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08. 06. 14

権兵衛-25 ヒッチピンレールと駒圧

ピアノに限らず チェンバロや 他の弦楽器も
弦は駒を 圧している


ピアノは どれくらい 駒を圧しているのか


先日の講習会で 比較的理想的な 駒圧は
弦1本あたり 1,5kgというデータがあった


ということはだ
仮に200本の弦があったとして 300kgもの圧力が
響板にかかっていることになる


単純に考えると 響板は300キロの重りを乗せていることになる
これは ウーム ムムムである


チェンバロは 弦1本の張力が ピアノに比べて小さいので
駒圧も 小さくなるのだが
やはり 響板には 弦によって 上から かなりの圧力が加わっている


杣は この圧力は 無くて良いと考えている
なので 駒の高さと ヒッチピンレールの高さを同じにして
響板にかかる負荷を できるだけ小さくしている


ヴァイオリンの駒に 小さな重りをつけると
振動を抑えて ミュートされる
逆にいえば 振動を抑えなければ 音のエネルギー損失は少ない


今までの楽器も 駒圧は0にしてきた
それによる弊害は 無いし
むしろ 遠鳴りしてくれる要因だと思っている


Img_9563


ヒッチピンレールも 振動のロスを失くすために
硬いメープルを使用する
まずは テールを接着


Img_9564


そして ベントサイド
この部分も ブリッジと同じ高さで
全ての音域において 駒圧は0にする


Img_9566


ヒッチピンレールは 全ての部材の中で
最も 張力の影響を モロに受けている
なので 接着は とにかく完璧にしなければ 後で泣く


上から 響板に圧力をかけ
横から 親板に圧力をかけ
しっかりと圧着する


ボンドがはみ出して あて木にくっつかないように
サランラップを使用している


Img_9631


うなされる悪夢の No1は 仕事に遅刻する夢だが
No2は このヒッチピンレールが 調律中に剥がれて
楽器が崩壊する夢であり・・・


高温多湿な場所や 夏の車の中
更には ステージのライトの熱で
このヒッチピンレールは 600kg近い力に耐えている・・・


嗚呼 悪夢が正夢になりませんように・・・

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Comments

よっ!ポリエステルマン!
最近ヴァージナルに力を入れているKさんも、作り始めた当初、
予備の楽器を持参したい不安を抱えてコンサートに行っていたって聞くもんなぁ…

Posted by: うらら | 08. 06. 14 at 오후 11:50

Dear うらら
作り始めた当初から
予備の楽器があったことが 凄いよ・・・

Posted by: 某閑人 | 08. 06. 15 at 오전 4:54

な~るほど~・・・
わかるような気がする

Posted by: 440 | 08. 06. 16 at 오전 8:09

Dear 440
まず駒圧ありき で 考えちゃうと
なんだか ムムムなんだよね
駒圧沈下してても 鳴ってるピアノあるし・・・

Posted by: 某閑人 | 08. 06. 17 at 오전 7:49

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