« 2009년 12월 | Main | 2010년 2월 »

10. 01. 31

哀れなるかなB1

先日 仕事へ向かう時
車の中で 後輩がクイズを出してくれた
「江戸時代に 江戸で流行った エドワズライという病気は 何でしょう?」


メモリーは 平均以下の頭脳だが
CPUは そこそこ優秀な私の頭脳は フル回転!
ヒントは 玄米でなく白米を食べることによって 起こったという・・・


『かっけ!』
「なんだ 知ってたんですか・・・ つまらないの」
『いや 知らなかったけど 考えたら かっけだと思ったんだ』


玄米と白米
ここで 著しく不足するのは ビタミンB1
ビタミンB1といえば かっけ


まあ こんな順序で はじき出したワケなのだが・・・


しかし そんな会話をしながら
ふと ビタミンB1に憐憫を抱いてしまった
何故 ビタミンB1だけが 不足すると すぐにバレてしまうのだろう


かっけの検査は ひざを ポコーンと叩いて
八分休符の後に アウフタクトで
ひざがピコーンと上がれば お咎めなし と あいなる


これは 他のビタミン不足でも 
平等に検査されて然るべきではないだろうか
時代は 平等を謳った民主主義な時世である!


例えば ひじを叩けば ビタミンAの不足が分かり
肩を叩けば ビタミンEの不足が分かり
首を叩けば ビタミンCの不足が分かり・・・ そんなふうに


しかし 実際には ビタミンB1だけが
すぐにバレてしまうのである
嗚呼 哀れなるかな ビタミンB1


まあ こんなアホなことに
心底から同情し 憤慨するような男だからして
どこを叩いても ホコリが出る人間になってしまったのだが・・・

| | Comments (0)

10. 01. 30

斜めと十三

犬を食べることに
なんの抵抗もない 人間であるが
イグアナを 食べた人には
全く かなわない


イグアナは 草食ですから


だから 肉は美味というが
あの ミニ恐竜のような様相が
どうしても 美味と結びつかない


思えば 日本の美味は美しい
秋刀魚のシルエット 椎茸の愛嬌
大根やネギの シンプルで無駄のないライン


メキシコに 生まれていれば
また 感性も異なるのだろう
貴重なタンパク源として
おいしいイグアナの見分け方も 可能だったことだろう


でも やっぱり
椎茸がおいしい国に生まれて
本当に幸せだ

| | Comments (2)

10. 01. 29

クライスラーの命日だった

Tky201001260410


日本のピアノ生産
47年ぶりで 
10万台を割ったとか・・・


というか
まだ 10万台近く
生産していたことに 驚いた


まだ 学生だったころ
宇都宮のピアノメーカー
イースタインの工場見学に行ったっけ


自分の中では
日本最高のピアノは
オーハシでなく イースタインのB型なんだ


欧米から 日本へ
そして 次のピアノ生産大国は
中国になるんだろうな


どの国であっても いいのだけれど
商品でなく 楽器として
いいピアノを 造っていって欲しいな

| | Comments (0)

10. 01. 28

ミッションC 躍動する古学の世界

千駄ヶ谷 津田ホール


Img_4608


Img_4600


| | Comments (0)

10. 01. 27

食卓追加

ドデカゴン・プロジェクトは
やたら 場所をとること
でかいはずのテーブルが 書類とパソコンで占拠されて・・・


なもんで メシを食う時は
いちいち食卓面積を 確保しながら
食後に再び ドデカゴンシフトへ


そんな面倒臭かった日々が
新しいテーブルを 加勢させたことで
なんとも快適に!


Img_4597


これで 汁をベチャベチャ飛ばしながら食っても
なーんの心配もなくなったのだ!
ハッハッハッハ!


