天使な疑問
この街には 何十回と 足しげく通っているのだが
一度も 天使に会ったことなどない
はて これは いかなることであろうか
というか この絵の天使は 可愛くない
なんだか 死んじゃった人から 離脱する魂に見えるのは
自分だけであろうか
話を戻そう
天使が住む町 というスローガンを掲げるくらいなのだから
それなりに 確たる証拠があるのだろう
街ぐるみで 嘘をついてるとは 思いたくない
しかし 宇宙人が手をつないでる写真を 見たことはあっても
天使の写真など 一度も見たことがない
それでも この街には 天使が住んでいるという
では 天使は どのような存在なのであろうか
天使の住居は 賃貸なのだろうか 分譲なのだろうか
食事は 誰が どのように マカナっているのだろうか
だいたい 天使は国民として 認知されているのだろうか
もし ビザもなく 労せずに この街に滞在しているとなれば
それは 間違いなく 不法滞在であり
たとえ 天使であっても 法治国家の下では 由々しい存在になりかねない
ねじれて イビツな バロック国会は
予算審議委員会で 天使の税金や 健康保険について紛糾し
天使の年金までも 視野に入れた与野党の議論が 白熱することだろう
しかし そんな話 一度も聞いたことがない
子供の頃 聖書に出てくる 「天使」こと「み使い」という名称を
すっかり 勘違いしていた時期があったことを 思い出した
みつかい と おつかい が 混同していたのである
なもんで みつかいガブリエルは お使いガブリエルであり
子供ながらに ガブリエルという ゴツい名前のオッサンは
お使いをするためにいる と 信じていたものだ
そういえば あの頃は 「さかや」 と 「さかなや」 の区別もつかず
なぜ 「さかなや」に 酒が売ってるのか 不思議でならなかった
そんな疑問を解決してくれたのは 学研の「科学」と「学習」だった
いかん 話を戻そう
天使のような人
これは 時々 いる
もちろん 羽根は生えていないのだが・・・
悪魔のような人
これは しょっちゅう いる
仕事でも 何度も出会ったことがある
一番 最近 悪魔のような人を見たのは
さっき行った 床屋の鏡の中だった・・・
ナカナカの 男前だったが
ナニを勘違いしたのか カリアゲにしてしまい
新聞の4コマ漫画の コボちゃんか ペエスケみたいになってしまった・・・
ここまで書いて 腑に落ちた
きっと 悪魔のような人には 天使は見えないのだろう
だから 国会議員には 天使の議論など できないのだろう
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