ミッションC 夭折したナポリの天才
王子 北とぴあ さくらホール
指揮 長谷川冴子
合唱 東京少年少女合唱団 L.S.O.T.シニア&ユース・コア
ソプラノ 古嵜靖子
アルト 志田理早
ヴァイオリン 川原千真 小田瑠奈 三輪真樹 小池吾朗
ヴィオラ 幡谷久仁子
チェロ 田崎瑞博
ヴィオローネ 寺田和正
オルガン チェンバロ 能登伊津子
コンサートの仕事の楽しみのヒトツとして
知られざる曲と出遭うというものがある
その曲が 名曲で 素晴らしい演奏だと
こうした出遭いに 本当に感謝してしまう
今年 生誕300年の ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
彼は 26歳という若さで 夭折してしまったそうだ
そんな彼の作品が こうした極東で演奏されるというのも素晴らしい!
がしかし
私が一番 印象深かったのは
タルティーニの宗教声楽曲だった!
ア・カペラで歌った 少年少女の合唱の透明感といったら!
ふと 思い出してしまった
水の屈折 透明の屈折
水溜りや 池の底を 水面から見ると
実際より 浅く見えるものだ
それは 水を通した光の屈折がおりなすイタズラ
静かに たおやかに
しかし 和音ごとに変化していく 子供たちの透明なハーモニーに
思惟で屈折していない 独特の錯覚に包まれた
きっと それこそが 本当の直線なのだろうが
いつしか 大人の心の中に 育まれてしまった色のついた透明
それを あらためて気づかされた 自分の中の屈折
音楽は いろんなスイッチを 押してくれる
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