権兵衛-5 ベリーレールとレストプランク
底板が出来たら 次はスパインとチーク
このスパインとチークには
ベリーレールと ピン板を えぐりこんで接着する
ベリーレールは 杣の場合は 2枚の板を合わせて作る
ここの強度は 弦の張力で変形して レジスターが動かなくなるトラブルを
回避するべく いろいろと 強度の強化をしている
ピアノで言えば カマチ であり ウチマワシの一部
この上に響板が 接着されるので
振動のロスを防ぐ目的と 強度を考えて 材料はメープル
レストプランクは チューニングピンが ネギ畑のように並ぶ部材
ピアノで言えば ピン板
ピン板の役割は ピアノでは ただ 調律ピンを維持できればよいが
チェンバロや フォルテピアノでは もっと大きな役割がある
それは 楽器のネジレ変形防止!
このピン板の材質が やわらかかったり 厚めにしないと
張力によって 楽器は 簡単に変形する
ある意味 ボディの脊髄のような意味もある
後述するが このピン板の木取りは
木裏が 上になるようにする
木材自身の変形は 木表に向かうので 弦の張力と相殺させる為である
と ここで ミス
ピン板に接着されているのは ネームボードという部材だが
ここには 4フィート操作などの レバー用の穴を開けておかなければならい
ピン板接着後に この穴を開けると・・・
きっと ピン板に 傷ついちゃうだろーなー
見えるトコだけに ちょっと憂鬱
なんで 忘れてたんだろ・・・
ま 気を取り直して 頑張りますか
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Comments
面白い!
最近やっと、弾くだけじゃなくて楽器の構造に
興味がもてるようになったので分かりやすくて嬉しいです
ただ今スペインやポルトガルのチェンバロに関する
文読んでます
Posted by: ペッパー | 08. 03. 03 AM 10:30
すごいすごい
だんだん形になってきました
こんなふうに作るんだ~!!
Posted by: 笛吹きちゃん♪ | 08. 03. 03 PM 10:16
To ペッパー
おー スペインやポルトガルのチェンバロ!
結構 イタリアン系だった記憶があるのですが
どんなですか?
面白いコトあったら 教えてくださいね!
To 笛吹きちゃん♪
この手順は かなり 普通と異なる部分があるので
信じては いけませんよ
ただ この杣式の工法は 最も 少ない工具と技術で
出来上がるので 初心者には おすすめです!
Posted by: 某閑人 | 08. 03. 04 AM 8:01
あ、もう出来、てないか。
Posted by: 研一太夫 | 08. 03. 05 AM 1:55