« いつも どこかで | Main | 赤い冷蔵庫 »

09. 03. 07

ミッションC 15年目の楽園

名古屋 宗次ホール


アントネッロ
  コルネット&リコーダー 濱田芳通
  ヴィオラ・ダ・ガンバ 石川かおり
  チェンバロ&ハープ 西山まりえ


Img_7971


調律が終わって 客席に行く
間もなく リハーサルが始まる
カラッポの 眠そうな静寂が満ちたホール


最初にステージに現れたのは 石川
ガンバを 丁寧に調律して ソロ曲を弾き始める
ささやかな子音も 豊かな母音も 仲良く響くホール


しばらくして 西山が現れる
紡がれる ユミハリの彩りは
鮮やかで 艶っぽく それでいて 凛々しい


だいぶ経ってから 数本の管楽器を携えて 浜田が入ってくる
すでに 音に満ちているステージで リコーダーを吹き始める
その音は 何故か ハープのフレーズとユニゾンで 
どうやら そのまま チューニングをしていることに気づく


そして ハープは 川の流れのように ずっと紡がれ続けていて
ガンバとリコーダーが加わり
何の前触れもなく 自然に リハーサルが始まった


この間 三人は 一言も 会話をしていない
それぞれが練習しているようで いつの間にか リハになっていて
曲が終わって ようやく 会話が始まる・・・


それは まるで 
家族が それぞれ 居間に集まって 
無言で成立している 信頼関係を彷彿とさせたシーンだった

307


結成して 15年目を迎えた アントネッロ
その3人の絆は しっかりと音楽をぶつけ合い 築かれてきた
いや 魂をぶつけ合い 核融合を起こし 音楽が放出されている 
というほうが 近いかもしれない


そして 本番


客席の照明が落ち
ホールには 期待に満ちた静寂が溢れる
その時 ステージ裏では ささやかなセレモニーが行われる


浜田が手を出し その上に石川の手が乗り 最後に西山の手がかぶさる
そして 小さな掛け声と同時に みっつの手は軽くバウンドし 解散する


やがて ステージの扉が開き 眩しい照明と 拍手に満ちた
神聖な戦場へ 歩んでいく
それが アントネッロだ


Img_8003


アンコールでは ピアソラの「忘却」が 
ミーントーンで流れてきた
これも アントネッロだ

|

« いつも どこかで | Main | 赤い冷蔵庫 »

Comments

宗次でしたか。いいですね。
こちらは千種文化小劇場。残響のザの字もなかった・・・

Posted by: おおぐま | 09. 03. 08 at 오전 1:54

The comments to this entry are closed.

« いつも どこかで | Main | 赤い冷蔵庫 »