しかし 単調な作業は
想像以上に膨大で
視力が 本当に心配になってきた・・・

| | Comments (0)

10. 01. 26

ヨボセヨ 

よし 電話に出てやる!
そう決心した日にかぎって
朝から たくさん いろんな電話・・・


猫橋の倉庫へ行く途中
携帯が鳴り
後部座席から 後輩が 「先輩 電話 出ましょう」


『韓国からだぜ』
「出たほうがいいですよ」
『・・・ハイ』


『ヨボセヨ!(もしもし)』


私は 日本語でも
電話が苦手なのだが
突然の韓国語は もっと苦手である


車は ゴルフ練習場の横で
ハザードを出しながら 停車させ
会長との会話が 始まった


わ わからん


私の韓国語は
一人で行って 三日目くらいに
ようやく 会話になり始める


『アー イェー クローム』


1月の車の中で 私だけ 冷や汗をかきながら
後部座席で 後輩は 涼しい顔をしながら
「で なんでした?」


『どうやら朝鮮が統一したらしい』
「うそつき!」
こう見えて 後輩は 韓国語の意味を多少把握している


まあ ケンタのブロードウッドの楽器の見学会と
次に韓国に行ったら フォルテピアノのメンテと
そんな内容だったことを 反省した小学生の気分で伝えた


がしかし 不幸は 突然 やってくる


久しぶりに 北戸田でなく 猫橋近くのイオンに行ったら
まったくもって 魅力という言葉の 数百パーセントを超越している
超カワイイ猫に 出逢ってしまったのである・・・


ひとめぼれ


嗚呼 やばい


韓国なんぞに 1週間も出張すれば
この猫は 餓死するだろう
でも 魅力満々 嗚呼 嗚呼


仕事変えれば
静かに 猫と一緒に 生きていけるんだな
猫と調律と 同立させるには・・・


結婚か?

| | Comments (2)

10. 01. 25

高嶺の花

Img_4591


背伸びして なんとか お金は入れられた
でも 高すぎて 500ccは 買えなかった
コーラ 買っちゃうぞ!


| | Comments (3)

10. 01. 24

頭の中まで多角形

Img_4585


さ 頑張るぞ!


Img_4587


あ 壊れた・・・

| | Comments (2)

10. 01. 23

休符

昔 国営放送のラジヲで
コメンテーターが 
こんなことを言っていた


日本人は 俳句でも短歌でも 
解るように 四拍子な国民性なんですよ


ふうん


だから ポップスも
ほとんどが 四拍子なのか


しかし その意見に 
若い女性のアナウンサーは
張り切って 切り返した


「でも 三三七拍子って あるじゃないですか!」


おい!


『あれは 四拍子ですから』


それ見ろ!


「え?なんで四拍子なんですか? 三三七拍子ですよ!」


休符 数えてあげようよ

| | Comments (0)

10. 01. 22

足を洗おう

首も洗おう


Img_4544


そして これをチャンスにしてみせよう

| | Comments (0)

10. 01. 21

煩悩のINDEX

Img_3590


脳みそに モヤがかかってる


Img_4578


煩悩の数のドレミ
整理整頓

| | Comments (0)

10. 01. 20

うるさい左

Img_4560


左足が 不可解な痙攣
左足だけ 不整脈


座っていても
横になっていても
立っていても


調律してる時だけ
気にならなかったのは
きっと それどころじゃなかったから


半クラッチで つなぎながら
坂道を ゆっくり発進
ピクピク ピクピク


今年 どれくらい サッカーできるのかな

| | Comments (0)

10. 01. 19

ミッションL 卵達の左手

実技 深町商店工房
学科 アジト


Img_45762


未来の日本の フォルテピアノ界を担うであろう
若手学生さん達の 調律レッスン会!


ペダルを製作中の ケンタ工房で
なんと ブロードウッドを使っての
調律実技レッスン! うーん 贅沢!


音を聴く耳と 調律ピンを回す右手と
それ以上に 音を出す左手を もっと意識しようね
耳も右手も 左手の活躍によって 初めて機能するからね


ケンタに お土産を渡して
学科は アジトへ移動
「何か 質問はありますか?」


どうやら ナニを質問していいかが分からないほど
全てが難解ようだったようで・・・
私は 何も進歩してませんね ハイ ごめんなさいでした


でも これから
調律は まあまあ
フォルテピアノ 頑張ってね!


