ポロリ ポロポロ 心は ボロボロ
頭の弱い人間は
本当に 生きにくい時代になった
そんなことを 痛切に感じている
私の記憶は
どうやら
3つのパターンがあるようだ
ひとつめは 音とリズムで覚える
これが 最も 勘違い 甚だしい結果を
ポロリと 口から すべらせてしまう
クープラン プーランク クランプ
このあたりは もう 全く区別がつかず
ゴチャゴチャになっている
ふたつめは 文字で覚える
これは 発音する時
世の中に 存在しない言葉になっている
先日 家電屋に行った
性懲りもなく また携帯を新しくした
その時 店員と交わした会話で・・・
恥をかきながら またひとつ おりこうさんになれた
「これって 家でも ウィッフィーは使えるんですか?」
『ウィッフィーっていうのは 何でございますか?』
「えーと ほら 無線ルーターで携帯が使えるとかいうやつですが・・・」
『あー ワイファイのことですね?』
「いや Yじゃなくて WiFiというスペルのやつです!」
『ええ ですから ワイファイとお読みするのです』
頭の弱い人間は
本当に 生きにくい時代になった
特に パソコンが浸透して 横文字が氾濫しやがって・・・
みっつめは 完全に勘違いしていて
どうやったら そんな言葉になるのか
自分でも 理解できないパターンである
家電屋で 私は
パソコンとの接続なぞも
真剣な表情で 解説してもらった
もっとも 話の7割は 理解不能だったが・・・
『お客様は どんなパソコンをお使いですか?』
「えーと ヴァイオのノートパソコンです」
『OSは 分かりますか?』
「えーとえーと 最近のやつです・・・ ああ そうそうレベル7です!」
『ウィンドウズ セブン でよろしかったでしょうか?』
「あれ? そうだ それです ・・・レベル7って 何でしたっけ?」
私にとって 怖いのは
記憶違いを指摘されることではない
そんなのは もう すっかり慣れた
本当に恐ろしいのは
相手が 記憶違いと思わず
本当に 信じてしまうことである
ピアノなどの 専門的な内容の場合
お客さんは 私の言葉を そのまま信じてくださる
そんな時 私が記憶違いで話していたら・・・
頭の弱い人間は
本当に 生きにくい時代になった
きっと 韓国語でも やっちまってるんだろーなー