうした向上心を お互い いつまで 抱き続けることが できるだろうか
10年後 杣は 坊主頭かどうか分からないが こうして 笑えるだろうか


来月 杣の原点の街へ 旅する約束をした
杣は この20年間で すり減らした ナニカを 再生できるのだろうか
ケンタは 新しい楽器へのアイデアを 吸収できるのだろうか


社会へ出た20年前 今の自分は想像できなかった
ケンタと出逢った10年前 今の我々は想像できなかった
音楽へのベクトルを違わない限り 想像できない未来へ 歩んでいければいいのだが


ケンタは 「日本一の若大将」という DVDを プレゼントしてくれた・・・


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2008.07.10

そっくりな人

「先輩 世の中には 3人 そっくりな人がいるって 知ってますか?」
『ああ 知っている オレは すでに二人を知っているからな』
「誰ですか それ? 会ったこと あるんですか?」
『高倉健と ゴルゴ13だ  もっとも 会ったことは無いがね』


成田空港の 貨物ターミナル
欧州より送られてきた 楽器のピックアップに赴き
天才先輩と 天災後輩は 同じ人物を見つめながら 語り合っていた


「先輩 じゃ あとの残りの一人は きっと あの人ですよ」
『ふうん』
「いやー 本当にビックリですよ! 先輩 そっくりですよ!」


二人の視線の先には トラックに荷物を積み込む 40代の男性がいた
少なくとも A型とO型には ありえない 独自のテンポで
几帳面に 荷物と伝票をチェックし オモムロに荷物を積んでいる


『どこが似ているのか 分からないのだが・・・』
「どこが似ていないのか 説明したほうが 早いくらい そっくりです」
『オレは あんなに優しそうな顔をしてないハズなんだが・・・ ゴルゴだし・・・』
「目のタレ具合 オデコのハゲ具合まで そっくりですよ!」


あえて言うなら その男性は 長谷川健太にソックリで
そういえば 健太は ちびまるこの作者と 学校が同じだったな・・・
オレは もしかしたら 友蔵にも似ているかも などと空想がシャッフルする


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『そうか 世間には あんなツラに見えるのか オレは』
「そうですよ 先輩 第一印象だけは いいでしょ! 性格さえバレなければ・・・」
何故 後輩が そこで言葉を続けなかったか いささか 気にならなくもなかった


『オレは もっと硬派で 冷たい人間なんだが』
「強い男に憧れるのって マザコンらしいですよ」
『マザコン? あー マザー牧場には行ったことがあるが 2度とゴメンだね』


「は? なんでですか?」
『羊のウンコを たくさん 踏んづけたからさ』
「ハハハ 糞付けたんですね ハハハ!」


しかし その男性の仕事ぶりは なかなか カッコ良かった
独特のテンポで動いているのだが 要領を得ていて 無駄が無い


「先輩 実は隠された お兄さんとか いるんじゃないんですか?」
『隠している 子供なら いたるところに いなくもなくもないが』
「あ もしかして 実は 双子だったんじゃないですか?」
『もちろん双子さ もっとも 星座の話だが』


「二人で並んで 写真 撮ってあげましょうか?」
『いや 今日は遠慮しとくよ フィルムがもったいないから』
そういいながら デジカメのダイヤルを 無意味にカリカリ 音をさせてみせる


『ところで 似ていないトコは どんなトコなのかな?』
「そうですね 先輩の方が 頭がデカくて ナデ肩で 足が短いことくらいでしょうか」
そのまま 後輩を滑走路に 縛りつけてやろうかと思ったが 思い留まる


自分が 鏡の中に見る テメーの姿と
他人から見られている テメーの姿とは
想像以上に ギャップがあるらしい


まあ その どちらも真実であって 
どちらも 絶対ではないのかも知れない
受け入れるか否かは 別問題であるのだが


『そういや 君に そっくりな人を 何度か見かけたことがあるんだが』
「誰ですか? そんなに可愛い人が そこらにいるとは 思えないんですが」


不二家の軒先に 雨の日も 風の日も 立たされている
ペコちゃんに そっくりだと 言いたかったのだが
仕事を投げ出されて 帰られても困るので 不意にジョークを思いついた


『クレオパトラ』
「ありがとうございます! よく言われるんですよ!」
『あと 二人 知っているんだが』
「ええ 分かってます 楊貴妃と 小野小町でしょ?」


やはり 滑走路に 縛り付けてやるべきだった


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2008.06.11

よ! ポリエステルマン!