そうだ きっと名前 忘れそうだから・・・
作家 浅見ミツヒコの
スケーター イナバウアーの
首相 まゆげの

| | Comments (0)

10. 01. 18

CADとか CATとか

十二角形の中に
純正から ズレた分だけ 
三角を書き込む作業


一昨年の夏の陣では
これが ひとつひとつ
手作業だった


鉛筆で シャカシャカ塗りつぶしながら
オレは ナニやってんだか・・・
ムラになった 黒鉛の面積に あざ笑われていたものだ


Img_4575_2


しかーーーし
今回は デジタルだ!
うっ 美し過ぎて 長生きできたことを 心から嬉しく思ったりする!


というのも
CADなる 設計ソフトのオペレーターの友人が (フフフ)
ダウンロードの仕方から 原図 
更には 作図の仕方まで 懇切丁寧に メールで指南してくれたのである!


PC音痴の私でさえも
なんとか こんな 思い通りの作図が出来るようになった!


いただいた 操作法のメールを見ていて
ふと 思った


説明の仕方が うまい!
こちらが ここで 疑問を持ちそうなトコが
ちゃんと さりげなくホローされているのである!


そして 原図のバランスや メモリの入れ方まで
こちらが 手間取りそうなトコを
ちゃーんと ホローして下さってるのである!


ああ 四街道に足を向けて 眠れないぜ


というか この友人は ブログチングである
建物の室内の図面を パソコンで書き上げる技術屋さんで
その配慮の仕方などを見ても 優秀なんだなろなーって 分かる


ちなみに 彼女は このブログにも コメントをいただいたりしているのだが
あえて 今回は 名前は伏せておこう
もしかしたら このカタログに 協力者として 本名が載るかも知れないし
万が一 こんな記事で 迷惑かけても・・・ 


ありがとね!


もう少し いろいろ試して書いてみてから
いよいよ 煩悩の数のドデカゴンに挑戦だ!


ならびに


先日の 英語の件でも 御丁寧なメールをいただき
バカンス先からも 気遣い溢れるメールを頂戴した
本当に 感謝感激雨霰!


霞ヶ浦は うなぎが美味そうだ!


このプロジェクトが終わっても
少し 個人的に このCADなるソフト
使いこなせるように 頑張ろうと思ってる


もしかしたら 楽器の設計図も
パソコンで描けるようになるかも知れない!
・・・と すぐに勘違いする男であった


あ 掃除しなきゃ・・・
女学生が・・・
アジトにやってくる・・・

| | Comments (4)

10. 01. 17

三匹のネコ

Img_4574


ネコは かくれんぼ できない


Anocat


でも 人間は
かくれんぼ するのも
させるのも 嫌いじゃない

| | Comments (0)

10. 01. 16

ミッションC 大仏も耳をすませて

鎌倉 きらら鎌倉


Img_4542


アンサンブル・バロック・レジーナ


フルート 藤田真頼
ヴァイオリン 鍋谷里香
チェンバロ 及川れいね


116


編成としては 珍しくないのだけれど
演奏された曲は 珍しいものもあって
とても新鮮な気分で 聴いていた


チェンバロは 通奏低音というより
しっかり ひとつのパートを受け持ったモノが多く
三者のカラミ具合が 粋で乙!


大仏さまの 御近所で
西洋の300年の時間を ギュっと凝縮した演奏が聴けるというのも
なんだか 不思議な昼下がり!


お土産にいただいた 鳩サブレ
ありがとうございました!


あ・・・ 三人の衣装
赤黒白・・・
浦和レッズでした! イヒヒ

| | Comments (2)

10. 01. 15

小さくってもドデカゴン 作成中③

30


迷ってることの前に
分からないことがあるんだ


「基礎オクターブの唸り」って 
英語で Beat of Base Octave で通じるのかな?


「平均律との差」って
英語で Difference with Equal Temperament で通じるのかな?


