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09. 06. 02

権兵衛―53 ヤタガラスが如く

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10年前に 初めての楽器を作った時から
脚は 3本と決めていた
出来るだけ 床との接触を小さくし なおかつ 最低限の平面を保つ数


いろいろな考え方がある


歴史的工法に あるいは 歴史的美学的に考えると
大きく邪道なのかもしれないが
現代 ホールなどで チェンバロを使う場合は
その状況に 出来るだけ適したアイデアも必要だと 考えている


脚のデザイン


これは 脚だけに関わらず
美術音痴な僕にとっては 「困った時の黄金比」 で乗り越える
譜面台や 鍵盤木口 脚の様々な比例は 1:1 か 5:8(約)


ちなみに この黄金比の1.618は
純正律の 長6度の音程に相当する
まったく 関連は無いのだが・・・


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脚の先端
つまり 床と接触するトコには
今回も ステンレスのボールが 埋め込まれている


録音の時などに よく ベンチと床の間に コインなどを入れて
音色や 音の立ち上がり方が 変わるという経験をしてきた


現代のピアノでも 床の上で キャスターの向きによって
音が変化することを考えると
まだまだ 脚と床による 無駄なエネルギー損失は 
減らすことが出来るのでは と 考えている


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