ベンチプレスに寝そべって 大胸筋を鍛える
まずは 80キロのバーベールを 3セットほど持ち上げる
最後に 100キロの重量にし 神経を集中する


呼吸を整え 歯を食いしばる
顔面中の静脈の隆起さえ感じながら
自己の限界に 上半身の全ての筋肉が 小刻みに震えだす


完全に腕を曲げることは まだ出来ない
しかし もう少し もう少しだけ 曲げて そして 持ち上げよう
そんな瞬間だった


「よ! ポリエステルマン!」


ジムの天井と バーベルしかなかった視界に
嘲笑を浮かべた 後輩の顔が アップで加わる・・・


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驚愕とは このことである
なんてったって こっちは 命がけな行為の最中である
後輩は ニマニマして 繰り返した 「よ ポリエステルマン!」


必死になって バーベルを引っ掛けて とりあえず一命を取り留めた・・・
『バカやろー! バーベル持ってる時に 驚かすんじゃねーよ!』
「あれ? 先輩 首チョンパになるとこでしたね アハハ」


首チョンパ? 
よくぞ そんな死語を 覚えてるもんだ・・・しかし 差別用語じゃないのか? 
いやいや そういう問題ではない!


『首チョンパでも バカチョンパでもいいが あぶねーだろーが!』
「あ 先輩 今 バカチョンって言ったでしょ それ 差別用語ですよ!」


しかし こいつとは 会話が咬みあわないこと甚だしい


『なんだ そのポリエステルマンってのは!』
「ブログ読みましたよ ポリエステルの」
『ああ そうか フフフ まあな』


ブログの内容を出されただけで 急に機嫌が良くなる先輩であった


「今時 自分がポリエステル着てること知らない日本人は 先輩くらいですよ」
 とりあえず持ち上げておいて 思い切り 怒らせるのは 後輩の得意技である
「そんなバカなコト晒して 恥ずかしくないんですか?」
 とりあえず怒らせておいて 徹底的に打ちのめすのも 後輩の得意技である


Img_0151


「だいたい そんな無理して筋肉鍛えて どうするんですか?」
 突然 会話の内容が変わるのも 後輩の得意技である
「もっと 足の筋肉つけた方がいいんじゃないですか? ヒョロヒョロですよ」
 突然 偉そうにアドバイスするのも 後輩の得意技である


『大きなお世話だ! オレは叶姉妹より 大きなバストになりたいだけだ!』
 実は AVの男優志願である などと 口が裂けても 言うワケにはいかない
『三島由紀夫だって 40代からマッチョになったんだぞ 凄いじゃないか!』
 実は 三島もホモだった などと 口が裂けても 言うワケにはいかない


「ふうん がんばってくださいね じゃあ!」
 一方的に会話を始めて 一方的に会話を終えて
 そして 突然 去っていくのも 後輩の得意技である


かくして ポリエステルマンは 集中力をかき乱され
ベンチプレスの上で ポツネンと取り残され
その復讐を ブログでやろうと決意するのであった・・・

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2008.05.06

愛おしい小さなダンサー

リハーサルが始まって 間もなく
演奏者が 参拝してきたという寺に
ケンタと ブラブラ 向かった


「きっと お寺の場所を教えてくれたのは リハを聞かれたくないからですよ」
『そうかなー オレは 聞いていたかったんだけどな』
「だから杣さんはダメなんですよ そういうの KYっていうんですよ! 知ってます?』


