« 11월 2010 | Main | 1월 2011 »

10. 12. 30

白い一日

餅つき大会へ行った


Photo


信じられないくらいの 餅米が
次々に お餅になっていき
様々な種類の 餅に姿を変えていった


白い米が 白い雪の中で 白い餅へ


本当に 素晴らしい御家族だった
そして おいしい昼食も御馳走になった
楽しくて楽しくて 心身満腹になってしまった!


更に お土産まで いただいてしまった
なんだか 感謝と同じくらい
申し訳ない気持ちでもある・・・


ビコーズ


005


僕等は さぼってばかりいたからだ・・・

| | Comments (0)

10. 12. 28

輝く男のベト7

こんなアレンジがあるんだ ふうん


僕は 機械を止めて 静寂を 呼び戻し
ケンタの工房の 小さなFMから 流れてくる
その曲に しばし 聴き入った


「この曲 何でしたっけ」
ケンタも 張弦をしながら 僕の背中に尋ねてきた
『ベト7の2楽章』


『サラブライトマンって 知ってる?』
「ええ 有名ですよ」
『サラブレットの男 と 覚えればいいか』
「違いますよ サラ・ブライトマンですよ」


ふうん 覚えにくい名前だ



ベートーベン 交響曲7番
のだめで 一躍 有名になったようだが
僕にとっても とても思い出深い曲


浜松時代 朝6時半になると
この曲が 勤労青少年寮のスピーカーから
朗々と流れていたものだ


もっとも カラヤンの全楽章だったが・・・


寮母さんから 「何か おすすめの曲ない?」と問われて
迷わずに この曲を教えてあげたのだが
ラジヲ体操の代わりに流すには あまりにギャップがありすぎて苦笑した


この曲を 初めて聴いたのは
調律の専門学校時代


知人のクラシックマニアの お宅に伺って
フルトヴェングラーを好きになったのも
この ベト7だった記憶がある


遠藤周作の「沈黙」と 同じように
定期的な 幾つかの 貴重なタイミングで
いろいろなことを ねじったり 剥皮させてくれる作品


ありがとう サラブレットの男


| | Comments (0)

10. 12. 26

愛を語ったサービスエリア

ネコと話せるんです


20101227_002546


| | Comments (2)

10. 12. 25

MMX 創

今年の作品は ふたつ
音律カタログ「小さくってもドデカゴン」
そして クラヴィコード


・・・・・ドデカゴン・・・・・


現代は 平均律という音律が採用されてるけど
それは 19世紀以降のピアノの時代の産物
それ以前には 無数の音律が存在していたんだ


そんな音律に関して
僕は 現場の調律屋として
流布されてる情報とは ちょっと異なった認識を持ってるんだ


例えば 何年頃の この地域だと この音律が適当だと
書物などに残された音律から 選択されるんだけれど
それって どうなのかな 


少ない情報の中で
それは 貴重なのだけれど
それは 全てでは無いことの方が多いんだ


例えば アメリカ人に 日本食を知ってるか聞いてみれば
きっと スシ スキヤキ テンプラ などと答えるかも知れない
それは 真実だけれど それは カジュアルな日本食では無いんだ


代表するモノと 日常のモノでは いつだってギャップがある
音律も 奏者が自分で調律していた時代は
いい意味の「適当な音律」が 無数に存在していたハズなんだ


でも それが 記録に残っていなかったりすると
根拠が無いという理由だけで 認められなかったりするんだ
存在していた証拠が無いと同時に 
存在していなかった証拠だって無いにも かかわらず


だから 第一弾として 存在した様々な音律を
視覚的に把握しやすい図を作成して
まとめてみたのが 「小さくってもドデカゴン」


これには 続きがある


調律の本って 
音律のコトが書かれてることが多いんだけれど
そもそも 音律と調律は 楽譜と演奏のようなものなんだ


いくら楽譜を理解できても
それを 思い通りに演奏できなければ
音楽にならないのと おんなじ


そして 楽譜を読むことより
演奏する方が 技術が必要で 難しくて
調律も おんなじ


だから 第二弾では
調律の方法を 出来るだけ分かり易く解説したものを
書こうと思ってるんだ


・・・・・クラヴィコード・・・・・


夏休みの工作!


