権兵衛-38 レジスターの加工
ジャックは ふたつの穴を 上下運動している
その ジャックの穴が たくさん開いているのが
ジャックガイド あるいは レジスター
この部材の 最大の要求は
摩擦も 余分な隙間も 限りなく少なく
ガタが生じず 滑らかに ジャックの運動を約束することである
長方形の ジャックと同じ大きさの穴に
摩擦を減らすべく さらに四角く 削っていく
いちいち ナイフで カットしていく
なもんで 面倒くさいこと この上ない
ひとつのレジスターに 62の穴が開いているから
上下2本 3列 つまり6本のレジスターの穴は
372もあり これを シコシコ 削っていくのである・・・
こういう時 決まって 飽きないように 自分に言い聞かせる
東海道だって たった一歩の連続で 500キロ先へ辿り着いた
果てしなく思えても 必ず やり続ければ いつかは終わる
黙々と ただ作業すればいいのだから まぁ 頑張ろう と
あるいは
この作業があってこそ 余分な摩擦の無いタッチが生まれる
出来上がってから 後悔するよりは まぁ 頑張ろう と
あるいは
技術というのは スポーツでも 藝術でも
とにかく 反復の連続で 体に覚えさせるものだ まぁ 頑張ろう と
とは言うものの やはり面倒臭い
明日から 長野出張なので
続きは ホテルで こそこそやるか・・・
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