というのも 英語が堪能な人に メールで尋ねたら
「そもそも 日本語の意味が 分かりません」 と言われてしまった・・・
うん 確かに そうかもね


ナニも英語にしなくても・・・
いやいや 表の中には 日本語を入れたくないんだ
そうすれば 韓国でも使えるし・・・


95_2


この表に 掲載してある数値は・・・
① 完全5度と長3度の純正との差 (セント値)
② 平均律との差 (セント値)
③ 基礎オクターブ音域の 長3完4完5の唸り 


迷っているのは・・・ 


③の唸りを 今は a=440Hzで算出してるんだけれど
バロックピッチの方が 実質的なのかなーって
そしたら 唸りだけ また全部 計算し直しなんだけどさ・・・


30ppp


それに 短調の五度圏も 入れた方がいいかな・・・
これがあれば 平行調での短三度の響きも 一目瞭然! 
(短三度は純正より狭いから 三角は内側を向けなきゃなんだけど)
でも 手間は にばーい にばーい!


仕事とか 楽器製作とかの合間に 
このプロジェクトをすすめてきて 
ようやく 終わりが見えてきたのだけれど・・・ 迷ってるんだ


でも これを決定しないと
先に進まないし・・・


英訳も含めて
御意見 聞かせていただければ 嬉しいです! 


Chi-s akt temo Dodecagon (おしまい)

| | Comments (0)

10. 01. 14

小さくってもドデカゴン 作成中②

分析が終わると
なんだか ひとつひとつ
唸りまで算出してみたく なってしまった・・・


そうすれば 
もしかしたら 実際に 珍しい音律で
調律してみたくなる人にも 役に立てるかも知れない・・・


なもんで 比率から 振動数を算出し
倍音を計算して 唸りを算出し始めたんだ


ちょうど その頃
今まで まったく気にもとめたことがない
それでいて 一般的には とても重要なことに遭遇しちまった!


それは 古典調律が Aの音を基準にした時
それぞれの音が 平均律と どれくらい差があるのか
それを知りたい という人が 結構 いたのだ!


ええー マジ?
そういうものなの?


しかし 言われてみると
僕は 平均律と 古典調律の差なんて
全く理解してないことに 愕然とした・・・


なもんで 唸りの算出と共に
平均律との差も 算出していったんだ


95


後で 分かったのだけれど
この平均律との差の セント値は
調律メーターに インプットする時に 役立つ数値らしい・・・


そして ようやく 100の音律の計算が終了した! イヒヒ


録音現場で こそこそと 電卓を叩いては
升目を埋めていた内職は
実は この作業だったのだ・・・ スマヌ


で こうなると せっかくだから
冊子にまとめようと 考えるようになったんだ


6


英語で 十二角形のことを 「ドデカゴン」というのは
逢坂剛の小説で知って
その時 なんだか ドデカゴンの響きが 面白かったので・・・ これだ!


で 今回 新しい五度圏図は 十二角形で 作成しようと思ってるんだ
だから 冊子のタイトルは 「小さくっても ドデカゴン」にした
というか まだ 出来上がってないのに タイトルだけ決めるなんて・・・


そして 後は 分かりやすいように まとめて
五度圏図を 描けば完成なのだけれど・・・
ここで ちょっとだけ 迷っているんだ・・・ つづく

| | Comments (0)

10. 01. 13

小さくってもドデカゴン 作成中①

きっかけは 08年の「夏の陣」
韓国調律師協会の 夏季セミナーに招聘され
チェンバロの構造と 古典調律について テキストを書き始めていた


資料収集と テキスト作成を開始した頃
梅岡親分から 百近くの古典調律のデータが書かれた冊子を お借りしたんだ


Img_4503


古典調律といっても ピンと来ない方々もいらっしゃることだろう


現在のピアノや電子楽器は
平均律という 音律で調律されているのだけれど
ピアノが普及する前は 実に様々な 音律が存在していて
バラエティー豊かな ドレミファソラシドがあったんだ


だから バッハが聞いていた ドレミは
現代の ドレミとは 違う響きをしていて
そういった 様々な響きの調律法を 古典調律と称しているんだ


さて お借りした この百近くの音律が掲載された冊子は
しかし セント値だけで計算され 精密な比率の記述はなく
ぱっと見ただけでは 調律師といえども 解読しにくいものだったんだ


