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09. 11. 07

世界が広かった頃

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子供の頃 家に 足踏みミシンなるものがあった
ミシンが 何をするものかなぞ 分かるはずもなく
子供にとって それは 乗り物だった


不安定な座席に座って 
隙間から 小さな手で ハンドルを握れば
左右にグラグラ揺れる 不思議な乗り物


クラクションとか エンジン音は
自分の口で再現して
部屋の隅で いろいろなところへドライブへ行った


ミシンのドライブは 体の成長と共に 卒業した
やがて 自転車に乗って 活動領域は
少しずつ 広がっていった


大人になって 様々な乗り物で 様々な場所へ移動するようになった
でも あの頃のような 未知のドライブは できなくなった気がする
部屋の隅から発車した乗り物は 今より広い世界を 旅していた

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Comments

いい話だなぁ・・・

Posted by: 24 | 09. 11. 07 at 오후 7:04

うちにも、こういう美しいミシンがありました。
なつかしいなあ。
ほんとに綺麗な形だったのに。

Posted by: saskia1217 | 09. 11. 16 at 오전 1:21

Dear24

ミシンねた ありがと


Dear saskia1217

昔は 車でも家具でも
量産品なのに 優美なラインがありましたよね
人類は 進化しているのだろうか・・・

Posted by: アノニモス | 09. 11. 17 at 오전 9:29

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