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08. 07. 31

ナイス蚊ッチ

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夏祭りの 蚊取り大会で 優勝したのは
テニスの シャラポワだった


電撃スマッシュで 蚊は ポワされた

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08. 07. 30

偉すぎたキノコ

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王様なのか 女王なのか それが問題だ


ま 逆よりは いいか
「王様のきのこ 女王の香り」

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08. 07. 29

いつの間にやら 四世紀・・・

Oil


浦島太郎の気分だ・・・

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08. 07. 28

暑い午後に思い出した 寒い夜の話

考え事をしながら 駅前のロータリーを 歩いていた
たぶん 歩行速度は カタツムリと さして変わらなかったと思う
数メートル先を ヨワイ50くらいのオジサンが 横切った


考え事をしながらも その光景は 視界に入っていた
オジサンは 蕎麦屋のノレンを上げ 
次の瞬間 ガッシャーンと もの凄い音を立てて 後退してきた


杣と目が合い 照れくさそうに 独りゴチた
「おかしいな 前は 自動ドアだったのに・・・」
そして 今度は 手動でドアを開け 蕎麦屋に消えていった


暑さのせいだろう


その蕎麦屋は 前から手動ドアである
『あー そうですね 確か大正時代は 自動ドアだったと 祖父も言ってました』
などと返したかったが 気の毒だったから やめておいた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


言い訳と 負け惜しみの 境界線は微妙である


しかし どちらも 自己防衛の成せる業であり
言い訳か 負け惜しみ と 受け取られた時点で
その言動は 功を奏さないどころか 反対の印象を残すに留まる


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれは 2003年の 韓国ツアーのことだった
ソウルで コンサートがハネた後
演奏チームは打ち上げへ 楽器チームは宿舎へと 引き上げた


ソウルのソワレなコンサートは 20時くらいに開演する
なもんで 終演後 楽器を車に積み込み 宿舎へ向かうと 
23時近くになってしまう


そして 宿舎の門限が 23時半だった


杣は 後輩を 宿舎の玄関先で下ろし 
車を駐車場へ 置きに行った
門限には どうやら 間に合ったハズだ


そして 冷たい11月のソウルの夜風に吹かれて
宿舎の入り口へ 小走りに行ってみると
なんと まだ 後輩が ドアを ウンウンと押していた


「先輩ダメです どうやら門限を 過ぎてしまったようです ドアが開きません」
『うそ! まだ11時半になってないぜ』
「でも 鍵がしまって ドアが開かないんです! 野宿です!」


後輩は 悲痛な声で そう言いながら 
なおも ドアを ウンウンと 押していた
気のせいか 涙目になっている


『ドア 引いてみたら?』
「は?」
そして 後輩がドアを引くと 扉は スンナリと開いた


よく見りゃ ドアに 「PULL」と プレートが貼ってある
『パボ! ここに プルって書いてあんじゃねーか!』
「え? プルって プッシュじゃないんですか?」


さて 諸君
この言葉は 言い訳なのだろうか
それとも 負け惜しみなのだろうか


せめて 自己防衛な 言い訳か 負け惜しみなら 救われるが
恐らく 完全な勘違いというか 常人の想像を絶する思考なだけに
笑いや 怒りよりも 寒気がしてきたことを よく覚えている

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08. 07. 27

ミッションC Re夢の時間

初台 近江楽堂


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      リコーダー  大川滋子
     ヴァイオリン  桐山建志
 ヴィオラ・ダ・ガンバ  譜久島譲
       チェンバロ  脇田美佳


デビューから 10周年を迎えた 大川のリサイタル
昨年は 「夢の時間」と題した プログラム
そして 今年のタイトルは 「愉しいひととき」


音楽を奏でる人々は それぞれの立場を生きている
彼女は リコーダー活動の為に 職を変え
音楽中心の時間を その重心に据えたという


昨年 彼女自身が抱いた反省と 誓ったリベンジは
今夜のコンサートで 見事に果たされ
この1年の時間は 再び 「夢の時間」として凝縮され 空間を満たした


人は 変わることは 出来ない
しかし 自分の何かを超えることで
結果として 変わることがある


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


年始の挨拶メールの中で この727のリサイタルに向けて
「よし オレも新作チェンバロを 持って行ってやる」
などと豪語した杣だが 新作チェンバロは まだ 音も出ていない・・・


「愉しいひととき」のために 日々の時間を どう生きるか
そう諭された ひとときでもあり
充実した音楽を聴きながら 心地よい悔恨を噛み締めた ひとときでもあった


素直さに 艶やかさが加味された リコーダー
軽やかなのに もの凄い構築力のある ヴァイオリン
過酷な湿度と奮闘しながらも 呼吸の合った 二人の通奏低音
そして 何より 体温のような聴衆の拍手が加わった アンサンブルだった


 

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08. 07. 26

ミッションC あたたかな響き

聖蹟桜ヶ丘 ヴィータホール


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オルフ室内合奏団


最初は 偶然 集まった仲間だったそうだ
そして 音楽を求心力に 素敵なチームワークは
10年以上の歳月を経て あたたかい響きを聞かせてくれた


芸術でも スポーツでも 
プロとアマチュアが 存在する


当然 様々なレベルの相違はあるものの
複数の人間が ひとつのベクトルを向いた時に
発するエネルギーは ランクというボーダーを 越える


暑い夏ではあるけれど
耳を通して 心に届くものは
あたたかいものが 心地よい


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なーんて 緊張せずに リラックスして
コンサートを聴くことが出来たのは
今夜の調律担当は 後輩だったから・・・ おつかれ!


