権兵衛-45 上鍵盤
そんなワケで 連敗のショックに
打ちひしがれてる暇もなく 作業は続きます
考えてみれば 甲府に行かない分 時間をもらったようなものなので・・・
上鍵盤のオサ
ふたつの鍵盤の 高低さが
あまり無いようにと ちょっと レール類は薄め
強度に 支障が出たら 後で 鉄のレールでサポートしよう
例の如く ピンを植え
クロスを敷き詰めると
なんとなく それっぽくなって ちょっとニンマリ
念のため 下鍵盤との 左右の位置確認
ズレがあると カプラーにした時
ちゃんと かからなく恐れがあるため
黒檀を貼って シャープキーの為の窓と
装飾的な意味あいの ラインをメスで入れる
この時 グギっとか ズレると 泣きたくなる・・・
木口を貼って・・・
ここから 鍵盤の仕上げ加工が 始まる・・・
東海道並みの 単調さ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
毎晩のように ケンタが 作業帰りに寄ってくれる
「この厚みでさ 上鍵盤 入るかな?」
『杣さん 図面 無いんですか?』
「あるワケ無いだろ! 調律屋ってのは 現状で合わせていくもんだ!」
そう 弦長と 鍵盤の割り以外は 何も図面を書いてない
だから 立体というか 横から見た位置関係が
時々 どうなっていたか 分からなくなり パニクる
『それより 図面書いたほうが 確実で早いですって!』
「いや 図面書いてる時間なんか もったいない!」
『それで 鍵盤 入らなかったら どうするんです?』
考えてみると 楽器作りは 全て独学である
ひとつひとつの作業や その順番なんかも
一人で考えながら やっている
まあ それが 楽しいし 自分に合っているのだろうが
ちょっと 焦ると たちまちパニックに見舞われる
ましてや 設計から すべてオリジナルだと
他の楽器と 比較することすら 出来なくなるのだから
製作当初のアイデアを 忘却してしまうと もう やばすぎる・・・
そんな 今日この頃なワケだ
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Comments
4月1日には、あんなに張り切っていたのに・・・そうか、張り切っていたのは4月1日だった
Posted by: おおぐま | 09. 05. 03 PM 10:09
Dear おおぐま
今でも 張り切ってるんだけど
気分だけで 楽器が完成しないことを
思い知らされてます
Posted by: 某閑人 | 09. 05. 08 PM 10:25