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07. 11. 22

真相の陰と陽 ③

前略


僕は 明日も チェンバロの調律に行くんですよ
それが どこか 分かりますか?


先生が たくさんのチェンバリストを 世に送り出して
そして その愛弟子達が 今も 懸命に前進している
オリゴ エト プラクティカ  そう 古楽研究会のコンサートです


先生の住んでらっしゃった 要町から
少し 北東の方に 引越しして
ついに 最近 ホールを完成させて 明日が お披露目なんです


明日の 「オリゴの秋」の 出演者は
たぶん 先生のことは 御存知ない方々ばかりだと思いますが
でも こうやって 先生の開拓した土壌で 新しい実りが 繰り返されています!


そして この新しいホールは 一般にも開放されているので
コンサートや リハーサルなどの練習を通して
多くのチェンバロや 古楽の愛好家の活動に 貢献していくことでしょう!


先生が 愛着をもって 育ててこられた 
ヨーロッパの匂いが漂う 数々のチェンバロも
今でも 音楽のために 活躍しておりますよ!


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僕は 今でも 調律が 思うようにいかなくて
でも だから とても面白くて
それを 生業にできていることを 幸せに感じてます


そして こうして チェンバロという楽器の ハードとソフト
これが この国で 充実しているということ
ともすると ついつい 当たり前のことのように 錯覚してしまいます


でも 先生の世代のパイオニアが いらっしゃらなければ
こうした活動は まだまだ 特殊なものだったでしょうし
多くの 若い優秀な才能も 開花することは なかったと思います


感謝と共に これからも 忘れないようにしていきたいと思っています


若い仲間に 先生の話をする時
ついつい 先生の悪口ばかり 面白おかしく 話しちゃうんです
でも 僕の本音は ちゃんと伝わるように 手加減してるつもりです


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


8年前の今日 11月22日
僕は あの夏と同じ 作務衣を着て
雪駄を履いて 代々木のムジカーザで調律をしていました


雪駄の鼻緒が切れて しばらくして
加久間さんから携帯に 電話がきました
それは 先生の訃報でした


今 先生の 最後のリサイタルを 聞いてます (調律が ひどいです・・・)


先生の開拓された この世界が 更に充実していきますように
そして あらためて 先生の御冥福を お祈り致します


長くなりました

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Comments

 先生はこれらお手紙を 必ず
拝見されいらして、お喜びになっていらっしゃいますよ
それと同時に
「もっともっと 歩んでいきなさい」って
エールをおくっていらっしゃると思います

Posted by: 笛吹きちゃん・・・ | 07. 11. 22 at 오후 8:13

To 笛吹きちゃん
いや 先生だったら
「アナタは だからダメだんです!」
と お怒りになってると思います・・・
でも 怒られなくなって 淋しい気もしてます・・・

Posted by: 某閑人 | 07. 11. 26 at 오후 7:46

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