後輩は チェンバロでも 立って調律をする


それは 調律師の体温で 椅子が熱くなってしまうと
演奏者に 不快な思いを させてしまうかも知れない という
彼女らしい 配慮からきているようだ


人の調律を聞く ということも
とても学ぶことが多い


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おかげで 杣は コソコソ勉強
ベッコン フッコン コンバンデ・・・

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08. 07. 25

夏の陣への滑走路 ①

どこまで 出来るのか 分からない
しかし 正式なオファーが来た時点で 
すでに ひと月を切った タイミングだった


あまりに 短すぎる 滑走路である


楽することは 幾らでも 出来る
適当に 資料を提示し 高いところから解説する
しかし それでは チェンバロへの好奇心を引き出すことは 出来ない


チェンバロに関する レクチャーである
対象は 調律師
夏の陣


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これから テキストやアイテムの 製作過程を追いながら 
準備の段階を 報告していこうと思う
それは同時に 自分自身への メモにもなる


オファーの段階で 曖昧なテーマを提示された
2回のレクチャー 1回が4時間


調律師といえども チェンバロを ほぼ知らない対象であり
ピアノの呪縛を 解放して まずは マッサラにする
そして チェンバロに関する 新たな情報を 提示する


何より 講義内容が 実践から 遠すぎてはいけないし
それでいて やわらかく 強いインパクトも必要で
なおかつ 家に帰ってからも 反芻してもらえるアイテムを提供しなければ


①古典調律の理論と実践
②チェンバロの構造と調整


杣は この二つのテーマを 先方に送った
とりあえず 現場に 2段鍵盤のチェンバロの準備も 依頼した
後は 全て こちらで準備しなければならない


杣も 最初は 全くのピアノ屋で
何故 チェンバロなんか 扱わなければいけないのか
甚だ遺憾で 憂慮していた 桐朋時代だった


ピアノ色の眼鏡をかけている限り
チェンバロの 面白さと 難しさは 見えてこない
自身の経験があるだけに この壁は 高い


しかし チェンバロを通して 新たに見えてくる ピアノの色があり
逆に ピアノを知っているコトにより チェンバロは より豊かな天然色にもなる
そうした感動へ 僅かでも漸近できる 角度というキッカケを 贈りたい


そんなワケで 工房の楽器製作は 完全停止
この夏の陣へ向けた アイテムの試作を開始した


幸いなコトに 神戸出身の大先輩や
浜松在住の大先輩方が 資料の提供や 取材などを 
快く承諾して下さり 後は どれだけやるか・・・ である


たぶん バテる

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08. 07. 24

紫陽花のプレリュード

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「すいません インスタントなんですが」


インスタント・コーヒーを 出して下さる方の 多くは
何故か かように インスタントであることを 謝る


インスタントは コーヒーに限らず
開発者の労苦の 結晶であるものが 少なくない
なもんで もっと 胸を張って インスタントを評価しても いいのではなかろうか


「すいません コンスタントなんですが」
先日 そう言いながら コーヒーを出してもらった
マジメな方だったので さりげなく 御礼を言った


『いや やはりコンスタントは おいしいですね
 インスタントとは 比較になりませんよ』
それでも その方は気づかずに 微笑んでいた

  

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08. 07. 23

元気な患者

病院に行った


別に 熱中症で 担ぎこまれたワケではない
随分と 無沙汰をしていたのだが 
薬だけでも貰おうと 病院に行った


担当医は 杣を見るなり
「久しぶりだね まぁ 元気そうじゃないか」


この言葉を どう受け止めるかは微妙である


定期的に 通院しない患者への嫌味なのか
日焼けして 真っ黒な顔の患者への 感想なのか
それとも 患者の心を 元気付けようという 優しさなのか


そもそも 元気で病院に行くヤツというのは
医者や看護婦といった 病院のスタッフか
見舞いや 付き添いでくるヤツしか いないだろう


とりあえず 『ハァ お陰様で』 と答えておいた


しかし この答えも 言葉にしてから 後悔した
定期的に通院しないから 元気なのさ などと
ひねくられて 捉えられたら どうしよう


だいたい 喘息の薬を 薬局で売ってないのが おかしいのである
病院嫌いの喘息患者は 病院に行くことで 発作が 起こるものなのである
おまけに 「元気そうじゃないか」と 禅問答を 投げかける


病院の待合室の老人達は 賑やかである
「今日は トメさんが来てないようだけど 
 どこぞ 具合でも悪くなったのかのう?」


どうやら こんな老人には なれないようだ

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08. 07. 22

ミッションC

小諸市文化センター


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08. 07. 21

感熱紙の記憶

古い資料を ひっくり返してみる
若い頃は ずいぶんと 講座のテキストを作ったものだ
遠い日の ガチガチな自分の文章に 苦笑が漏れる


調律師の先輩達と チームを組んで
毎年 研究会という名の 講習会を開催していた
歴史や構造 音律に関するテーマの時は 杣が テキストを書いていた


1万5千円で 中古のワープロを買った
極貧時代だった当時としては もの凄く大きな出費だった
でも 手書きに比べて あまりに便利で 美しい活字に 感動したものだ


毎回 40枚近くの原稿を書き 
月1回の定例会議で ダメ出しをくらい 加筆修正を重ねる
何百枚という紙が ガタガタとケタタマシい音と共に 印字されていった


ある時 先輩は言ってくれた
「杣くん もう 十分 1万5千円の元は取れたんじゃない?」
それくらい 頑張ってくれたワープロも やがて壊れてしまった


当時の オリジナルの原稿は 残念ながら 解読不能になっている
感熱紙は 時間と共に 字が薄くなって セピアな様相を呈している
完成したテキストとして コピーされたものだけが 当時を語ってくれる