なので 冊子をお返しする時に
御礼を兼ねて 梅岡親分に
「それでは 全部 五度圏図にしてきます」 などと 約束してしまった


Img_4504


夏の陣が終わって 落ち着いた頃
このデータを 解読する作業を開始したんだ


僕は 古典調律を 大きくふたつに分類する
ひとつめは 純正な長三度が登場する シントニック・コンマ系
ふたつめは それ以外の ピタゴラス・コンマ系


ひとつひとつのデータを ふたつに分類して
それから 曖昧なセントを 比率に当てはめる作業に入っていった


Img_4505


比率にする理由は
セントだけでは 正確な振動数は算出できなくて
そうすると 正確な唸りも 算出できないからなんだ


分析を進めていくと 違う作者でも 
同じ音律があるものが 幾つか判明してきて
全部で95個しかないことが分かった


ここまで来ると
せっかくだから
百の音律の5度圏図を 作成したいと 思い始めたんだ


それも 通常の記号や数値の 五度圏図でなくて
視覚的に 5度と3度の大きさが すぐに分かる五度圏図で・・・


Sakuru30x


外側の円が 完全5度の純正
内側の円が 長3度の純正


この円から 内側に折れ曲がった音程は その大きさだけ 狭く唸っていて
外側に折れ曲がった音程は その大きさだけ 広く唸っている


例えば 上の図は キルンベルガー3なんだけれど


CからEの5度(外側の円)は 内側に大きな三角が並ぶから
この4つの5度は 純正より狭く唸っているんだ
これは 平均律の倍以上 唸っているんだ


でも 3度(内側の円)は ♯や♭が少ない音程では
三角も小さいから 比較的 穏やかな唸りなんだけれど
EからB辺りは 外側に大きな三角があるから 純正より広く唸っているんだ
これは 平均律よりも 激しく 唸っているんだ


古典調律は 純正な音程があるというけど
純正な音程だけでは 全ての音を調律できなくて
♯や♭の多い調と 少ない調では 響きは ガラッと変わるんだ


って この辺りで やめときゃ よかったんだけどね・・・ 続く

| | Comments (0)

10. 01. 12

僕の中の仙人

まるで絵に描いたような 仙人が 言った
「みっつの石を 身につけるように」
そして 僕は みっつの石を探す旅に出る


そんな夢を見て 翌日
夢の中で 探し出せなかった 紫と金と黒の勾玉を 
大きなスーパーで買ってきた


Img_4502


勾玉は その響きも形も 素敵だと思う
ふたつ合わせれば 陰陽の形になるし
つまり韓国の国旗になるし・・・


仙人曰く 奇数が大事 


だから 結び目も奇数にしてみた
でも本当は ただ僕が奇数が好きで
それを 仙人に喋らせただけなんだろうな


しかし あの仙人は
僕の潜在意識が 創ったんだろうけど
なにか こう 個性というものを 感じなかったんだよね


夢の中の登場人物を
もっと 個性的なキャラクターにするためには
日頃 どんな妄想をすればいいのだろうか・・・


それから 勾玉をつけて 寝ている
今度 夢の中で逢った時
仙人は なんと言うのだろうか


いや 次 逢ったら 僕から質問してやろう


「本当に 霞 食べてるんですか? だから 朝霞に来るんですか?」
「冬も その格好なんですか? 寒くないんですか?」
「生年月日 教えてくれたら 僕が 動物占いしてあげますよ」


Hori2


そういえば 今年は 彼の没後5周年だ・・・

| | Comments (0)