コンセプトは コンパクトなインパクト
そして 2ヶ月ほどかかって
小さな小さな 5オクターブのクラヴィコードが完成!


調律が早く終わる 単弦
楽器の背中を 壁にくっつけて置ける 二重構造のフタ
音程が変化しにくい 鍵盤ストッパー


うん 相変わらず ヘンテコリンがテンコモリ


Cla


さ 来年は 何を創ろうかな


今 工房では とりあえずジャックの製作が進んでる
4月の終りの 甲府のコンクールには
何台の楽器を 出展できるかな


そして ドデカゴンの弟 「響美深親」
来年中に 脱稿できるかな


そんなワケで メリースリスマス!

| | Comments (0)

10. 12. 24

MMX 痛

今日も病院・・・
これで 5度目の通院
2週間に一度の 激痛の日・・・


去年は 毎月 ケガばかりしていたっけ
でも 今年は ほとんどケガもしないで・・・
というか サッカーに あまり行けなかっただけなんだけど・・・


でも 10月から 病院に行ってるんだ


後輩に教えてもらった その病院の治療法は
とにかく 針でグサグサ
そして 強引に血液を吸引・・・


僕は 両親に もっと感謝しなくちゃいけないくらい健康で
不眠症と 喘息 そして鼻炎を除けば
ほとんど 病気や風邪になることはないんだ


で その喘息が治るかも知れないと


まずは うつぶせになって 
背中に 鍼を30本ほど ぶち込まれて
ヨモギで お灸をすえられる・・・ カチカチ山だよ


鍼が刺さってる時って
腕を動かすだけで 背中のヘンテコなトコが痛んだりして
普段 全く関連の無い部分が繋がってることを 再認識したり


で その後が ドラキュラ!


直径 8センチくらいのエリアに
数千回 針で小さな穴を開けて
そこに吸盤をくっつけて 悪い血を吸引してもらうんだけれど


背中に10箇所以上
胸に5箇所くらい
あとは 後頭部や 膝の裏なんかに・・・


だから 1回の治療で 数万の穴が開けられて
オマケに 吸盤の後が キスマークのようなアザになって
1週間くらい ブザマな体になるんだ


僕は 血が 全く苦手で
話の中で 血が出てくるだけで 貧血になるくらい
情けないチキンハートなのに


治療をすると 医者が 吸い取った血を見せて
「ほら こんなに 血液がドロドロで 汚い」と
説明してくれて・・・


でね 針をぶっ刺されて 痛みに耐えてる時
それから 自分の血を 見せられてる時
僕は 必死に 自分に言い聞かせてるんだ


KGBという 旧ソ連のスパイが
残酷な拷問などの訓練に
何度も 残酷なシーンの映像を見せて 感覚を麻痺させるらしくてさ


だから 僕も 耐えてる時は
これは 立派な工作員になるための訓練なんだって
心の中で 言い聞かせてるんだけど・・・


喘息は まだ 治らないけど
血は 直視できるようになったよ
体より 心のほうが 先に効果が出てるみたい・・・


ピアノのヴォイシングに ニードリングというのがあって
フェルトのハンマーに 針を刺す作業なんだけど
ああ フェルト君は こんなに痛い思いしてるんだって・・・


でも 痛みは 
覚悟してるか否かで
だいぶ 違ってくるもの


来年は この痛みに耐えた御褒美で
喘息が 完治するといいなー
絶対 治ると信じて 絶対 耐えてみせると誓って

| | Comments (0)

10. 12. 23

MMX 赤

まだ 天皇杯が残ってるけど・・・
今年の 浦和レッズは 
リーグ戦 10位という成績・・・


去年の今頃 
広島から 柏木君が移籍するというビッグニュースに沸いて
2010年は 3冠だ!と 一人 盛り上がっていたんだけれど・・・


今年も サッカー観戦に 何度も行った
さいたまスタジアムでは 8番の柏木のユニフォームを着て
ソウルW杯競技場にも2回行って ブブゼラを買って ソウルFCを応援して