やがて 方向性の違いで チームを離れた
ワープロは パソコンに代わり 
印刷される媒体は 感熱紙から 普通紙に 変わった


久しぶりに テキスト作りを 再開している
できるだけ 簡潔な文章だけで 図や写真を多様しながら
できるだけ 専門用語を使わないようにしながら


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


忘れてしまいたいコトばかり コピーが取られていたようで
鮮明に ひとつひとつの陰影が くっきりしているのに
大切で やわらかい日々は  感熱紙の中で 消えかけている


でも 鮮やかに意味を伝えてくれる 活字の羅列より
ボンヤリと 色あせ 消えかけた記憶の方が
なんとなく 意味もなく おだやかな気分にさせてくれる


これからも きっと
こんなふうに 頭の中の感熱紙に
日々を印字して ボンヤリと生きていくのだろう


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08. 07. 20

忘れた頃にやってきた

天災ではないが 
録音の仕事のCDは 忘れた頃にやってくる


演奏者や 録音会社が 贈ってくださる時は
ああ そういえば・・・ と 懐かしく ミッションの現場を回想するのだが
送られてこない場合は すっかり忘れてしまうことも 多い


自分で調律した音楽は 聞き方が異なってくる


普通に ステレオで聴いた後
ヘッドフォンで しつこく 聞く
調律のミスを 追いかけようとしている


コンサートなら 演奏そのものを
そして 調律の響き 更に 聴衆の拍手の音などまで
消えていく為に生まれた 有機的な音を 幾つも 追いかけている


録音物で かなり重要な要素は 
組曲 変奏曲 ソナタなど
1曲の中の 各曲の曲間の タイミングであり 無音の長さである


これは 現場で 録られたものが 編集の段階で 調整される
なので キズなどは 上手く修正されていても
この 曲間のタイミングが おざなりだと すごく もったいなくなってしまう


ただ いい演奏は そうした全てを超越してくれる


CDとしての 粗捜しモードは すっかり 吹っ飛び
純粋に 音楽を 楽しんでいる自分がいる
そういうCDを聞く時 この空間で 一緒に仕事が出来たことを 嬉しく思える


先日 届いたCDも すっかり 自分の仕事を忘れて聞いてしまった
やたら よく鳴る楽器で フタを外して 空間の反射を利用した現場だった
確か コンサートのように テイク1ばかりで 録音していた現場だった


天才も 忘れた頃に やってくるようだ
 

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08. 07. 19

ゆらゆら

午前4時 目が覚めると カナカナカナ カナカナカナ
まるで 夏の終わりのような ヒグラシのカノン
寝ぼけているのか 幻聴なのか それとも ウツツなのか


午前8時 近くの公園で サッカーボールを ポコポコ
すでに強い日差しの中で ぐっしょりと 汗だく
シャワーを浴びて 着替えが終わる頃には すでに汗だく


午後1時 会場に楽器を運び 調律をチョロチョロ
冷房と追いかけっこで ピッチを維持して 何度も往復
みっつの音が ひとつになって ようやくリハが始まる


午後8時 とりあえず仕事を終えて ビールをプシュッ
気がつけば 今日もたくさんの 言い訳を考えていた
熱いアスファルトのように 幾つもの思いが ゆらゆら ゆらゆら

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08. 07. 18

タマコホナヘ

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日本の夏 緊張の夏


思いは 遠く リスボンや マドリードへ寄せながらも
生きているのは 日本であり アジアである


真夏の東海道を歩いて 8年目
初めて 韓国に旅立って 7年目
また 新しい挑戦の夏が やってきた


準備期間は 僅かである


絶対 素敵な秋を 迎えてやる!

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08. 07. 17

マカ不思議

男の一本勝負!


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もっこりパワー全開!


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ご利用は 計画的に!

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08. 07. 16

発汗のススメ

「人間は水冷である」 は 確か ナイキのコピー
なかなかどうして いいコピーではないか


人間の体温維持で 最も重要なのは 脳らしい
まあ あたり前だのクラッカーである
脳は 高温に すこぶる弱い


パソコンだって 熱くなりながら 体温調整をブンブンしているのだ
人間のCPUだって 高温になってしまったら
想像以上に脆いらしく その為に 体温調整の機能が充実している


夏は暑い


温暖化とか 騒いでみても
昔から 日本の夏は 暑かったワケであって
冷房なんか無い時代から 人民は 夏を生き抜いてきた


そして 先祖の歴々は 汗をかいて かいて かいて 
この くそ暑い夏を 乗り越えてきた
世は平成 されど 人間は人間である


杣は 仕事の現場 移動の電車 以外では 暑さにさらされている
なもんで その滴る というか 噴出す汗の量は
おそらく 江戸時代のヤジさんやキタさんと さほど 変わらないハズである


汗をかくにも いろんな段階がある


冷房に慣れた世代にとっては ちょっと汗をかくと ベタベタしていることだろう
この ベタベタの汗が サラサラになると 発汗は快感になり
自力で 体温調整ができるように なってくる


で 水冷の人間は 体温維持のために 水分を必要とする
杣の経験からすると 夏に 一番適してる水分は お茶である
紅茶でも緑茶でもなく 杜仲茶とか ウーロン茶とかの ブレンドである


毎晩 2リットルの茶を煮出し 翌朝 冷まして ペットボトルに詰める
その時 再び 2リットルの茶を煮出しておく
つまり コンスタントに 4リットルのブレンド茶が 水冷を果たしてくれている


