朝のベト7
もう 20年以上も前
浜松の勤労青少年寮には
朝 6時半から ベト7が大音量で響いていた
平均年齢が 60代のベテランの職人に囲まれて
まだ 卒業したての ヒヨコな僕は
たくさんの 「初めて」に苦戦していた日々だった
夜になって 寮の窓から
遠くの 青い閃光を ボンヤリ眺めていた
それは 新幹線のパンタグラフ
あれに乗れば 家に帰れるんだ
覚えたての アルコールに浸りながら
そんな 弱気なコトを 考えていた
逃げ出してしまいたい夜が 時々あった
でも 朝はやってくる
そして 朗々と ベートーベンが響く
2楽章から 3楽章へ
食堂で 慌ただしく朝食をかきこんで
今日の作業を 頭でシュミレーションして
3楽章から 4楽章へ
・・・・・・・・・・・
あの時のヒヨコは チキンになって
気が付けば 帰る場所も 逃げ出す場所もなくなって
でも 同じ道を トボトボ歩いている
今日は ベト7が初演された日
毎朝 聴いていたから 当たり前だけど
僕が一番たくさん聞いたシンフォニー
どこかで あの頃の自分に戻れる リセットボタン
それは 懐古するのでなく
あの頃と同じ 前しか見ない自分への リセットボタン
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Comments
聴いたじょ♪リクエスト曲(◎´∀`)ノ
Posted by: 笛吹きちゃん♪ | 11. 04. 20 PM 8:52
Dear 笛吹きちゃん♪
うん 斉藤さんに感謝だ!
あと ツイートしてくれて ありがと!
フォローさせていただきました! @xomon
Posted by: anonymous | 11. 04. 21 PM 2:30