今年は 南半球で ワールドカップがあって
日本代表は 期待以上の大活躍で
とっても 盛り上がったんだけれど・・・


キャプテン長谷部が インタビューで
「Jリーグにも 足を運んで欲しい」という内容のコメント
でも Jリーグ人気は 低迷したまま・・・


63600_115462891854568_1000017257367


今年の最終節
いつも一緒に行く後輩の他に
二人のゲストと一緒に観戦に行ったんだ


芸大の招聘教授 クリスティーネ
そして 芸大生 がたまり


実は クリスティーネ先生は 大のサッカーファン!
ドイツでは ブンデスリーガーの観戦にも 行ってるらしく
ドルトムントの香川を知ってるか聞いたら 「オフコース!」


でも レッズは J2降格がかかっていた神戸に
まさかの 4-0という大差で 惨敗・・・


2年間 お世話になった フィンケ監督の退団挨拶で
「今年 最悪の試合になってしまい 申し訳ない」
クリスティーネ先生は どんな気持ちで 聞いていたのかな


監督の仕事って 音楽で言えば 指揮者
大きな流れを作ることができても
個人個人のミスを 指揮者が直すことなんて出来ないのに


ペナルティエリアまで パスを繋ぐゲームを作れたんだから
最後に ゴールが決まるか否かは 監督の責任じゃないと思うんだ
それは 選手個々の能力と 運


でも 監督は交代


来年は J1に甲府が上がってきたし
J2には 鳥取も入って20チームが激戦!


我らがレッズにも いろいろ動きがあって
選手層は 楽しみになってきた!


さて みなさん
是非 来年は 地元のサッカー観戦に
一度は 行ってみて下さい!


音楽もそうだけど スポーツも
生の現場というのは
全く別モノです!


そして もしかしたら
赤の聖地 さいスタで
お会いしましょう!


その前に 天皇杯!
We are REDS!

 

| | Comments (0)

10. 12. 22

MMX FP

数えてみたら 8台もあったんだ


今年 調律をした フォルテ・ピアノ
芸大に グラーフが入ったり
ケンタが ブロードウッドを造ったり


モダン・ピアノや チェンバロだと
数えてないんだけれど
1年で これだけのフォルテ・ピアノと出逢えるなんて!


ずっと 当たり前だと思っていたことも
その ひとつひとつが 奇跡のような偶然で
それらに携わってきた方々に 感謝と敬意が溢れるんだ


・・・・・・・・・・・・・・・・・


僕のような人間が 調律屋をやっていること
高校を出て 専門学校に入って
独立して 調律をやっていること


昔は 自分の努力だけだと思ってた
それは とても 狭い領域とタイミングであって
今は これって 凄いことなんだって 思ってるんだ


韓国に行ってね


チェンバロは たくさんあるのに
専門の調律師はいないし
まして 製作家もいないんだよね かの国は


だから 国立大学のチェンバロだって
初めて行った頃は 弦が切れ放しだったり
ボロボロの状態で レッスンやコンサートをしていて


その時 初めて 日本の楽器業界を 振り返ったんだ


19世紀の終りに 山葉寅楠が オルガンやピアノに興味を持たなかったら
こんな 極東の小さな島国で ピアノは普及しなかっただろうし
そうすれば 西洋音楽なんて こんなに溢れていなかったと思う


だから 僕のような 金も才もコネも無い凡人が
調律なんて仕事を 生業にすることも 出来なかったんだなーって


でも ヤマハのおかげで 最初の奇跡が起きたんだ


12月になると しみじみ思い出す パールハーバー
原爆投下より 僕にとっては
ニイタカヤマノボレや トラトラトラの方が 重い記念日


敗戦の後も 日本は 立ち直らせてもらえた
だから 音楽という領域も 充実できたんだ
これが ふたつめの奇跡だと思ってる


そして 古楽器に至っては 最後の奇跡
海外でチェンバロなどを勉強してきた 音楽家が帰国した頃
日本で 同時期に楽器製作家が 自然発生的に誕生したんだ


それらを ずっと 当たり前だと思ってた
でも アジアの小国という点では同じ 隣国韓国を見ると
これらは 本当に奇跡的なことなんだなって 知ったんだ


今や 欧米に次ぐ チェンバロ製作家がいる日本
若手の製作家も 続いて誕生して
素晴らしい楽器を 生み出してくれている


音楽ってさ 音楽家だけでは 成立しないんだよね
聴衆も必要だし 楽器を直したり 造ったりする人も必要だし
だから すごく恵まれた国で 恵まれたタイミングで 仕事させてもらってるんだ