運動する時は 更に サディスティックになる
唐辛子と 山椒の粉末を カプセルに詰め
二粒ほど ゴクリと飲むと 発汗は ナイヤガラに近くなる


夏こそ 発汗をすすめる
自力で体温調整できる 動物に帰依することをすすめる


もっとも 杣が 熱中症で ぶっ倒れない保証はなく
その時は 潔く この方法が危険であることを 警告することにしよう
それまでは 少なくとも 人間の本来の能力を 最大限に活用してみよう

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08. 07. 15

遅い誕生会

ケンタと 二人で 遅ればせながらの誕生会をやった
相変わらずの ケンタ時間で 現れたケンタは
相変わらずの 快活で ユーモアに溢れている


ケンタと 初めて会ったのは もう 何年前のことだろう


彼が大学4年生の夏休み 埼玉のチェンバロ工房に来た時
コンサートの仕事を 手伝いに行く ということで
横浜の美術館で 我々は 初めて 出会った


当時 杣は 頭を坊主にしており 作務衣を着て 丸眼鏡をかけていた


楽器運搬のアシスタントには やはり調律学校在学中の 後輩が来ており
杣と 後輩と ケンタは 夏の横浜で 偶然 合流した
そして ケンタは 後輩の蹴りを この時 初めてくらっていた


工房に帰って ケンタは師匠のKに こうノタマわったという
「杣さんは どこの お寺の人なんですか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれから 恐らく 10年くらい過ぎただろうか 


今では 後輩も ケンタも 独立し
それぞれの道を しっかりと歩いていて
信頼と実績を 積み上げている


少しばかり 早く生まれた先輩としては
それは とても 嬉しいことで
両者とも 大切なライバルで 大切な仲間である


飲みながら 絶対年齢の話になった
「人間は 絶対年齢ってのが あってですねー・・・」
ケンタの饒舌に 杣は フムフムと 耳を傾ける


で 人間の絶対年齢でいけば
杣は 後輩や ケンタよりも 幼いらしい
まあ 自覚はあるのだが・・・


十年ぶりくらいの 坊主頭の 杣を笑いながら
懐かしい話や これからの話に 盛り上がった


我々は 音楽への求心力で ベクトルを合わせることができる
こうした向上心を お互い いつまで 抱き続けることが できるだろうか
10年後 杣は 坊主頭かどうか分からないが こうして 笑えるだろうか


来月 杣の原点の街へ 旅する約束をした
杣は この20年間で すり減らした ナニカを 再生できるのだろうか
ケンタは 新しい楽器へのアイデアを 吸収できるのだろうか


社会へ出た20年前 今の自分は想像できなかった
ケンタと出逢った10年前 今の我々は想像できなかった
音楽へのベクトルを違わない限り 想像できない未来へ 歩んでいければいいのだが


ケンタは 「日本一の若大将」という DVDを プレゼントしてくれた・・・


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08. 07. 14

ミッションC

東京藝術大学 416


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08. 07. 13

どこまでも 青い空

朝から 随分と 暖かい日だ
そして 空は どこまでも 青い


今日は サッカーの公式戦
3勝1敗で 現在2位の ウォーターズ
今日は 1位のチームと 頂上決戦


キックオフは 15時なのだけれど
仲間に誘われ 11時から フットサルを 1時間20分ほど・・・
どちらも 炎天下の中 


今日あたり 最大の敵は
相手チームでも 己の弱さでもなく
青い空に ぼんやり浮かんだ 真っ白な太陽かもしれない


さて 生きて帰ってこよう
死ぬ気で ハシャいでこよう


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試合開始 間もなく 相手のコーナーキックから
何故か フリーになっていた選手の ヘッドで 失点する
先制点を奪われて やや 重い空気のまま 0-1で前半終了


後半 ウォーターズは 選手を5人ほど入れ替える
しかし やはり 比較的 早い時間に 失点して 0-2とされる
さすが 相手は 現在1位のチームだけある


しかし 新しい選手と入れ替わった ウォーターズ
疲労が出始めた 相手に 少しずつ攻撃が機能しだし
エメチンのセンタリングに アライチャンが合わせて 1-2


更に 相手キーパーの はじいたボールを ゴールして 2-2!
と思いきや 何故か 審判は 「ノーゴール」とジャッジ
ファールの理由も よく分からないまま 試合続行


そして 相手フォワードが ウォーターズのペナルティエリアに 攻め込み
接触していないにも 関わらず 思い切り転倒し まさかのPK
ファールを取られたイヅッチー 静かに 熱く 怒りの表情


PKを決められ 1-3
審判を批判するのは マナー違反であるが 
アンフェアなジャッジというのは どうにも怒りが 止まらない


しかし そのまま沈滞しないのが 全員サッカーの ウォーターズ
ゴリチャンが 相手ディフェンスの裏をかく 大きなパスに
チーターの様な俊足で エメチンが二人を抜き去り ゴール!


エメチンは ここまで 幾つモノ ファールをくらい
足からは 出血していたにも 関わらず 素晴らしい スピードとテクニック
これで 2-3 


そして もう いつ試合終了のホイッスルが 鳴っても おかしくないロスタイム
触れないファールを取られた イヅッチーが オバーラップし 大きなクロス
それを キュートな少年 ウッチーがヘッドで合わせて ゴーーーーーール!


