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09. 11. 10

時間の絵具に体温を

今 これだけ 素晴らしい音楽が 溢れている時代
ジャンルを問わず うなってしまうほど
素晴らしい演奏と音楽が 溢れている時代


なのにだ


どうしたら こんな音楽を作れるのだろうか
どうしたら こんな音楽を探せるのだろうか
そう うなってしまう音楽を流している空間に 時々 遭遇する


例えば 大型スーパーで
例えば チェーン店のレストランで
例えば 本屋 薬屋 その他 諸所で・・・


あの 電子音で奏でられる
打ち込みだけで 音符が音に変換された
人間から 最も遠い音楽


聴覚への汚染 
BGMへの冒涜


恐らく 既成の音盤を使用するのには
著作権の問題とか いろいろあるのだろう
それにしてもだ ひどすぎる


例えば こんなシステムにしたら どうだろうか


様々な権利や利益は 放棄するから
数ヶ月間 あるCDと契約して
ずっと それを 流すというのは


買い物や 食事で 店内にいるのは
たかだか 1時間くらいなものだろう
だから 客にとっては 1枚のCDを繰り返しても 気にならないハズである


無名のミュージシャンや
なかなか 多くの人に 聞いてもらえない
クラシックの演奏家にとっても
良い機会になるのだと思うのだが


スーパーなどでは 陳列の仕方や チラシの作り方で
様々な工夫をして 売り上げ向上に 配慮しているらしいが
もはや 視覚でなく 聴覚を含めた 空間へ配慮する時代だろう


多目的というのは 無目的で終わる
無目的なものは 時に 無い方がマシなものである


どんなに まばゆい蛍光灯が輝いて
可愛い店員がいる コンビニに入っても
いきなり オデンの匂いに包まれると 
回れ右をしたくなるのは 私だけではあるまい


嗅覚と聴覚は ディフェンス出来ないのが人間である


ならば せめて 聴覚だけは 守らせて欲しい
存在しないものを どうしてくれ というのではない
現代は 素晴らしい音楽が 溢れている時代なのだから


 

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