10. 01. 11

トラトラトラ

「どうやら 大先生は 私に どうしても年賀状を出したかったらしいんです」
『なんで?』
「だって 2枚も来たんですよ 同じ年賀状が・・・」


『ふうん オレんとこには 1枚も来てないな』
「ギャハハハ! なんなら 1枚 あげましょうか?」
『いらん!』
「はい スネない スネない」


00


私は 年賀状を出す習慣がない
しかし 前年に楽器が出来上がった時だけ
気まぐれに というか自慢げに 年賀状を お返しする


先日 仕事で後輩と一緒だった時
年賀状の話題が出たので
私の賀状のデキを 聞いてみた


『どうだ オレの賀状は カッチョよかっただろ?』
「なんか 閑なんだなーって思いました」
私は 思わず 車内で 放屁してやろうかと思った


年賀状は 面白い
様々な人の 様々な個性が ぎっしりしている
たくさんの虎にも 会うことができた


今年 新しい楽器が出来上がったら
来年も年賀状を 書くことになるだろう
どんなウサギを描けるだろうか・・・


後輩には スカンクの賀状を出してやろう

| | Comments (0)

10. 01. 10

モミジと印籠

今日は 110で ひゃくとーばんの日


Photo


なんだか この 高齢者マークが
不評だったらしく
警察庁は 新しいマークを 募集していた


この手の募集は 好きだ!


てなワケで 応募しようと思った瞬間
「そうだ 水戸黄門の 印籠をモチーフにしよう!」
日本で一番 カッチョいい御隠居である


しかし マークのネーミングに つまづいた
御隠居マーク・・・ まだ オレは隠居じゃねー
印籠マーク・・・ 漢字のイメージが暗い


なので in Lowマーク という名前にした
意味は 「ゆっくりの状態で」 みたいな・・・


Inlow


私は パソコンで作図できないので
画用紙に 色鉛筆で書いてみた
高齢者にふさわしい色といえば 紫と金! 


(スキャナーの都合で 紫に見えないけど・・・)


葵の紋は みっつのハート
敬意の心 いたわりの心 譲り合いの心 を表していて・・・
(うーん 我ながら 強引な意味のこじ付けだな・・・)


で 警察庁に ササっと 応募メールして
なんとなく 友人達に このマークを見てもらった
きっと 大絶賛間違いないだろうと ウフフ気分だったが・・・


大不評だった・・・
というか 酷評だった・・・


一気に凹んだ


うん でも やっぱ へぼいかな・・・
だって もし これが採用されて
実家の親が これつけて車 乗らされることになったら


「誰かしらね こんなセンスの無いマークを考えた人は!」
と プンプン 怒り出しそうだ
ちなみに 父は 長州出身である・・・

| | Comments (6)

10. 01. 09

ミッションR ドタキャン初め

渋谷 NHK 509スタジオ


Img_4498


0:00 帰宅 楽器を工房へ移動し 本番の温度へ
2:00 就寝
5:00 起床 温まった楽器を 今日のピッチへ調律
6:30 出発
8:00 会場到着 搬入


専属のピアノ調律師と 打ち合わせ
最初に2台のピアノ その後 チェンバロの調律へ
なもんで パンをかじりながら ロビーで朝食&読書


8:45 スタジオ 及び ロビーが 慌しくなり・・・
    どうやら 本日の収録 急遽 中止・・・
    スタッフ達が 方々へ 緊急連絡を・・・


そんなワケで 今日&明日の仕事 失業です ニャハハハハ


いろいろあるわな
仕方ないじゃん 
だって 人間だもの

| | Comments (2)

10. 01. 08

ミッションC われは満ち足れり

新大久保 日本福音ルーテル東京教会


Img_4405


ソプラノ 星川美保子
テノール 大島博

フルート 中村忠
リコーダー 江崎浩司
ヴァイオリン 川原千真 三輪真樹
ヴィオラ 宮崎桃子
チェロ 田崎瑞博
ベース 蓮池仁
オルガン&チェンバロ 能登伊津子


108


ドイツ・リートを楽しむ会主催とあって
バリバリ ドイツプログラム!


珍しい作曲家の曲も 美しいドイツリートも
とても充実していて
聴衆も まさに 「われは満ち足れり」な心境だったことでしょう!


教会常設のオルガンを 
チェリスト 後輩 私の三人がかりで調律!
後輩はボソっと 「先輩 管楽器の音程は分からないんですね・・・」


ピアノの調律屋は メーターよりも
耳で調律したがるので
我々は 音を出しながら調律


ところが ケースのふたを閉めると 音程が変化するので
1音1音 合わせて フタ閉めて フタ開いて もう一度合わせて・・・
これを繰り返して 餅つきの合いの手のようなコンビネーションで奮闘!