そして 試合終了 
3-3の引き分けでありながら
よく耐えて ねばって がんばれた試合だった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


終わってみれば 何枚 イエローカードが出たか分からないほど
不思議な判定に 翻弄された試合だったが
平均身長が 10センチ以上も大きなチームに対し よく戦った


エースが 二人 きっちりと ゴールを決め
更に ラッキーボーイが 最後の最後に 華をそえて
それを 中盤と 守備陣が よく支えていた


キーパーの ミキちゃんは スーパーセーブを繰り返した
そして 誤判定のイヅッチーは その怒りを 見事なパスで
同点弾のアシストをし スポーツマンらしいリベンジを 見せてくれた


反省点は 多々ある
個人的にも 多々ある
でも このチームが好きだ


ウォーターズの 青いユニフォームが 
グランドを 駆け巡っていた頃
見上げれば どこまでも 青い空が 続いていた


 

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08. 07. 12

勃っての願い

晴れ男というのは 梅雨時期に重宝される
これが アフリカの砂漠なんぞに生まれていたら
晴れ男かどうか 分からないし バレたら 埋められるに違いない


それでも 雲行きが怪しい時には
密かに テルテル坊主を 室内に奉り
マハリク マハリタ ヤンバルクイナ・・・ などと 祈祷する


しかし 幼少の頃から 不気味に思うことがある
テルテル坊主は どうも 絞首刑になった罪人か
首吊り自殺のように見えるのだが・・・ 考えすぎだろうか


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どうやら 考えすぎだったようだ


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08. 07. 11

ヘソの緒

大雑把に言えば 杣は カナヅチである
正確に表現するなら 水の中で 目を開けられず
水の中で 呼吸が出来ない という程度の意味である


なもんで ゴーグルをつけ エラ呼吸が可能なら
体力の続く限り 前進することは可能であり
もしかしたら スピードレーサーを着れば 犬よりは早く泳げるかも知れない


「水の中で 目を開けられないのは マザコンなのよ」
『ふうん じゃ カモノハシは 卵で生まれるくせに みな マザコンなんだ』
「どうして?」
『カモノハシは 泳ぐ時に目を開けてないんだ コウモリの水中版ってとこかな』


話が逸れてしまった・・・
というか 本題は 全く違った
カモノハシの ヘソの緒の話だった・・・・ ん? いや 違う・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


「電化製品は みな 哺乳類である」 と言い切ったのは
かの カラマーゾフ兄弟の友人 ニコラスであるが
なかなか どうして 名言である


まだ 電池が普及していなかった頃
電化製品は みな コンセントへのコードが ヘソの緒のようであり
ここから 栄養を補給していることを 表している


21世紀になって ポータブルな電化製品は
交換する電池から 充電を繰り返すモノが 増えてきており
アジトにも 様々な ヘソの緒が 散乱している


電話 パソコン ウォークマン カメラ 髭剃り ・・・


更に 既に使わなくなった ヘソの緒まで 残留しており
その数は ピアノの鍵盤数ほどは 多くないものの
モノコードの弦の数よりは 少なくない現状である


冷蔵庫 電子レンジ 洗濯機などのコンセントは まだいい
本体から 取り外す手間はいらないし 繋ぎっぱなしである
問題は ポータブルな電化製品に 絞られる


部屋には 無数のヘソの緒が 散乱しており
時々 どれが どれだか なんだか 分からなくなる
何故か知らんが みな 似たような形をしており みな 黒いのである


夜の間に 充電をしておこうと 眠い目をこすりながら コードを探すのだが
酔っ払いにとっては もはや 判別不可能 
5分もすれば 逆ギレして コードを引き千切りたくなるくらい イライラする


なかでも 携帯電話などは 悪の枢軸に匹敵し
コードが見つかったものの どこに刺していいのか 分からず
朝 目が覚めてみると あらゆるフタが 開きっ放しのブザマな携帯が寝ている


でも 充電されている機器は 可愛い


充電を示すランプが 赤く点滅する機器などは
赤子が 一生懸命 オッパイを吸っているような ケナゲさがあり
満腹になると 緑に変わり スヤスヤと安堵しているようでもある


髭剃りなどは もっと顕著である
充電したてのモーターは 空腹時の8倍くらいの高速で回転してくれ
皮膚まで 削れそうな勢いで ハリキってくれる


そういえば シェーバーが あまりにもワンパクで 
あっという間に ヒゲが消滅しちまったので 
ふと 魔が差して 髪の毛に ちょっと当ててみたことがある


8倍のモーターは 躊躇することなく 杣の髪を粉砕し
鏡に映った 著しく左右不均衡な頭髪に 慟哭し
帽子をかぶって 2週間前に行ったばかりの床屋へ 駆け込んだこともある


眉毛で試さなくて つくづく良かったと 後から思った


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


家庭内の ヘソの緒は 
このように 電化製品の数だけ 存在しているが
窓の外を見てみると そのヘソの緒は 電線となって 無数に存在している


このブログを書いている パソコンのゴハンが 
どこの発電所から やってきたのか分からないが
まあ 確かに 電化製品は 哺乳類のようである


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08. 07. 10

そっくりな人

「先輩 世の中には 3人 そっくりな人がいるって 知ってますか?」
『ああ 知っている オレは すでに二人を知っているからな』
「誰ですか それ? 会ったこと あるんですか?」
『高倉健と ゴルゴ13だ  もっとも 会ったことは無いがね』


成田空港の 貨物ターミナル
欧州より送られてきた 楽器のピックアップに赴き
天才先輩と 天災後輩は 同じ人物を見つめながら 語り合っていた


「先輩 じゃ あとの残りの一人は きっと あの人ですよ」
『ふうん』
「いやー 本当にビックリですよ! 先輩 そっくりですよ!」


二人の視線の先には トラックに荷物を積み込む 40代の男性がいた
少なくとも A型とO型には ありえない 独自のテンポで
几帳面に 荷物と伝票をチェックし オモムロに荷物を積んでいる


『どこが似ているのか 分からないのだが・・・』
「どこが似ていないのか 説明したほうが 早いくらい そっくりです」
『オレは あんなに優しそうな顔をしてないハズなんだが・・・ ゴルゴだし・・・』
「目のタレ具合 オデコのハゲ具合まで そっくりですよ!」


