紅白 そして 箱根駅伝
どちらも 年末年始の
日本人の大イベント
今回は 実家のテレビで 紅白を見て
アジトのネットラジヲで 箱根駅伝を聞いて
ちょっと いろいろ思うことがあった
2011の日本と言えば 様々な天災と
そして フクシマ問題だろう
良いことも たくさんあったんだけれど
紅白では 歌手たちが
それぞれのパフォーマンスを通して
被災地へのエールを 送っていた
私が素直な人間なら ウンウンと頷けたのだろうが
そうならなかったのだから よほど ヘソが曲がっているのか
正直 ゲンナリとしてしまった
いわゆる芸能人が 実際に被災地へ赴いて
心を痛めて でも頑張って欲しいという思いを歌に託して
それぞれが それぞれのパフォーマンス
私は そこに 被災者へのエールというより
痛んだ自分の心を そうやって慰め
そして そんな自分を肯定し酔いしれている気がしたのだ
果たして 被災された方々は
そうしたパフォーマンスを どう受け止めたのだろうか
素直に 元気や勇気の泉になれば よいのだけれど
明けて 箱根駅伝
5区をぶっちぎりで 駆け抜けたランナーの言葉に
私は はからずも 涙してしまった
「僕が苦しいのは たった1時間ちょっと
フクシマの皆さんに比べたら ぜんぜんキツくなかったです」
あれだけの走りをするには ここまで
並の人間では耐えられない 苦しい時間を 克服したからこそ
本物の苦しみを耐えた人間の 大きな謙虚と体温を感じた
優しさは 間接的なほど 浸透圧が高くなる気がする
きっと本当に頑張ってる人は 頑張れ!を連呼したりしない
自分に出来ることを 精一杯やってる人は 温かい泉
震災直後 松山千春が 言っていた
「知恵がある奴は知恵を 金がある奴は金を
何にも出せない奴は元気出せ」
絆 とか ひとつ というのは
直接的に唱えるものでなく
感じて初めて それと分かる領域のもの
だから 私も元気を出そうと思う
国という体が 回復するためにも
細胞のひとつでしかない自分に出来ることは それだけだから
新年早々 凹むネタに事欠かない
他人に話せば ささやかなことでも
個人としては ヘビーだったり でも
出来ぬ堪忍 するが堪忍
じゃないけれど
出せぬ元気 出すが気の元