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08. 07. 25

夏の陣への滑走路 ①

どこまで 出来るのか 分からない
しかし 正式なオファーが来た時点で 
すでに ひと月を切った タイミングだった


あまりに 短すぎる 滑走路である


楽することは 幾らでも 出来る
適当に 資料を提示し 高いところから解説する
しかし それでは チェンバロへの好奇心を引き出すことは 出来ない


チェンバロに関する レクチャーである
対象は 調律師
夏の陣


Img_1087


これから テキストやアイテムの 製作過程を追いながら 
準備の段階を 報告していこうと思う
それは同時に 自分自身への メモにもなる


オファーの段階で 曖昧なテーマを提示された
2回のレクチャー 1回が4時間


調律師といえども チェンバロを ほぼ知らない対象であり
ピアノの呪縛を 解放して まずは マッサラにする
そして チェンバロに関する 新たな情報を 提示する


何より 講義内容が 実践から 遠すぎてはいけないし
それでいて やわらかく 強いインパクトも必要で
なおかつ 家に帰ってからも 反芻してもらえるアイテムを提供しなければ


①古典調律の理論と実践
②チェンバロの構造と調整


杣は この二つのテーマを 先方に送った
とりあえず 現場に 2段鍵盤のチェンバロの準備も 依頼した
後は 全て こちらで準備しなければならない


杣も 最初は 全くのピアノ屋で
何故 チェンバロなんか 扱わなければいけないのか
甚だ遺憾で 憂慮していた 桐朋時代だった


ピアノ色の眼鏡をかけている限り
チェンバロの 面白さと 難しさは 見えてこない
自身の経験があるだけに この壁は 高い


しかし チェンバロを通して 新たに見えてくる ピアノの色があり
逆に ピアノを知っているコトにより チェンバロは より豊かな天然色にもなる
そうした感動へ 僅かでも漸近できる 角度というキッカケを 贈りたい


そんなワケで 工房の楽器製作は 完全停止
この夏の陣へ向けた アイテムの試作を開始した


幸いなコトに 神戸出身の大先輩や
浜松在住の大先輩方が 資料の提供や 取材などを 
快く承諾して下さり 後は どれだけやるか・・・ である


たぶん バテる

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Comments

これかあ、以前の記事!
笛吹きちゃん予想では
たぶん任務完遂する
任務後はいくらばててもOKでひょ
素敵な秋を♪

Posted by: 笛吹きちゃん♪ | 08. 07. 25 PM 11:57

Dear 笛吹きちゃん

果たして ちゃんと種蒔きが 出来るのだろうか・・・
自分の持っているモノを 全部 吐き出せるだろうか・・・
夢の時間は やってくるのだろうか・・・

Posted by: 某閑人 | 08. 07. 31 AM 7:38

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