« あじいろいろ | Main | 666 »

09. 02. 05

ミッションT オブリガートソナタ h-moll

調布 桐朋学園芸術短期大学 2301


Jiji


4人の学生が ソロと アンサンブルのコンティヌオの 試験


試験なんだけれど 杣としては 音楽
それぞれの この2年間の蓄積と 感性を
楽しく 拝聴させていただきました!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


人が出会う時ってのは 
たいてい その人の人生の 断面に過ぎない


例えば この学生達と出会った杣は
チェンバロの調律師であり 楽器も作り
まあ そういう ケッタイなオジサンでしかない


でもね 違うんだよ


あれは 18年前になるのかな
浜松から帰ってきて この桐朋の調律事務室に勤務した頃
自分は ピアノ技術者で チェンバロなんか 迷惑な楽器だと思っていた


で それでも 古楽科の仕事を させられてるから
せめて 古楽器の演奏を聴いてみようと 学生にCDを借りたんだよね
例えば チェンバロとか 例えば バロック楽器のものとか・・・


で 大嫌いだったハズの フルートが
バロック時代には トラヴェルソとかいう名称で 木製の横笛で
有田正広のCDを聞いて ぶったまげたりしたんだよ


それまでは ヴァイオリン以上に 表現力を持ってる楽器は 無いと思ってた
でも バロックフルートは それを越えていた!
なもんで チェンバロの仕事も しっかりしようと 誓ったんだ 18年前


それがさ いつのまにか チェンバロ作ったりして
それで 学生達が バッハの オブリガートソナタ h-moll弾くんだよね
同じ敷地の 隣の建物の中で・・・


演奏は これから まだまだ それぞれ 可能性を突き詰めるものだと思う
でもね オレは感動したんだよ 君たちの演奏に
だって ぎこちなくても それは まさしく 音楽だったから


でね 今 作ってる楽器
もっと がんばろうって 思ったよ


あの頃 こんな18年後が来るとは 思ってもいなかった
だから 感謝をしてる
調律屋ってのは 音楽に弱いんだよね まったくもって


君たちも オレも まだまだ ヘタくそだ
だから それぞれの 自身の可能性を 精一杯出し切って
音楽にしていこうぜ!


君たちは 18年後 どんな音楽を聞かせてくれるのだろう
オレは 18年後 どんな楽器を造って どんな調律をしているのだろう

|

« あじいろいろ | Main | 666 »

Comments

The comments to this entry are closed.