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08. 08. 28

K379 第1楽章

雨の朝


アジトには モーツァルトのヴァイオリンソナタが 溢れている
郷愁に満ちたメロディー それでも 力強い骨格
ふたつの魂が錯綜するアンサンブル 和らかな空間


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旅から帰宅すると たくさんの郵便物が ポストを満腹にしていた
督促状が無いことを確認し とりあえず 安堵する
そして その中に 厚い郵便物があった


2枚のCDと共に 達筆で丁寧な手紙を したためて下さったのは
先日 下田でお会いした 湯布院の先生だった


下田での労をねぎらって下さり 新しい5度圏図を進呈したお礼の言葉が続き
そして かつて 共に仕事したエピソードなどを 添えて下さった


「疲れたなと思われた時 K379の第一楽章などを聴いてみて下さいますか」


結ばれていく 心のこもった言葉の数々に 胸が熱くなった
そして 早速 K379から聴きはじめた
それは 疲弊しきっていた心と同じ浸透圧を持ちながらも 
大きなエネルギーに満ちていた


先生は 父と同じ年齢でありながらも
今なお 音楽家であり 
先生の中で濾過された 幾重もの経験と思慮が 音として空中に放たれる


そして 路傍の調律屋に対しても 
このような 優しさと配慮で 包んで下さる
先生の音楽は 先生の人間性 そのものである


唐辛子とニンニクに満ちた 刺激的な夏は終わった
再び 僅かな塩だけの粥のような 優しい日々に戻ろう
先生のモーツァルトは そんな滋養に満ちていた 

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Comments

小林先生と、お父様が、同い年なんですか・・・

素晴らしい先生ですよね。今の自分があるのは、いろんな人たちのおかげですが、一番大きいのは小林先生かもしれない、と思います。

我が家では、先生の「ゴルトベルク変奏曲」のCDを、よくかけています。バッハのすばらしさを感じるCDです。

Posted by: おおぐま | 08. 08. 28 at 오후 11:50

Dear おおぐま

うん 凄い奥行きのある先生だよね
強さがあるのに しなやかで・・・

ヒロコちゃんは 小さい頃から
両親も含めて 本当に素晴らしい音楽の中で
人生をスタートしてるんだね!

Posted by: 某閑人 | 08. 08. 31 at 오전 5:52

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