あえて言うなら その男性は 長谷川健太にソックリで
そういえば 健太は ちびまるこの作者と 学校が同じだったな・・・
オレは もしかしたら 友蔵にも似ているかも などと空想がシャッフルする


Photo


『そうか 世間には あんなツラに見えるのか オレは』
「そうですよ 先輩 第一印象だけは いいでしょ! 性格さえバレなければ・・・」
何故 後輩が そこで言葉を続けなかったか いささか 気にならなくもなかった


『オレは もっと硬派で 冷たい人間なんだが』
「強い男に憧れるのって マザコンらしいですよ」
『マザコン? あー マザー牧場には行ったことがあるが 2度とゴメンだね』


「は? なんでですか?」
『羊のウンコを たくさん 踏んづけたからさ』
「ハハハ 糞付けたんですね ハハハ!」


しかし その男性の仕事ぶりは なかなか カッコ良かった
独特のテンポで動いているのだが 要領を得ていて 無駄が無い


「先輩 実は隠された お兄さんとか いるんじゃないんですか?」
『隠している 子供なら いたるところに いなくもなくもないが』
「あ もしかして 実は 双子だったんじゃないですか?」
『もちろん双子さ もっとも 星座の話だが』


「二人で並んで 写真 撮ってあげましょうか?」
『いや 今日は遠慮しとくよ フィルムがもったいないから』
そういいながら デジカメのダイヤルを 無意味にカリカリ 音をさせてみせる


『ところで 似ていないトコは どんなトコなのかな?』
「そうですね 先輩の方が 頭がデカくて ナデ肩で 足が短いことくらいでしょうか」
そのまま 後輩を滑走路に 縛りつけてやろうかと思ったが 思い留まる


自分が 鏡の中に見る テメーの姿と
他人から見られている テメーの姿とは
想像以上に ギャップがあるらしい


まあ その どちらも真実であって 
どちらも 絶対ではないのかも知れない
受け入れるか否かは 別問題であるのだが


『そういや 君に そっくりな人を 何度か見かけたことがあるんだが』
「誰ですか? そんなに可愛い人が そこらにいるとは 思えないんですが」


不二家の軒先に 雨の日も 風の日も 立たされている
ペコちゃんに そっくりだと 言いたかったのだが
仕事を投げ出されて 帰られても困るので 不意にジョークを思いついた


『クレオパトラ』
「ありがとうございます! よく言われるんですよ!」
『あと 二人 知っているんだが』
「ええ 分かってます 楊貴妃と 小野小町でしょ?」


やはり 滑走路に 縛り付けてやるべきだった


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08. 07. 09

まったく 大丈夫であります

忘れ物というには
あまりに 故意に 恣意的に 
残留せしめんとし


いわんや
回収に及ぶ意志も さらさら無きモノ
これ いかに


Img_0896


忘れたきモノは カワヤに於いて
スキッリ ブリブリ 水に流すこと 推奨す
嗚呼 間に合った 間に合った

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08. 07. 08

貧しいボキャブラリー 逞しいボケブラリー

どうやら 湿気が多くて 鍵盤が動かなくなった
ついては 電話をくれ と そう言っているらしい・・・
そして 電話番号を 残してくれた


韓国の チェンバロを持っているオーナーからの 留守電なのだが
韓国語のメッセージは すこぶる 冷や汗ダラダラである


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


以前 留守電の応答メッセージを
「オレがソマだ メッセージ残せよ 分かったか?」 と
韓国語の パンマル(タメ口)にしていたことがあった


まあ 日本人には 分からないし
韓国人なら その汚い口調に 絶句か 激怒し
メッセージなど 残す気にならないだろうと 踏んでいた


しかし 実際に 韓国人からメッセージが入っていた時
ナニを言ってるのか 全く分からなかった
彼女は 英語でメッセージを残してくれたからだ・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


あれから数年が経ち まあ 概要だけは理解できるようになった
それは 杣を知っている韓国人が 話す速度を かなり下げてくれ
杣のレベルに合わせて 単語を選んでくれているからだ


韓国語は 映画から入り そして 現地の仕事で 
ボキャブラリーを 少しずつ増やしてきた
なもんで 悪口 食堂での会話 そして 楽器用語 それくらいしか分からない


ま それでも ソコソコ コソコソ どうにかなるコトが多かった


・・・・・・


春の韓国出張の帰り 飛行機の隣には
オバチャンと 高校生くらいの娘が 座っていた
ちなみに 娘は すこぶるつきの ベッピンである 


オバチャンは 飛行機は初めてのようで
スッチーから 再三 注意されては 果敢にも抵抗していた
最初は 強引なオバチャンだと思って 敬遠していた


食事の時に 大量の薬を飲み 機内食を ほとんど食べず
持参した弁当を 娘と一緒に 仲良く 楽しそうに食べていた
なんとなく ほほえましく でも ちょっと 気の毒にもなっていた


で イスのリクライニングだかなんかで 
スッチーの説明が分からなかったらしく
杣が ボタンの押し方などを 説明して進ぜた


ま 親娘は 杣を日本人だと思っていたから
突然 韓国語で話したことを ビビったのだが
その後 トウトウと 世間話を 始めてくれた


で てっきり旅行に行くのかと思って 「どこ行くの?」と聞くと
どうやら 手術のために 来日したということだった
それで 食事制限や 大量の薬の意味が 初めて理解できた