そして 今年は
もっと希少な フォルテピアノを8台も・・・
奇跡は 奇跡と思えなくなる時 本当の奇跡になるのかも


だから
きっと
来年は


フォルテピアノを造ろうかな


この道を開拓してくださった 先人達へ
感謝を伝えるためには
もっと 頑張らないと いけないんだろうな

| | Comments (0)

10. 12. 21

MMX 月

今夜は 十六夜 そう 満月


真夜中の中央道を西へ
少し欠けた満月を見上げて
僕の 2010年が始まった 元旦の夜明け


今年は 1月と3月に ブルームーン
ヒトツキに2回の満月があったんだ
おかげで 2月は 満月が無かったんだけどさ


そして 1月と6月と そして今夜
年に3回目の 月食!


14回の満月と 3回の月食って
きっと なかなか 無いんだろうな
僕の ちっぽけな人生の中でも 最初で最後だと思う


まあ でも それは
月と関係ない 太陽暦を採用してるから
それだけのことかも 知れないのだけれど・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


雲の上は いつだって 晴天で満天
でも その上で笑ってる お月様も
いつだって 同じ顔しか見せてくれないんだ


月の反対側の顔は
月に行ってみないと
会うことが出来ないらしい


そして 本当は いつだって 真ん丸なのに
光と影と公転のイタズラで
月は 太ったり 細くなったり 消えてしまったり


実体は いつだって そのままなのに
見つめる視点で
相手は 様々な様子に見えてしまう


ぶれているのは
実体でなくって
それを見つめてる方なのに


ふうん


・・・・・・・・・・・・・・


今夜は いざよい そう 満月
小さなタイミングで会えるのも
その実体の わずか半分なんだけど


でも 今夜は会えないね
厚い雲が 僕等の間に広がって
もしかしたら シトシトと泣き出すのかも


でも 今年は いつもより
たくさんの満月と 会えたんだ
来年は 何回 会えるのかな


| | Comments (0)

10. 12. 20

ミッションC 一歩づつ音楽家へ

上野 東京芸術大学 2ホール


Img_0507


小倉貴久子先生 門下生による
フォルテピアノのコンサート


11


演奏家の卵達
副科の学生の中には
専攻が ピアノだったり 楽理だったり 様々


学生として 学校で学ぶものは
カリキュラムの中にあるものばかりじゃない
そして それは とても重要なことだったりする


僕のようなチキンハートが サッカーのゲームの中で
トラップやパスを ミスしたりすると
その後 ボールをもらうのも パスを出すのも 怖くなってしまう


でも その精神的な修正は 練習では出来ないことも知ってる
だから 本当は ミスしてもいいから
何度も ボールにからんで ゲームの中で立て直すしかない


演奏でも ミスすることがある
練習でうまくいっていたって
ミスすることがある 人間だもん


そして そこで重要なのは
その後の演奏で 立て直していける度胸
それは カリキュラムの中に無いし 先生だって教えられない


だから こうしたコンサート形式の勉強会は 大切だなと思う


年間を通して こうした勉強会に 立ち会っていると
そうした面でも 大きく成長してる学生さんもいる
いつか もっと大きな舞台で輝く時も 今夜の勇気を大切にしてほしいな


Img_0498

| | Comments (0)

10. 12. 18

ミッションC 鍵盤の楽園

西荻窪 本郷教会


18


チェンバロ 水永牧子 松岡友子 野澤知子
お話 芝崎久美子 桑形亜樹子


没後300年 ベルナルド・パスクィーニ
18a


生誕350年 アレッサンドロ・スカルラッティ
18b


| | Comments (0)

10. 12. 17

ミッションC 初めてのフォルテピアノ

福島 郡山開成学園 芸術館 大教室


17


講師 小倉貴久子

| | Comments (0)

10. 12. 14

ミッションC 美しき追悼の調べ

立川 国立音楽大学 小ホール


14


指揮 大塚直哉
演奏 くにたちiBACHコレギウム
お話 磯山雅


14_2


| | Comments (2)

