ノエルによせて③ バロック・ハープとの出会い
ミッションRの響きの結晶が
今年も アジトと この心を 満たしてくれた
私は この幸せを 独り占めするのを諦めることにした
ノエルな季節
まだ プレゼントに迷ってる方々へ
頑張った自分へ あるいは大切な人へ
こんな音楽を 贈り物にしてみるのは どうだろう
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「バロック・ハープとの出会い」
ハープ 西山まりえ
もう10年以上も前のこと
甲府の古楽コンクールの本選で 弾むように音楽をしていた女の子
それが 初めて聞いた西山で 「あ この子 優勝だろうな」 そう確信した
4年ほど前 4台ものハープを調律するミッションの為に
ハープを取りに 数年ぶりに会った彼女は・・・
ん? こんな小柄な子だったのか?
そう 思わせるくらい コンクールでの演奏は 大きく
そして 何故 ハープなんだ?と 不思議に思った記憶がある
この時 私は 今も製作中の
強弱が出るチェンバロの工作を 開始した頃であり
このハープの演奏に 激しく嫉妬するほど 感動した記憶がある
そして 昨年から コンサートで
チェンバロやハープの調律を させていただく機会を得て
ついに そのソロCDの録音が出来る幸運に恵まれた
西山は ナイロン弦の高音から 調律を始めるのだが
私は 調律屋の習性で 不安定なガットではあるのだが
中音から 割振りを始める
そして 一番左列の いわゆる白鍵のオクターブを広げ
次に 右列の やはり白鍵をユニゾンとオクターブで広げ
最後に 真中の列 いわゆる黒鍵を 合わせて終わる
雪 降ってたら どうしよう とか思っていた
2月の相模湖での ミッションR
チェンバロでは経験しない ガット弦の湿度との戦いが 懐かしい
「私の胸の奥にある苦悩は」
「そう信じてしまう おばかさん」
これらの曲を 静かな夜に 一人で聴ける日が来るなんて・・・
思いきり一人になって 自分の中へ中へ 向き合いたい聖夜
そんなノエルに ピッタリの 求心力に満ちた音楽
問い合わせ オフィスENZO
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