しかし そこからが 辛かった
杣のボキャブラリーの中には 相手を気遣う言葉が無いのである
体をイタワって 早く回復できるよう願う気持ちを 伝えられないのである


病院のパンフレットを見せられて 曖昧に 「もしかして 癌ですか?」と伺うと
そうだ と 応えて オバチャンも さみしそうに笑った
それ以上 言葉を使えなかったので カバン持ちに扮し 入国審査場まで同行した


初めての日本で 交通も不案内なことだろう 不安が多いだろう
そうだ せめて 目的地まで 一緒に電車やタクシーで 同行してあげよう
そう思ったのだが 入国審査の後 親娘は 何かの申請のため 別室に消えていった


あの親娘は どうしているだろう


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


という経験をしたものの ボキャブラリーは 増えていない
最近は 韓国映画も 前のように見ていないので
日に日に 韓国語の筋力は 衰えている


なもんで 留守電のメッセージに 返答すべく
韓国人に電話をかけようとしたが・・・ しまった


電話を新しくして 国際電話のかけかたが分からない・・・
取り扱い説明書は・・・ どこに行ったか 分からない・・・
携帯に転送される仕組みなので アジトに 電話機は無いし・・・


参ったなー
ボキャブラリー云々 語ってる場合じゃねーな
テメーの ボケブラリーを なんとかしなきゃ・・・

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08. 07. 07

ペキンの夏

笹の葉 ザーラザラ 農薬に揺れる
オーホシ様 ニコニコ 金銀銅メダル


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タナバタより タナボタの方が 好きだ

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08. 07. 06

夏の夜の夢

夏の夜 それは 寝苦しくて 騒々しい


しかし 昭和二桁生まれの人間としては 
エアコンなんぞ つけないで寝るのが イナセであり
オネショ並みの汗を ナイアガラよろしく かきまくるのが 粋である


もちろん この荒業は トーシローには出来まい
なもんで 正統で トラディショナルな 
真夏の夜の夢の 見かたを 指南して進ぜよう


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まずは パジャマである
どんなに暑くても 裸で寝るのは 逆効果というものである
これは 「北風と太陽」の理論であり 汗を吸わせるためには 長袖長ズボン


最高の パジャマの素材は シルクである


次に 寝床である
大量の発汗は 背中に熱がこもる
なもんで 写真のようなマットを ベッドに敷くだけで 涼しい


最高の マットの素材は バンブーである


そして 強制就眠剤である
キンキンなビールは 夕食の後は よろしくない
眠る前に飲むのは お湯割りの焼酎に限る


最高の 焼酎の銘柄は ジンロである


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


夏の夜の風物詩といえば モスキートである


やたら高い周波数で Pの子音を持ち
プーーーーーーと 暗闇の中を 飛び回る蚊の退治方法は
蚊取り線香でも 香取慎吾でもない


潜水艦 ソナー係 なりきり作戦 である


電気を消して ようやく眠りにつけそうな時に
プーーーーー と 敵が飛来してきたら
慌てて電灯をつけて 鼻息を荒くしてはいけない


寝たふりをするのである


呼吸を 可能な限り 静かに繰り返し 
両耳に神経を 集中させる


信じられないかも知れないが 慣れてくると
顔の付近を飛んでいる蚊は 羽音を聞くだけで
おおよその位置を 掴むことが出来るのだ


潜水艦の中で 敵の位置を 音だけで判断するのと等しく
蚊が 顔の どこかに着地するのを 音だけを頼りに 辛抱強く待つ
そして ピタっと 羽音が止まったら・・・


最初が肝心である
すぐに ピシャリとやっては いけない
軽く顔を振り 寝たふりのまま 蚊を飛び立たせる


すると蚊は プーーーーと 顔を離れる
この時 蚊が止まったと予想していた位置から
蚊が飛びだっていれば これは 正確な位置を判断できた証拠である


なもんで その域に達したならば 2回目の蚊の着地の際に
闇の中 3センチくらいまで 平手を顔に ゆっくりと近づけ
ピシャリ! と 己の顔面を 叩くのである!


1回目で失敗したからと言って めげることはない
右の頬を打たれたなら 左の頬を打つことは キリストも薦めている
なもんで プーーーーが消滅するまで ピシャリ ピシャリと 格闘するべきである


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こうして 見る 夏の夜の夢は 格別である
大量の汗は 南の島のビーチを彷彿とさせ
ピシャリピシャリで痛む頬は 札束で顔を叩く夢へ いざなってくれる


言い忘れていたが これは フィクションでなく 
日々の実体験に基づいた 実話である
ただし これを書いているのが 不眠症の男 というのも付記しておこう


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08. 07. 05

ミッションC

本郷台 栄区民文化センター リリスホール


Img_0842

  ヴァイオリン&ヴィオラ 桐山建志
     チェンバロ 大塚直哉


あやうく トークショーになるとこだったから 焦ったさ・・・


近日中に 最近の三つのミッションの詳細 書くさ
おおぐま ちょっと 待っていてくれぃ!

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08. 07. 04

7月4日に生まれて

今日は オヤジの誕生日
朝 実家にFAXを 祝電として送り
先ほど 返報が届いた


オヤジ おめでとう!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


7月4日といえば アメリカの独立記念日である


トム・クルーズが主演した 「7月4日に生まれて」という映画でも
アメリカと同じ誕生日の青年が 祖国の為に 献身したものの
やがて 反戦運動へと転向していく様子が この日を軸に描かれていた


杣にとって 非常に興味深い 7月4日にまつわる エピソードがある


それは 1776年7月4日 独立宣言に関わった 二人のアメリカの政治家
トーマス・ジェファーソン と ジョン・アダムス が
50年後の 1826年7月4日 同じ日に 亡くなっていることである


もちろん ただの偶然なのだが ぴったり半世紀後の同じ日に
二人が 亡くなるというのは なんだか 妄想を刺激してくれる


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実は 7月4日生まれというのは 
映画の中の ロン・コーヴィック以外に
3人もの人物を 知っている


そのうちの一人は KAPT(韓国ピアノ調律師協会)の
ソ・サンジョン前会長である


彼とは 2004年の夏に 初めて お会いしてから
なんやかんやで いろいろなトコロで お会いして
お世話になっている


去年の9月に 訪日して 新大久保で飲んだ際に
誕生日が 7月4日だと教えてくれて
「オヤジと同じ誕生日だ!」と騒いでは 何度も乾杯した記憶がある


ウリ アポジ 
ソ フェジャンニム
センイル チョンマル チュッカハムニダ!


