10. 09. 28
10. 09. 27
10. 09. 26
秋のうぐいす
やっぱり 雨が降ってきて
でも その中で 長蛇の列
みんな 田中さんに お別れをしに来たんだ
棺の中の田中さんは
「なんてね」 とか言って 笑って起き出してきそうなくらい
自然な寝顔で 横たわっていたよ
御家族や 教え子や 友人たち
たくさんの涙は たくさんの愛
それだけ 田中さんは たくさん愛してこられたんだね
学生さんや 友人による 音楽葬
最後に奥様の挨拶があって
そして 田中さんの録音が流れて
それから きっと 千人以上の献花
2時間くらい 長い列が ゆっくりと
すべてが終わって
20年以上 活動を共にしてきた
アンサンブル音楽三昧の 小さな そして最後の演奏
チェンバロを設置して
いつものように 譜面台とかを並べていて
ひとつ スペースが あまっちゃって
あ そうか
もう 田中さん 吹かないんだ
リコーダーとか フルートとか
だから 棺の前に 譜面台を置いて
彼のリコーダーを 載せたんだ
今夜 持っていったチェンバロ コリアン君
2003年に製作して
最初に使ったコンサートに 田中さんもいたんだ
フタもボディも鍵盤も 着色してなくて
メープルの生地を そのままにした楽器で
その時の 田中さんとの会話も 覚えているよ
あれから コリアン君は 3回 塗りなおして
9月14日の 最後になったコンサートでも
このコリアン君と一緒に 演奏してもらったんだ
その日 僕は 別の仕事に行っていたけど
今夜 最後に 調律することが出来たよ
管楽器が無かったから ピッチはシビアじゃなかったけど・・・
加久間さんは 音楽葬で
田中さんと 初めて つくばでコンサートをした時に弾いた
パーセルのグラウンドと そして フローベルガーのトンボーを演奏された
「この楽器 ずいぶん 遠鳴りするねぇ」
2003年に 田中さんは そう おっしゃってくれたんだ
『ありがとうございます! 僕はパワー優先で作ってるんです』
でも どうだろう・・・ 田中さんのいる遠くまで 届いただろうか・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
10月の半ばには 54歳になられる寸前
本当に急に 逝かれてしまった
最後に 教えていただいた
たくさんの人に愛された人生
それは たくさんの人を 大切にされてきた人生の証
おやすみなさい 潤一さん
本当に 本当に 安らかに おやすみください
そして ありがとうございました
10. 09. 24
10. 09. 22
滲んだ十五夜
今日は 新しいカメラが来た!
最高に カッチョ良くて 御機嫌で
十五夜の月を 撮影したりして
でも 直後にメールが来た
うそ・・・
音楽三昧などで 笛やフルートを聞かせてくださっていた
田中潤一氏が 昨日 亡くなった・・・
僕のような者ですら たくさんの思い出がある
年に 何度かしか お会いしないのに
素敵な人だったんだ・・・
さっきまで 真ん丸で
輝いていた お月様が 歪んでしまった・・・
世の中には 信じたくないことが たくさんある
また 増えてしまった・・・
お通夜: 9月26日(日)18:00~
告別式: 9月27日(月)10:00~
場 所: 四ツ木斎場 東京都葛飾区白鳥2-9-1
(TEL:03-3601-0424 FAX:03-3604-3946)
実はね
この夏は 辛かったんだ
大切な人が 病にかかって
親父が 胃癌で手術を受けたり
でもね みんな 戦っていて
だから その姿を見て
僕も 励まされて 頑張ってるところだったんだ
もう ブログなんかより
大切なものを 優先しようって
頑張ってるところだったんだけれどさ・・・
田中さん
御冥福を お祈りします
たくさんの音楽を ありがとうございました
最後の調律 出来なかったな・・・
コリアン君だったのに・・・
お別れを言いに行こう
それまでに 音楽三昧のCD
もう一度 聞きなおして・・・