いや オレのイニシャルはMKだ と言おうと思ったが やめた


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ケンタが スタスタと本堂へ向かう
杣は ふと 空中クンバカをしている 
小さなベリーダンサーに出会って 観察を始めた


ムニョムニョ ムニョムニョ


彼女は 絶え間なく 踊り続けている
上へも 下へも 行くことなく
同じ座標で 踊り続けている


あがいているのか 楽しんでいるのか それすら分からない
この状態が 彼女にとって 危機なのか 悦楽なのか
少なくとも 杣の目に留まったということは 鳥からも見えるハズである


ムニョムニョ ムニョムニョ


ダンスを促すような 音楽も聞こえない 
耳に届くのは 風が揺らす 葉葉の倍音アンサンブルと
本堂から漏れてくる 干からびたお経 そして インテンポな木魚くらいだ


もっとも その木魚が 何拍子なのか 分からないし
リタルダンドしたり アッチェレランドする木魚も 聞いたことはないのだが


「杣さん どうしたんです? ロダンのモデルにでもなったつもりですか?」
『いや キュートなダンサーに出会ったんだ チップでも はずむべきかな』
「そのダンサーの ポケットに入るチップでも持ってるんなら 喜ばれますよ きっと」


『それじゃ 本当に雀の涙程度のモノだな』
「このダンサーを生贄に捧げれば スズメは涙を出して 大喜びしますよ きっと」
『雀の涙程度の大喜びなら 猫のヒタイの方を 喜ばせた方がマシかな』


ムニョムニョ ムニョムニョ


『さっきから 同じ場所で踊ってくれてるんだけど どう思う?』
「試しに 下から ライターでアブってみたらどうです? 火事場の馬鹿力が出ますよ!」
『あいにく 彼女は 馬でも鹿でもないらしい ケンタとは違って』


ケンタは 飽きてしまったらしく スタスタと歩き始めた
どうやら 100年前に生まれたとしても 
ロダンのモデルには あまり 向いていない性格のようだ


彼女は やがて サナギになり 羽化して
プッチーニの作曲した オペラを舞うことだろう
もっとも 町長夫人に ならなければの話だが
あるいは 雀が涙を流すほど 喜ばなければの話だが


ムニョムニョ ムニョムニョ

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2008.04.25

クーランプ

壮絶な仕事を終えて 猫橋へ向かう車の中
(この時点で 話が長くなりそうな予感がしている
 連載にするか あるいは 割愛をするか・・・ 先日 火曜日のレポートである)


「先輩 動物を数える単位の 匹 と 頭 の違いって分かります?」
実は 杣は クイズ好きで 機嫌が悪い時
後輩は クイズを出して 大先輩の御機嫌を伺う という技を会得している


『うーん そうだな・・・ 人間より大きいのが頭で 小さいのが匹』
「あ いい線いってますね」
後輩は 寛大な回答枠を用意することを忘れない


「人間が抱きかかえられるのが匹で そうでないのが頭だそうです」
『じゃ 牛は赤ちゃんの時は匹で 成長すると頭なのか?』
大先輩は いかなる時にも 後輩を苛めることを諦めない


そんな会話から 日本語の難しさに話題は転換していく
音読みと 訓読みは 韓国語では 固有語が別の字で存在するとか
大先輩は 先輩たる威厳を 鼻息荒く撒き散らす ブフォ ブフォ


で 話題は 杣の好きな 誤植に移っていった


『おざなり って言葉を始めて見た時 なおざり の誤植だと思ったよ』
そうなのだ 今でも このフタツの言葉を うまく使い分けられない
ぞっとする と ぞっとしない も うまく使い分けられない 今日この頃である


『そう言えば 昔 クーランプっていう作曲家の名前を プログラムで見た時
 プーランクの誤植だと思ったんだけれど どうやら 本当に存在していて 焦ったよ』
「え? クーランプって そんな作曲家 いるんですか?」
『オマエ 音大を出ていて そんなコトも知らんのか?』