今年の夏は 実家と 韓国に赴いて
少し時差のある 「おめでとう!」を
直接 伝えられそうだ!


お二人が 今年も健やかで
そして もっともっと 長生きできますように!


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08. 07. 03

制服の抑止力

電車で都内に出てみると なんだか モノモノしい
いたるところに 警察官が ウロウロしていて
怪しそうな人間を ジロリと睨む


ボウズ頭に 浅黒い顔
ジャケットには 北朝鮮の国旗が入ったバッジをして
重そうなアタッシュケースを 大切そうに持って


なおかつ 天気予報を勘違いし
一人だけ 傘を持って 
そんな挙動不審な男を 警察が見逃すハズがない


本人は 「ゴルゴ13と間違われたら どうしよう」と 心配しているのだが
まわりからは どうやら 東南アジアの ヤクの売人にしか見えないらしく
まあ いずれにしても 警察は 職務質問をしたそうに ジロリと睨む


街中で 職務質問される調律師は 不幸である


「そのカバンを 開けてみろ」などと言われたら かなりヤバい
殺傷能力が 高そうな 不思議な刃物が ピカピカに研いであり
一般には説明できない 不思議な工具が ギッシリと詰まっている


なもんで 自称ゴルゴは コソコソと 
警察官の歩行角度と速度を 瞬時に分析し
決して 傍を通らないルートを ジグザグに歩む


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まあ こうした制服警官の存在が
犯行の 抑止力になるのなら
ある意味残念であるが 大切なオツトメと言えよう


しかし よく観察していると
彼等も マンザラ 無駄に闊歩しているワケではないようだ


いたる所で すぐ傍にいる警察官に 道を尋ねる人がいる
地元の管轄でなく 警視庁から派遣されているようなので
恐らく 周辺の地理には 明るくないだろうが 道を尋ねられている


と 10人近く 警察官が固まっていたので 
さりげなく 前に回って見ると
そこには 白人のカップルが 地図を持って問答をしていた


どうやら 外人の観光客が 警察に道を聞いているらしい


なもんで こちらも 怪しまれないように その集団に近づいてみた
すると 50代後半と推定される メガネをかけた警官が
「イエース イエース」と カタカナで ハリキって返事をしていた


「#≦ξб'Ь ЭБο?」
『・・・ アソコノ カドヲ マガッテ ミギネ ミギ イエース ライト』
「ο#Э ЯБξ"Ч?」


恐らく その警察官の集団の 苦笑している 若い警官あたりは
この英語を理解していて 説明できる能力は あるのだろうが
警察組織の中で 上司を 差し置いて シャシャリ出るワケにはいかないのだろう


天下の警視庁であっても
外人の前では 不思議な日本語になってしまうらしく
地図と 建物を 交互に指差しながら 懸命に格闘していた


それならば と思い 
韓国語で 道を聞いてみようかと イタヅラ心が ムクムクと湧いてきたが
ショーウィンドに映っていた ゴルゴな売人の自分の姿を思い出し やめておいた


韓国人を装って 道を聞き そんでもって カバンを開けさせられ
その説明を 日本語でしようものなら
彼等も タダではすまさないだろう・・・ 


ま 警官は 道を聞かれることだけで
職務が 全うできるような 平和な午後は
悪くないのかも知れない

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08. 07. 02

権兵衛-28 弦の位置出し ナット

ブリッジの位置だ出たら 次はナットである


Img_0198


今までは ブリッジのピンを打って
そこから ジャックの位置に合わせて
1本1本 ナットピンの位置を出していたのだが


今回は ちょっと作戦を変えて
ブリッジは 正確だという前提で
ジャックの位置に合わせて ナットの位置を出してみた


というか 説明が 分かりにくいわな・・・


Img_0194


物理的に 727の完成は不可能のようだ
ま 最後まで頑張るが ハショるワケにもいかない・・・
勝負の7月だ

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08. 07. 01

キスはキスでも アニサキス

しかし いい時代になったもんだ
こんな武蔵野の果て 朝霞なんぞに生息していても
生のサバが食える時代である 


サバは 美味い
焼いても 〆ても 生でも美味い


江戸時代 福井は若狭湾で獲れた鯖を
エッチラ オッチラ 夜通し京まで運んだ道があり
それは 鯖街道と呼ばれている


「京は遠ても十八里」
70km以上の道のりを 徹夜で運んでくるそうなのだが
その経過時間が ちょうどいい 塩加減になるんだとか


ちょっと前までは 少なくとも昭和の頃は
生の鯖なぞ 食ったことは なかった
それでも 〆サバ 干物 煮付け どう調理しても美味かった


ところがである
今では 生のサバが 海に面していない埼玉で 食えるというのだから
流通の進歩には ただただ 感謝である


ま 時々 ロシアンルーレットのように
アニサキスに 死にかける輩も いるようだが
その緊張感が ますます 美味さに拍車をかけるというものよ 


いつか 鯖街道なんぞを 旅してみたいなー

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