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12. 09. 23

午前四時


逃げ出した猫の行方杳
捜索と散策な融和
宵の影は 光の数だけ
濃淡 長短 踊り出す

並んだ窓の奥にこもる
それぞれの恙無い匂い
星を眺めてる 花達も
ほんのり はんなり 笑い出す

 遅すぎる夜と 早すぎる朝と
 東雲 にじんで 静寂 紫
 朦朧な現 鮮やかな夢
 逡巡に満ちた 午前四時

空っぽなまま 帰宅すれば
扉の前には 丸い猫
甘くて辛くて酸っぱいまま
とにかく とやかく 抱き上げた

 持て余す夜と 弄ぶ朝と
 黎明 なじんで 寂寥 紫
 鈍重な現 軽やかな夢
 恭順に満ちた 午前四時

 身に沁みる夜と 目に浸みる朝と
 東雲 にじんで 静寂 紫
 朦朧な現 鮮やかな夢
 逡巡に満ちた 午前四時

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