そうなのだ 
この後輩は 今や調律屋であるが もともと音大出身の フルート奏者であり
NHKの趣味ゆーゆーとかいう番組にも 出演していたほどのキャリアがあるのだ


そういえば 後輩と同期の教え子の結婚式に
杣は 自作のチェンバロを持って 後輩と一緒に 自作の曲を共演したことがあった
確かに たいしたフルート奏者であった (今 ふと 思い出した)


「クーランプって いつの時代の作曲家なんですか?」
『うん それが 20世紀の作曲家なんだよ プーランクは バロックだろ?』
「先輩 それって クープランじゃないですか?」


『ん? 今 オレ なんて言ってた?』
「クーランプと プーランクです」
『んなワケ ねーだろ! クープランと プーランクの話をしてたんだぞ!』


というワケで 先輩の威厳は失墜した


杣は この手の勘違いが 甚だ多い
言葉が似ていると 混乱して記憶してしまう
以前 タブラチュアと タランチュラを 間違えたこともあった


後輩は 涙を流しながら 後部座席で 笑い転げて叫ぶ
「先輩 クーランプって誰ですか? クーランプって!」
『だから違うって! しつこいなー! プークランと プーランクだって!』


「プークランって誰ですか? ギャハハハハハ!」
こいつが 荒川で簀巻きにされて ドザエモンで発見されたら
まず 間違いなく 杣大先輩の犯行である


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「先輩 クーランプって 工房に沢山あるやつじゃないですか? ギャハハハハ!」
そんなワケで 猫橋に到着する頃には
杣は クイズが出される前以上に 不機嫌になり ギャラをケチってやった 

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2008.04.15

バターと鍵盤

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「先輩 コメント 見ましたか?」
『ああ読んだ その返答コメント 読んだか?』
「いえ」


今日は 後輩と仕事だったので 
合流した車の中で そんな会話が始まった
一昨日の記事に対する 両者の応酬である


『つまるトコ 君の体重が50キロとして 体脂肪が25%だとすると
 実に 君の脂肪は バター88個に相当する というワケだ
 どうだ 参ったか! がっはっはっは!』


「88個? それじゃ私は モダンなオンナですね」
『何故だ?』
「だって モダンピアノは 88鍵じゃないですか!」


こいつは アホか
こんな 羞恥心のカケラも無い リアクションしているようじゃ
いずれ ベーゼンのインペリアルのように 97個のバターになる日は近い


「先輩は バター 幾つ持ってるんですか?」
『そうだな・・・ 体重65キロで 体脂肪が10%になっても・・・36個くらいか』
「なんだ 結構あるじゃないですか でも 3オクターブじゃ 音楽になりませんね」


こいつは アホか
バターの数と 鍵盤の数は ナンの関係もないのだが
勝手に関連づけて 自分はカバレフスキーまで弾けると 意気ヨウヨウである


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


誤解のないように 解説しておこう


この後輩 実物を知ってる人は この会話を訝しく思うだろう
そうなのだ 彼女は 決して デブではないどころか
見た目も 体重の数値も かなり 痩せている


なおかつ チェンバロどころか フォルテピアノまで持てるほど
怪力があるので 女性としては かなり筋肉があるハズだ
それでも バター88個とは 意外である


そんなコトを考えていたら ふと 理解できる仮説が成り立った


彼女は かなり オツムに問題がある 
つまり 脳みその代わりに 頭蓋骨の中は 脂肪で一杯!
バター49個分くらい つまり4オクターブくらいは 頭部に内在しているのでは・・・