オルガンは 温度が上がると ピッチも上がる
通常 チェンバロは この逆なんだけれど
私のチェンバロは 温度が上がると ピッチも上がる!


クックックック!


なので オルガンとの相性はバッチリ!
搬入した時のチェンバロの温度は 8度で 409ヘルツ
待つこと1時間半 20度の時 415ヘルツ


私も満ち足りたヒトトキでした
但し 後輩のヒトコトさえなければ の話ですがね

| | Comments (0)

10. 01. 07

予習というか 復習というか

小学校5年生くらいだったか


教室には 1台の 足踏みオルガンがあった
私は ジャイアンそっくりの クラスのガキ大将に
強制的に このオルガンで ベースのパートを弾かされた


三人が 5オクターブない 小さなオルガンに
並んで座って 弾いていたのだから
子供というのは とても小さな体だったのだろう


その曲が 誰の 何という曲かも知らず
当然 楽譜もなく 教えられた通り
一番簡単な ベースのパートを ピコピコ弾いていた


たぶん あれは ジャイアンの耳コピだったのだろう
今思うと すげーと思う


これが 私にとって
私の意志とは関係なく 人前で演奏させられた 最初の記憶である
その後は 調律学校時代の ピアノ実技試験であり
最後の記憶は 08年 夏の陣で 韓国人の前で弾いたギターである・・・



この曲は YMOの コズミックサーフィンだと
後から教わったものだが
幼少からカタカナに弱かった私は ナントカサーフィンと記憶していた


やがて カセットでダビングしてもらった YMOは
当時としては ムチャクチャ新鮮で
ドラムを叩きながら ヴォーカルをやるというスタイルに 憧れるきっかけになった



坂本教授の曲で
一番好きだったのは 東風(トンプー)
テクノサウンドなのに オリエンタルで・・・



がしかし キヨシローとの乱交をテレビで見て
まだ純情だった アノニモス少年は 結構ショックを受け
次第に 心はなれていったものである



さ 芸大カンタータクラブの皆様
みなさんが生まれる前
坂本教授は このようなキュートな若者だったのですよ!


現在は どのようになってるのでせうか・・・


翌日のミッションでは
ゴールドベルクの25変奏を バロックピッチで弾くそうですぜ!
うーん さすが素晴らしい選曲じゃないか 教授!

| | Comments (2)

10. 01. 06

杢の魔力にあてられて

そんなワケで 仕方なく 新木場へ行った


しかし ここは 本当に危うい街である
財布は 絶対に スッカラカンになって帰ってくる
魔力のある街だ


私は 宝石なぞ
どこに魅力があるのか
ちーっとも 分からん


がしかし 木材には からきし弱い


木目は 一期一会で
特に 杢や縮みなどが描く模様は
もう 本当に 何時間見ていても 飽きない


どころか 見ているうちに
どんどん所有欲が ムラムラを沸いてきて
もう 魔法にかかった状態になる


P1010195


なもんで 必要以上に散財しないよう
薄い財布で行って 正解だった
今日も 魔法の木材に 幾つも出逢ってしまったから


購入したのは 杢入りのメープル
ネームバテン 口棒 ネームボードトップ
そして 譜面台


わずか これだけの部材に 数万もかけてしまうのが
樹木に憑りつかれた人間の 悲しい性である
これで 元旦コンサートのギャラは 全て無くなった・・・


写真は 栃の杢である
今回はボディに合わせて メープルにしたが
素晴らしい栃が いくつもあった! ううう悔しい・・・


いつか 金持ちになって 技術も向上したら
こうした素晴らしい木目の木材だけで
贅沢な楽器を製作したいなー


そのためにも
今の楽器 がんばろ!

| | Comments (1)

