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10. 04. 28

コリアン閑話 ⑧

22日 木曜日


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今回の訪韓は ふたつのコンサートをまたぐため
異例の11泊12日という 長期滞在となった
日本を出発するとき スケジュールはガラガラだったのだけれど


韓国に着いてから 電話やメールで
変更や 新規が 続々と溢れてきて
結局 観光なんぞ悠長なことが できなくなってしまった


この日は 訪韓してから 誰かの紹介で電話してきた お客さん
でも その紹介してきた人が 誰だか 分からなかった
で その紹介者と9時に待ち合わせて お客さん宅へ・・・


話してるうちに その紹介者は なんと調律師だったことが判明!
どうやら 08年のセミナーを受講してくれたらしく
今回 どこからか 私のメンテ訪韓を知って 紹介してくれたとか


お客さんは ピアノとチェンバロの先生
ミートケモデルのチェンバロを所有していて
弦が切れまくっており・・・


「真鍮弦ですし ミートケモデルは 比較的切れ易いんです」
『それでは 切れにくい鉄弦に 全部 交換してもらえませんか?』
「いや その前に 調律をしてください」


弦が切れる恐怖は 私も よーく理解できる
がしかし その恐怖故 調律が出来なかったと
そう おっしゃるのですが・・・


半音以上 ピッチが高かった・・・
これじゃ 切れますよ
細い真鍮弦のストックが 全て尽きてしまうほど 弦を張って


紹介者の調律師と お客さんと 三人で昼食
シャブシャブを 御馳走になったのですが・・・
シャブシャブほど 肉のおいしさを 逃す料理法って 無いと思うんだけれど・・・


で 午後は その調律師と ある大先生のお宅へ
韓国で 唯一 チェンバロのキットを組み立てた方で
私も何度も お会いしてるのですが・・・


何故 そこへ行かねばならなかったのか
そして そこで 繰り広げられた商談は・・・
また 時が来たら お話することにして


・・・・・・・・・・・・・


ようやく開放され 宿舎に帰ると
日本のチェンバリスト 芝姫からメールが!
ソウルに到着した! とのことで 晩餐を!


彼女のホテルから 歩いてゆける 南大門市場へ
「何が食べたいですか?」
『えーと サムゲタン ビビンバ それから チジミ』


えーと この時 我々は まだ 本当に不安だったのです!
情報が少なすぎて 本番の楽器が どのようなものか 分からず
火山騒ぎで イタリアから共演者が 飛行機に乗れるかも 分からず


なおかつ この時点では 
私が本番の調律が出来るかも 決定しておらず


ただ 不思議なことが 幾つもあり
コンサートのマネージメントの方が
日本人の調律師と 電話で話をして その人に決めたというメールが・・・


「それ 僕じゃないですよ 電話なんかしてませんもん」
『え? じゃあ 誰と話したのかな?』
「誰が調律しても コンサートがうまくいけば それでいいんですけど・・・」


このあたりから 我々は ミステリーな雰囲気に包まれ
とりあえず 明日 本番で使う楽器を
何としても 見に行けるようゴネましょう という結論で・・・


さあ どうなるのだろうか・・・
何が どうなってるのだろうか・・・

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