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10. 06. 07

遮断機の向こう側

カンカン カンカン
続いて遮断機が 降りてきて
踏み切りの前で ふぅ


すでに 車内の照明がついている電車が
勢いよく 目の前を通過していく
線路の継目が リズムを刻んで


漫然と漠然と 電車を見てれば
電車は 流線の塊でしかないのだけれど


電車の速度に合わせて 
首と視線を走らせば
クッキリと静止した車内が見えた


扉の窓から ボンヤリと外を見てる人
あの人だって 視点を動かさなければ
車窓は 流線の景色でしかないのだろう


再び 視線を静かにさせれば
凄い勢いで 流線が過ぎてゆく
どんな人が乗っているのか 分からないまま


全体は いつだって 漫然としか眺められない
部分は こちらも速度を合わせて 一瞬だけ
垣間見ることが出来るだけ


電車が過ぎて
カンカンも 鳴り止んで
静かになった視界に 遮断機が上がってゆく


遮断機の先端の延長には
泣き出しそうな雲が ぐったり
動き出した 人と車の流れの中で
しばらく 邪魔でしかない存在になった

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