夏の勝利
大会最終日
三日目ともなれば 知り合いが 少しづつ増えてくる
朝食会場で ペコペコと 挨拶合戦
頭の中は 今日のセミナーの作戦で 悶々としている
「昨夜のギター 良かったですよ!」
忘れようとした記憶に 引き戻され コンチクショウと思うが
韓国人も お世辞を言えるということに ちょっと感心したりする
前半の 構造と調整は 昨日の内容に
後輩からのアドヴァイスを 取り入れ
前日よりも 重心の場所を キチンと伝えることができた
問題は 後半である
古典調律の理論と実践
明智光秀ではないが ここで 謀反を起こした
通訳の大先輩を通さず とにかく メチャクチャな韓国語で話し始めた
しかし この「ソウルの変」は 成功した
こちらの 拙い韓国語でも 聴衆は ついてきてくれたのである
というか それまで以上に 熱心なオーラを 送ってくれた
ならば ますます 燃えなければいけない!
良いコンサートの時 そこには 必ず 聴衆のオーラがある
こちらも そのオーラに答えるべく しゃべり続けた
もう 助詞がどうなっているか 分からない
でも 我々は調律師であって ベクトルは同じである
ウリヌン ハナダ
我々は ひとつである
言葉の国境を 飛び越えて
調律師は ただ 音楽の為に仕事をする
1日で これだけの人間と握手をすることは
生涯で 今日くらいなものだろう
自分を 育ててくれた 先輩や演奏家
そして 今回のセミナーの準備に 協力してくれた人々
なかでも 後輩には 本当に感謝である
いつの日か 韓国のチェンバリストから
もう 日本から来てもらわなくても結構です
韓国の調律師が ちゃんと やってくれるので
そう 言われる日が 来ることを 夢見ている
そして 今回
その夢に また一歩 近づけた気がする
閉会式
様々な人の挨拶
様々な人の紹介
その中で 225名の 韓国の調律師は
声を合わせて 復唱させられるシーンがあった
「ウリエ ソンベヌン ハヌルダ」
『声が小さい! もう一度!』
「ウリエ ソンベヌン ハヌルダ!」
我々の先輩は天(神)である!
儒教の国である
先輩は絶対であって
神のようなものである
この底辺が この文化を繁栄させた基盤でもある
が
この底辺が 新しい可能性を 阻むことにならないことを
強く 強く 願い そして これからも貢献していきたい
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Comments
取り急ぎ・・・おめでとうございます♪
Posted by: 笛吹きちゃん♪ | 08. 08. 25 PM 9:36
逆転満塁ホームランですかー。

お疲れさまでした
パソコン大丈夫ですか?
Posted by: Chihaya | 08. 08. 26 AM 12:48
Dear 笛吹きちゃん
ありがとよ! 夢の時間でした!
Dear Chihaya
本当に お世話になりました!
あの丸いグラフは 理解できた人は 喜んでくれました!
パソコンは・・・ 買い換えた方が早いかも・・・
Posted by: 某閑人 | 08. 08. 28 AM 7:41