権兵衛-8 スパインとチーク
現代のグランドピアノでは グルリンコとしているボディは 親板という
薄い板を積層して 長い板を 一発で型にあてて接着するので
継ぎ目がない
ただ 例外もある
ベーゼンは 比較的チェンバロに近い4ピースの親板だし
ブリュートナーは グルリンコのボディを 数箇所ジョイントしてある
チェンバロでは ボディは 4枚(乃至3枚)のピースで出来ている
この親板の 低音部分の長い板を スパインという
「まっすぐ」とかいう意味らしい (酸味があるわけではない)
杣の工法では まず 底板にスパインを接着するとこから始まる
一方 高音側の 短いピースを チークという
チークダンスと同じ 「頬 ほほ」という意味らしい
杣の工法では このチークを接着する時に
ピン板&ネームボード そして ベリーレールを
同時に接着する
なもんで 平面だったモノが 初めて立体になる瞬間でもある
この接着の時は やたら慌しい
ボンドをつける部分が多いから 乾かないうちに
あちこちを しめつけていかなければならない
ピン板は スパインとチークに接着するだけだが
ベリーレールは 同時に底板にも接着する
なおかつ 底板とチークの垂直
両サイドと ピン板などの垂直
これらをチェックしながら ドヤドヤと一気にやる
接着が終了し 一服している時 ケンタが遊びに来た
「お!すすんでますね!」
安堵している時の 一番嬉しい来客である ・・・幸せだ!
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Comments
それはスッパイやろ!
楽器になってくるんやな~
Posted by: 440 | 08. 03. 10 AM 7:58
To 440
さすが
つっこみは 関西人に限ります!
ちょっと 疲れてきちまったよ・・・トホホ
Posted by: 某閑人 | 08. 03. 11 AM 9:03