« もはやラッキーにあらず | Main | エイプリルフールをラッキー使用 »

08. 04. 01

再開はラッキーな春風

三日目も ハリキって 地下鉄3号線 「南部ターミナル駅」で下車し
「芸術の殿堂」なる すんげえ名称の場所まで歩き
その敷地にある 韓国総合芸術学校・・・ (正式名称忘れた) へ赴く


Img_9072


以前もメンテしたことがあるチェンバロだが 今回も 弦が3本も切れていて・・・
半落ちで 錆びたアイアン弦 もっと弦が切れそうだったが なんとかセーフ
朝から ヒヤヒヤメンテで 眠気も吹っ飛びます


Img_9073


オルガニストの オ教授所有のクラヴィコードも これで数度目の再会
韓国では 横山秀夫のファンが多いのか これまた「半落ち」
低音の巻線が調律中に1本切れ けっこうヘコむ・・・ というか 泣く


Img_9079


5オクターブのクラヴィコードは 最低音の調律の時 やたら苦労することがある
左手で鍵盤を押し 右手で調律ピンへ 両腕を伸ばすと ほぼ限界の距離
嗚呼 西洋人って 体でかいんだろーなー (肩がつりそうになりました)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回 初めて 一人で昼食を食べることができ
学校の近くの食堂で サムゲタンをパクパク
朝鮮人参も入っているので スタミナがつく! と 自分に言い聞かせる


Img_9086


タクシーに乗って ソウル・バロック・ミュージック・アカデミーの ホールへ移動
これまた 数年ぶりに再会した ちょっとモダンなチェンバロのメンテ
これがまた ちょっと どころか 結構ユニークで 手ごわい楽器


Img_9087


鍵盤は1段 レジスターは 8フィートと 4フィート
この 4フィートの切り替えレバーが 鍵盤の下についていて・・・
足でも 操作できるぜ! ってことなのかしらん???


Img_9089


ナニが厄介かというと プレクトラム(つめ)が レザー(皮)で 出来ている
何故か接着されてるので 交換は出来ないし
へたってるモノは 音が出ないし 音色を揃えるためには・・・


初めて この楽器に対峙した時 対処したのが 瞬間接着剤作戦
ピアノのハンマーのヴォイシングように まず皮を接着剤で硬くして
それから メスでほぐしながら 死にかけた皮を 再生


完全に皮がなくなってるジャックは 穴を開け 強引にデルリンを突っ込む
皮のツメに比べて 音色の差が激しすぎるので 
弦と ナット&ブリッジピンの間にクロスを挟み 弦の音色を変えてしまった


次回 再会する機会があって クロスがそのままだったら
この 音色の真似っこ作戦が 悪くなかった証拠になる と 思いたい
(というか 全部 ツメ交換したほうが いいんだけどなー)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


仕事が全部終了と思い込み タクシーを拾って ホテルへ向かう
運転手が 杣を日本人と知ると 急に笑顔になって
「娘が2年間 大阪にいた ちょっと待て」


そういうなり いきなり携帯で 娘へ電話し 
「今 日本人の客が乗ってるから 日本語で会話しろ!」
・・・娘も 杣も 固辞して お父さんは 恥ずかしそうでした


その時 杣の携帯が鳴り
「これから 漢陽大学へ行ってくれ! 調律師が待っている」
との連絡が入り 急遽 行き先を変更し 運転手は 再び張り切る!


Img_9092


ハニャン大学の楽器(写真撮り忘れた)は 10月に来韓した
ピエール・アンタイが コンサートのために 自ら調整したとのことで
・・・ アハハ やられてましたわ


ケネディーの ミートケなんですが もう アンタイのやりたい放題
ハニャン大学の専属 ユン調律師が立ち会ってくれ
3時間近くかけ ようやく 弾き易くなって一安心


ユン調律師は 以前 この大学で会って
更に 去年の テグの 調律師世界大会でも会っていたらしく
様々な質疑応答を やりとりしながら 調整できました!


21時過ぎに 「一緒に夕食を食おう!」と誘ってくださり
プルコギを 御馳走になってしまいました


杣より 1歳年上の46歳ということで
「これからは ヒョン(兄貴)と呼ばせてもらいます」 というと
『いや 俺達はチング(友達)だ! パンマルで会話しろ!』と 御機嫌!


大学の 150台のピアノを 一人で調律しているらしく
調律事務室には ピアノの巻線や 修理の部品が溢れておりました!
いやー 同業者の仲間には 本当に元気をもらえるぜ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・


長くなりましたが 今日は エイプリルフールです
上記の文中に 嘘が ひとつだけ あります
ささやかなコトなので 流して下さい


では 行ってきます!

|

« もはやラッキーにあらず | Main | エイプリルフールをラッキー使用 »

Comments

いいお仕事をされていらっしゃるのですね
工作員さんにはるばるお声がかかるのが
すごくわかるflair気がします

Posted by: 笛吹きちゃん♪ | 08. 04. 01 at 오후 10:22

 今年は、おとなしいですね。何年前でしたっけ、バッハの5台のチェンバロのための協奏曲が発見されたって・・・

Posted by: おおぐま | 08. 04. 02 at 오전 12:35

最低音の調律大変そうですね。ラフマニノフなら片手でいけると思うから、頼んでみますか?

Posted by: 研三 | 08. 04. 22 at 오전 10:02

The comments to this entry are closed.

« もはやラッキーにあらず | Main | エイプリルフールをラッキー使用 »