10. 12. 13

ミッションC 歴史的ピアノの魅力

上野 東京芸術大学 第6ホール


13


講師 クリスティーネ・ショルンスハイム


通訳 広沢麻美
お話 小倉貴久子


13_2


| | Comments (2)

10. 12. 12

ミッションC 救世主

杉並公会堂 大ホール


12


指揮 松井眞之

ソプラノ 高橋節子
アルト 西村信子
テノール 藤沼昭彦
バス 森野光生


合唱 荻窪栄光教会メサイア聖歌隊


ヴァイオリン 七澤清貴 柴田裕子
ヴィオラ 高橋房子
チェロ 宮澤等
コントラバス 高杉健人
トランペット 山本英助 川田修一
ティンパニ 亀岡真弓
オルガン 湯口依子
チェンバロ 山田朋子


12_2

| | Comments (0)

10. 12. 11

ミッションC メサイア

昭和女子大学 人見記念講堂


11


指揮 ポール・ポリヴニック

ソプラノ エリッサ・ジョンストン
アルト アドリアーナ・マンフレディ
テノール パブロ・コラ
バス ケネス・ケロッグ (←ケロッグ?)


合奏 テレマン室内オーケストラ
合唱 JVC合唱団 (合唱指揮:青木洋也)


11_2

| | Comments (0)

10. 12. 05

ミッションC 愉快な人と憂鬱な人

近江楽堂


5


フルート 清野由紀子
ヴァイオリン 長野充 小林美夏
チェロ&ガンバ 江浦仁美
チェンバロ 三好弘子


5_2

| | Comments (2)

10. 12. 02

子供の領分

困ったから 行ったのだが
金は 貸してもらえなかった・・・


ナリは大人だが 精神年齢は 子供だと言われている
いくら そう説明しても 苦笑されるばかりだった


Photo


ジャロに チクっちゃうぞ! と言ったら
恐喝未遂で 通報されるとこだった


そういう方は アイフルや アコムへ どうぞ
慇懃に断りやがって 振り向いたら 塩をまいていやがった


ふん!

| | Comments (2)

10. 12. 01

カイバイポー

駅前の洋菓子店の前に
雨の日も 風の日も
笑顔で佇んでいる少女がいる


誰に教わったか定かでないが
誰でも 彼女の名前は知っている


ある日 その店先を 
若い夫婦と その間で両手を繋いだ 
3歳くらいの幼女が通りかかった


幼女は ペコちゃんを見つけると
両親の手を振り払って
近寄っていった


そして つたない発音で
「チャンケンポー!」と 叫びながら
小さなコブシを ペコちゃんにつきつけた


「マケちゃったー!」
幼女は 楽しそうに叫びながら 母親を振り返ると
母親も 『あら 負けちゃったねー』と 明るく答えていた


その幼女が ペコちゃんと
ジャンケンをしてるのだと 理解するまで
3メートルほど 近づく時間がかかってしまった


それでも 幼女は 何度も何度も チャンケンポーを叫び
パーしか出せない ペコちゃんに グーを出して
楽しそうに 負け続けていた


Peco_2


私の記憶の中で
勝つことや負けることに伴う感情が
いつ育まれたのか分からないのだが


気がついた頃には 負けず嫌いだったから
きっと いろいろ 負け続けていた少年だったのだろう


ただ その幼女の 無邪気な負けっぷりを眺めながら
今でも 勝つことや負けることの
本当の意味なんて まだ 分かってないコトに気づかされた


そんな光景を 足を止めて ぼんやりと傍観している私に
両親は 恥ずかしそうに でも どこか嬉しそうに
軽く 会釈をしてくれた


私も 反射的に 会釈をしてしまったが
その中に ちょっと ありがとうを込めてみたものの
きっと うまく いかなかっただろう


そんなペコちゃんも
サンタになりすます季節がやってきた


木枯らしに吹かれても
相変わらず ペコちゃんは
笑顔で 舌を出し パーを出している


試しに コートのポケットの中で
手袋をした手を 握りしめて グーを出してみたけれど
やっぱり あの幼女のように うまく負けることなど出来なかった

| | Comments (0)

« 11월 2010 | Main | 1월 2011 »