ポカーンな僕は 時々タラーン
秘密工作員は 人体実験が 大好きである
といっても 731部隊のように 他人で試すのではなく
己の体を いろいろ実験するのであるが…
今までにも そのいくつかを ここで紹介してきた
リンゴはダメだったけど 青汁で風邪をひかなくなったとか
ピチピチシャツを着て 冷房も扇風機も必要なくなったとか
さて 今回の実験は 昨年末から試みたものであり
完全なる成功の 確信に至ったので
ここで その全貌を明らかにしたいと思う!
・・・・・・・・・・・・
私は 喘息を患う他に
鼻炎とも40年以上 つきあっている
時間だけみると もはや盟友の領域であるが
慢性の鼻炎の 唯一のメリットは
花粉症にならないことだろう
なんせ 年中 ヘックション ダラーン なのだから
この持病によって 幼少のころから
私は 口で呼吸をする習慣を体得しており
いつでも ポカーンと 間抜けに口を開けている
自分では このポカーンが 大嫌いである
ちょっと 油断すると ポカーンから
重力に従順な ヨダレ君が タラーン
私は しばしば 酒を飲んだまま
居間で 座ったまま寝入ってしまい
タラーン痕跡を 服に染色する特技を持っている
おかげで 高級なダウンジャケットを 2枚
貴重なワイシャツを 5枚
どうでもいいシャツを 数十枚 犠牲にした
このタラーンは なぜか 洗濯をしても 拭えないのである
まるで化学反応を起こしたかのように 白いストライプが
洗えど 洗えど 嘲笑うかのように 頑固に残る
待った
話題がズレた
・・・・・・・・・・・・・・・
そんなワケで ポカーンな人間なワケだが
顎の筋肉を喪失した者にとって
過酷なのが 冬場 乾燥期の睡眠である!
そのまま 座っても 横たわっても 寝てしまうと
全開の口から 水分が失われ 喉を痛め
風邪へと発展する確率は イチローの打率より高い…
なので この20年くらいは 冬場になると
私は 寝るときに 必ず マスクをしていた
それによって この由々しき問題を制圧してきた
しかし 昨年末 ふと あることを思いついた
強制的に 口を塞いで眠れば 良いのではないかと
実に 単純明快な道理であり
それなのに 己のアイデアに
嗚呼 私はファンタジスタだと 悦に入ったりしていた
なもんで 早速 セロテープで 口を塞いで寝た
翌朝 これは やや成功と思えた
やや というのは セロテープの接着剤で
口の周りが ただれて 腫れてしまったことぐらいだ・・・
鏡の中の タレ目なオバQを見つめ
うーむ ムムム
この人体実験には もう少し工夫が必要だと認めざるをえなかった・・・
私は こう見えて 敏感肌である
もっと 肌に優しい 接着テープは・・・
あるじゃないか!
なもんで 次の夜は
絆創膏を貼って 寝てみた
翌朝 鏡の中には オバQでない ただのタレ目がいた
成功!
そして それから 毎晩 毎晩
雨の夜も 雪の夜も 揺れる夜も
私の口には しっかりと 絆創膏が貼られている
もしも 強盗が入ったら
願ってもない 住人であろう
もっとも 私は 即座に驚愕し 失禁 失神するだろうが・・・
世の中に どれだけ 顎の筋肉が緩い人がいるか不明だが
この 絆創膏大作戦は 実に効果的であることを宣言する!
窒息もせず 風邪もひかない乾季を 乗り越えたからである!
コツとしては 絆創膏をタテに貼ることと
リステリンで 口内を よーく洗浄することくらいである
きつく貼りすぎると 己の歯ぎしりの音で覚醒するので 御注意を!
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