10. 01. 05

落下傘の無い急降下

1月 工房 ストーブ
オガクズの埃 木の匂い
また この季節がやってきた


昨日は まあ 順調だった


でも 今日は 連続で失敗
同じこと 2度続けて 失敗
おかげで 材料がなくなった・・・


調整作業を 後回しにして
ボディの塗装へ向けて 部材を加工
まんまと失敗  ・・・はぁ



十時間と 1メートルの楓2本と
様々なモノを 無駄にしてしまったよ
へこみますね


なにより ハリキリっていた自分を
無防備に堕としてしまったことが・・・
挑戦してる時って 落下傘 持ってないからね
どこまでも 加速しながら 堕ちてくよ


新木場へ 材木 買いに行かなきゃ 

| | Comments (0)

10. 01. 04

気がつけば おでん

年末に伺った お客さんから
お母さんが作っているという
無農薬の野菜を いただいた


すげー 美味かった!


で 年が明けて 
大根が 少しやわらかくなり始めていたから
輪切りにして とぎ汁で下ゆでして 大根の煮物を 作った


なんだか その煮汁が おいしかったから
ゆで卵を入れてみた


そしたら もっとおいしい煮汁になったから
今日は 手羽を下茹でして 汁ごと合流させ
更に がんも 厚揚げ 野菜天麩羅を入れてみた


火を入れて 冷まして 火を入れて 冷まして


味がしっかり しみこみ始めた煮物は
なんだか いつのまにか おでんになっていた
そっか おでんって こうやって作るものなのか・・・

| | Comments (3)

10. 01. 03

たおやかな冬の午後

江戸城に行きました


Photo


お殿様と お姫様と
その家族が 手を振ってくれました
だから 僕も 旗を ちぎれるくらい振りました


Photo_2


神社に行きました


Photo_3


寅年なのに
獅子に 頭 かじられました
でも まだ子供だったらしく アマ噛みでした


Photo_4


百円で くじを買ったら
やきとり屋の名前が 書いてありました
裏には 天照大神からの メッセージがありました


嬉しかったので
枡も買って お米の発酵汁を飲みました
ヒノキの匂いがして いい気持ちになりました

| | Comments (0)

10. 01. 02

琴雅慎年 勾玉元年

あらためまして
あけまして おめでとさんであります
本年も どうぞ 御贔屓に!



去年は ひとつの楽器を誕生させることができました
正直に申しますと 
ひとつの楽器しか 産めませんでした


今年は 楽器は 少なくとも ひとつ
他にも いろいろ 産めると思ってます


三つの勾玉と 仲良くなりました
アメジスト ヘマタイト タイガーアイ
今年は ディフェンスも オフェンスも 完璧です!


作曲した楽曲が 1曲だけですが CDになります
調律に関する 幾つかの作品を 形にします
追々 ブログで紹介していきたいと思います


ええ 毎年 実現できないマニフェストを掲げて
新年だけ高揚する いつもと同じ 正月であります


まずは 昨年 十回以上 経験したケガを しないように
それを 上半期の目標にして
大好きなサッカーと 調律を 頑張ろうかな


では 良いお年を!

| | Comments (0)

10. 01. 01

ミッションC 白い元旦

塩尻 レザンホール


春への前奏曲2010
「新春に聴く バッハとヘンデル」

Img_4075


ヴァイオリン 桐山建志
チェンバロ 大塚直哉


101


深夜の高速を西へ
外気温は なんと-7℃!
寒いワケである


左下が欠けた 元旦の満月を サービスエリアで見上げて
ああ 新年が来たのか・・・
背中に初日の出を感じながら 塩尻へ到着


会場で 少しずつ温まっていく楽器
調律をしていると うずらママと紘子嬢が登場!
うわー 可愛い! おおぐまパパがメロメロになるのも分かるぜ!


素晴らしい音響のホール
美しいアンサンブル
新年から 本当に嬉しいスタートをいただいた!


元旦にも関わらず
満席の会場!
すげーー!


本番のステージは 29℃ 28%
楽器 壊れるかと思ったぜ・・・
でも 無事に本番も終了し 高速を東へ


再び 満月が笑っていた
新年から 2回も満月に会えた
さ 今年も がんばるぞー!

| | Comments (4)

« 2009년 12월 | Main | 2010년 2월 »