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08. 06. 10

ミッションC 目白の扉

トッパンホール


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     リコーダー ダン・ラウリン
    ヴァイオリン 高橋未希 松永綾子
       ヴィオラ 深沢美奈
        チェロ ディミトリー・バディアロフ
    ヴィオローネ 諸岡典経
       リュート 井上周子
      チェンバロ 渡邊孝


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「花鳥風月」と題した リコーダー中心のプログラム


プログラムに掲載されていた ダン・ラウリンの一節を ちょっと拝借する
ヴィヴァルディの ハ短調協奏曲に関するエピソードである
ブリュッヘンの録音が リコーダー奏者となったきっかけだと 述懐しながら・・・


 趣味としてリコーダーを始めた時 
 母はよく ブリュッヘンのLPをかけてくれたものでしたが
 私は ブリュッヘンの吹いている楽器が
 自分と同じリコーダーなのだと 気がつくまで 随分時間がかかりました!


この曲が 彼のリコーダー人生において 重要な位置をしめ
そして それに対する 困難と至福を感じる言葉が 続く


今夜の ダンの演奏は その美しさと 高い技術で
聴衆は 若き日のダンと同じような 感動に包まれたと思う
拍手の温度は とても高いものだった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今年で 4回目を迎えた 目白バ・ロック音楽祭
調律の仕事は 本日のみの参加であったが
縁あって 幾つかのコンサートを 聞かせてもらっている


  トリスタンとイズーの悲恋物語では 
  憑依した歌姫によって 中世ヨーロッパから
  源流のアラブ世界まで 彷徨の旅にイザナわれた錯覚に陥った


  フォークロワと西洋音楽の出会いでは
  独特のリズムと歌唱が 侵略による南米の陰影を 鮮やかに描き出し
  その中で生きる 人々の悲愁と逞しさに 熱い圧力を感じた


  花鳥風月では リコーダーとアンサンブルによって
  もはやBGMになどならない 躍動感のあるバロック音楽に翻弄され
  後向きの前衛と言われた古楽が 新しい可能性の塊であることを教えてくれた


個人的には この音楽祭の唯一の難点は チケットが安くないことだと思っている


ただ 普段 我々が 容易に耳にすることのできない音楽が 準備され
その奇抜さだけでなく 相当以上のクオリティーの演奏が展開しており
その扉の前で 躊躇するか 中に入るかでは 想像以上に大きな差が存在するようだ


15日に閉幕する音楽祭
残りのプログラムも 僅かになったが
一度 扉を開けてみることを おすすめする
 

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