音の隠れんぼ
日の音 門な音 暗闇
暗闇の中では いつもより
耳をすませて 音を頼りにするのだろう
闇にも 暗にも 音が隠れている
「解夏」の中で 乳白色の霧という表現の後 こう続く
光が見えるから 暗闇が見えるんだ
光が見えない者に 暗闇は見えない と
言な音 諳誦
諳んじる時の主役は 声なのだろうか 記憶なのだろうか
うん いや やっぱり それは言葉なのかも知れない
言葉はいいね 瞳だけでも 耳だけでも 意味を連れてきてくれる
疒な音 瘖唖
やまい垂れは いつだって 病な予感
音に疒をかけただけで ほら 聴こえなくなっちゃった
音が無いとこには 静寂も無いのかな
郷の音 響めき
響という文字の カタチも オトも そして イミも好き
どよめきは なにも群衆だけのものではない
心の中の響めきも 確かに 聴こえない音が騒めく
心の音 意趣
いろんな音は 耳から入って それから 心で漉されていく
心の濾紙の状態で 同じ音も 濾過されたり されなかったり
そんなふうに 意は いつだって不安定で 頑なに曖昧な 魂のオヘソ
・・・・・・・・・・・・・
いろんな音がある
意が 有るもの 無いもの
意を 感じたいもの そうでないもの
こんな季節の うららかな春の景色や光を
韶光 というらしい
いつだって 音は 光と 戯れている
鬼さん こちら 手の鳴る方へ
The comments to this entry are closed.
Comments