「でも 先輩 テレビ見ないから 知らないでしょうけど
 今 バターは貴重品なんですよ! 品切れ続出なんですから!
 ああ だから私 モテるワケだ! ウフフ」


どうやら こいつの頭蓋骨には 5オクターブ以上の
バターが 詰まっているようだ・・・

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2007.07.27

そして アイツは 半世紀

先月の韓国ツアーの 三日目くらいだったろうか・・・
後輩うららは つぶやくように あきれたように のたまわった
「先輩 ・・・そろそろ 臭ってきませんか?」


『ハッ ナニが?』
「だって もう三日も 同じもの 着てるじゃないですか!」
『あ? これ? ガハハハハハ! バーカ!」


確かに 杣は 三日どころか このツアー中
全く同じものを 着ていた
正確に言えば 同じ格好をしていた


その後の 瀬戸内ツアーでも 10日間
同じ格好をしていた


**********************


杣は オシャレである!
オシャレというのは いろいろな服を たくさんコーディネイトすることでなく
好きなものを 毎日 着ることだと 何故か信じている


なもんで 気に入った服に 出会ってしまったら
最低でも 同じものを 3着買う
そして 毎日 毎日 泳げタイヤキ君ではないが 同じ服を着られるのである


しかし 汗ばんだものを着るのは 常人並に 嫌いなので
洗濯を繰り返し 常に フレッシュな同じ格好をしているのだ
ジーパンですら 同じものを みっつづつ購入しちまっている!


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そんなワケで この夏は ピッチリ長袖を 毎日 着ているのだが
いよいよ 暑くなってきて この長袖の真価が 問われる温度になってきた!


この ピッチリ長袖だけだと チクビが 透けて見えるので
長袖の上に 半袖のTシャツを 着ざるを得ない・・・
まさか ブラを付けるワケにも いかないし・・・


関東も 暑くなってきたぞ!
夏バテ 夏カゼ みなさんも 気をつけて下され!
とにかく 汗を たくさんかいて 乗り切ろう!


そして 源造親分
50歳の誕生日 おめでとう!

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2007.03.03

謙虚な先輩 アホな後輩

杣は 楽器を製作している時
楽器の内部や 鍵盤など
あとから見えなくなるとこに 落書きをする


出来上がった頃には そんなイタズラなぞ すっかり忘却しており
人前で 調整をしている時などに
突如として その落書きが あらわれて ビビる!


ある時など ステージで 鍵盤を外したところ
「あー サンマが食いてー!」 と 筆ペンで書いてあり
慌てて その字を隠しながら 作業をしたこともある


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この楽器は 自分の名前を 底板に書いた
ナント 控えめで つつましい 製作姿勢であろうか!
そう 杣は 謙虚で シャイなのである!


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が しかし ナニやら ツツマしくないモノまで
描かれているではないか!
なんじゃ こりゃ!


ちなみに 杣の 謙虚なサインは これ↓
どうだ!これなら 五度圏図を 書き損じることもない!(EsもDisもあるからね!)
そして 日本人には 解読不能! あっはっは ツーカイ ツーカイ!

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さて 問題の落書きは これ↓である・・・

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ふつー 書くか? こんな絵! 楽器に!
頭が微妙に 五度圏図になりかけて見えるのは オレだけか?
わかった! 五度圏図書こうと思って失敗したんだな きっと! 嗚呼マヌケ


犯人は もちろん アホ後輩 うららである!
楽器製作を 手伝ってくれて ギャラを支払えないので
まあ サインぐらい させてやっても いいぜよ! と言ったのだが・・・


ふつー 名前だろ! サインと言えば!


この落書きが 効力を発揮するのは
小学校での コンサートくらいなものである


終演後 楽器を片付けるために 底板が ドバっと見えた瞬間
それまで 退屈そうだった 小学生が
この絵を見て 「ワー! キャー!」と 感激するのである!


その反応を見て 悦に入る うららであるが
この絵が 小学生レベルだということに 気づくことなど
まあ 永遠に無いんだろーなー ふふ

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2006.04.02

KGB局長のモンゴル視察

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KGBケンタフスキー局長(右) モンゴルに到着 
(左はSPのモクザノフ工作員) 

「モンゴルは寒いな・・・」
『我がソビエトより 暖かいはずですが・・・』


Pa0_0062

ヤギの成育状況を視察 

「よく 育っているな! もうすぐ羊になりそうだ!」
『我が国では シュレッダーとして活躍しております!』


Pa0_0091

馬頭琴の製作状況を視察

「これって 弓で弾く楽器じゃないのかい?」
『スーホは ピッチカートだけで演奏してましたもので・・・』


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ゲルで 故フビライ・ハーンと記念撮影

「なんで 俺が こんな帽子かぶらなきゃ いけないんだ? え?」
『これが外交というものです 局長!』

 

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2006.02.23

スリッパ事件

その日も サロンコンサートが終わって
演奏者と 聴衆が 余韻を楽しむかのように
部屋中は 和やかな歓談に 包まれていた


杣は チェンバロに興味を持つ人達の為に
楽器のそばで 様々な質問に 対応していた
・・・事件は その時 起こった!


後輩が 隣に寄って来て 耳元で 小声でささやく
「・・・先輩 ・・・トイレ」


杣は (はっ?) と振り向き (こいつ 何言ってやがんだ?) と思った
(子供じゃないんだから トイレくらい 勝手に行けよ!)
コンサートは 終わったのだから いちいち断る必要も無い ・・・シカトしていた


しかし・・・ 再び 後輩が 真剣な 表情で つぶやく
耳元で 小声で 「・・・ですから 先輩 トイレの・・・」
杣は 妙にいらだち 『トイレくらい 勝手に行ってこいよ! 1階にあるから!』


それでも なお 後輩は 申し訳なさそうな 声でささやく
「いや 先輩 そうじゃなくって・・・ そのスリッパ・・・」
杣は 言われるままに 不機嫌に 自分のスリッパを 見下ろした


が!


周りを 取り囲んでいる お客さん達と 
自分のスリッパの 色が 違うのだ!


あ!


杣は コンサートの休憩時間に 慌てて調律を直し
そのままトイレに 駆け込み
後半のプログラムに間に合うように 猛ダッシュで 客席に帰ってきていた


その時 どうやら トイレのスリッパを
履いたまま 客席に 戻ってしまったのだ!


すまぬ!


後輩に 心の中で 侘びと 感謝を つぶやき
杣は お客さんの群れを かき分けて
慌てて トイレに戻って行った・・・


それ以来 スリッパのある会場の仕事では
決まって 後輩は 無言で ニヤリと 侮蔑の視線を投げかけてくる・・・


(左が お客様用スリッパ  右が 杣大先輩愛用トイレスリッパ)

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2006.02.18

工具は正しく使いませう!

↓ チューニングハンマーの正しい使い方

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↓ チューニングハンマーの もうひとつの使い方

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解説) チューニングハンマー:調律したり叩いたりする工具
注意) 但し 叩いても治りそうもないものは 叩かなくてよろしい (上図参考)

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2006.01.07

ロープは正しく使いませう

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↑ ロープの正しい使い方


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↑ ロープの誤った使い方


(注:良い子はマネをしないで下さい! ゲイに目覚めます!)

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2005.11.27

ミッションC:大切なライバル

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板橋 成増アクトホール


アルル音楽学園の 発表会
この写真に 写っている楽器
ケンタ こと 深町研太の製作した フレンチチェンバロ

杣には 何故か 頭が上がらない というか
いばれない仲間が 二人いる
一人は 後輩の「うらら」で  もう一人が「ケンタ」

ケンタは 福岡出身の 九州男児
大学を卒業して 埼玉のチェンバロ工房に 弟子入りし
その後 独立し まだ29歳の若さで 数々の楽器を製作している


ケンタと 杣の 唯一の共通点は
二人とも 5月30日に 生まれた・・・
というだけで 後は ナニから何まで 対照的な性格

それでも 杣は 彼を密かに 応援している
恐らく 世界で一番若い チェンバロ製作家と思われるケンタの
「楽器を作る!」という姿勢に 共感しているのだろう


2002年に 独立したケンタは
イタリアン フレミッシュ ジャーマン スピネット
そして 写真のフレンチと 様々なタイプの楽器を 意欲的に製作している

これからが とても楽しみ であると同時に
方向はちょっと異なるが 楽器を作るという点では
良きライバルとして 杣に 心地良い闘争心を もたらしている 

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