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07. 08. 31

18.7ミリの福澤諭吉

愛車 テポドンの車検が 終了した との報を受け
メルセデス三菱へ ノコノコと 電車を乗り継ぎ 踵を向けた


こりゃ 新車を買った方が 安いのでは? と思うくらい
様々な部品を 御丁寧に交換してくれ
駅前の キャッシュディスペンサーに立ち寄り 軍資金を調達・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


やたら おしゃべりな お札発行機から 札束を取り出し
残高が記された うすっぺらいレシートを見つめ
「嗚呼」 などと 溜息と慟哭を ついていた時だった


ふと 視界の中に シュールな映像が 飛び込んでくる!


そこには 通帳に挟まれた ケタ違いの 札束!
100人以上の 福澤諭吉が
「天ハ 人ノ上ニ 人ヲツクラズ・・・」と 無言で呟いているではないか!


こういう時 調律屋は すかさず 数値を判断する能力に長けている
と言っても 「厚みが 18.7ミリだな」 という 物理的測量に留まっており
そんな額の札束とは 無縁なだけに それが いくらなのかは 全く分からない


驚愕し 動揺し ・・・ついでに 思案した


これが 3枚程度の 諭吉なら とっくにネコババしちまうトコだが
あまりの 量の多さに 圧倒され 威圧されちまったのだ!


で 仕方なく 機械の横にくっついていた 受話器を取り上げ
「あのー もしもし」 と 電話をすることにした・・・
すると 黄色い声で 『ハイ 御利用ありがとうございます!』と 返ってきた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あのー 今 引出機の前におりまして・・・」
(本当は キャッシュディスペンサーと言おうとしたのだが
 あまりの動揺に 適切な単語が スムースに出てこない・・・)


「それでですね 目の前に スゲーお札と 通帳が 置きっぱなしなんですけど・・・」
『はぁ』
(状況把握には とてつもなく不適切な説明が しばらく続く・・・)


『どのくらいの金額か 分かりますか?』
「数えてないので定かでは無いのですが 18.7ミリほどの札束です」
『はぁ』


受話器の向こうの 黄色いソプラノは 
通帳は どこのものか? などと いろいろ質問してくるのだが
とにかく おっかなくて 指一本 触れられない杣なのである!


そして 何故か 落し物を拾った場合 どれくらいの恩賞がもらえるだとか
とにかく そのまま ネコババしないようにとの 説得と思われる
遠回りの説明が クドクドと続く・・・


「あ いえ ここで ディフェンスしているので 近くの支店から 誰か派遣して下さい」
(それまで サッカーのコトを考えていたせいか 支離滅裂である)
『了解しました それでは 30分ほど お待ちいただけますか?』


何故 すぐ近くに支店があると言ったくせに 30分も待たせるのか!
メルセデス三菱が 閉まっちまったら どうしよう・・・
もしや 警察に通報してんのか? 捕まるのか オレ?


動揺は 猜疑心の温床となり 完全に怪しい人物になっていた


そんな 電話中に オロオロと バーサンが やってきた
キョロキョロと 店内を見回している
挙動不審ではあるが 杣には ピンときた!


「もしや ○○様ではありませんか?」
むき出しの 通帳に記されていた 名前で呼んでみた
すると バーサンは ビビりながらも 『はあ そうですが・・・』


てな訳で 落とし主が 支店の行員より早く現れてくれ
厚い御札は 厚い御礼の言葉になって
杣の目の前から 悠然と消えていった


もちろん 車検の費用の 十数万円の厚みを計り
18.7ミリが 幾らになるのか 計算したりなんて・・・
そんな ゲスなことなんぞ やらなかったことは 言うまでもない


  

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07. 08. 30

上下左右 そして 東西南北

左右は 主観によって変位してしまう 最も脆い対称である

 オレの右頬は 相手から見れば 左頬であり
 右の頬を打たれたから 左の頬を出したつもりが 
 相手にとっては 右頬だったから もう一度 左の頬を打たれたり・・・


東西は あってないような方位である

 西へ西へと 行ってみたら 東に辿りついたりして
 平面であれば 便利であるが
 球体だとか 円の曲面にさらされれば 甚だ 心もとない


上下は やはり抽象的なのだが 力によって存在が確立する

 引力がなければ 立てないのだから 上下は存在しないが
 アルゼンチンの下と 日本の上は 同じ方向を向いており
 つまるところ 下の中心は存在するが 上の中心は限りなく放射状である


南北は やっと極点が存在し 最も安定して 安寧な方位である

 サウスのS極と ノウスのN極によって 羅針盤は南北を提示するが
 N極の針が向いている ノウスな北が持っている磁極は 実は S極であり 
 地球というデカい磁石は 北がS極であり 南がN極であったりする


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


血液型の話は けっこう 楽しいと感じているようだ
ただし B型の人間を除けば という注釈が必要になるのだが・・・


昨日の飲み会では 全ての血液型の飲兵衛が 集合しており
この連中が 杣を含め 絵に描いたように
一般的な 血液型論が 適合できるから ・・・笑える


ちなみに 杣は 実は何型かは 分かっていないのだが
こういう時には AB型と称して 座談に加わり
それぞれのキャラを 酔っ払ったフリをしながら 観察して 悦に入る


で 思った


A型というのは 「左右」のような性格である
マジメなのだが 主観が変わった瞬間 対応がやや遅れる
比較的 迎合か反発の態度を 表層だけ使い分けている


O型というのは 「東西」のような性格である
ヨカレと信じて 一途になりやすく 平面な人間関係では 頼りになるが
曲面な人間関係になると 脆いのだが 本人は決して気づくことは無い


B型というのは 「上下」のような性格である
ある「力」が存在している場合には 見事な自主性を発揮するのだが 
それを 取り除いてみると ヒザかっくん状態で 単なる我儘に成り下がる


AB型というのは 「南北」のような性格である
ある意味 もっとも重心が しっかりしているのだが
地球の SN極のように 根本的な 大きな勘違いを 平気で内包している


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


鏡の中の世界は 上下は同じだが 左右は 入れ替わる
これが 子供の頃 とても不思議でたまらなかった
全て 逆さまに映るハズなのに 上下は 逆さまにならないのである!


鏡は 逆さまに映るのでなく
そのままの状態が 映っているのだと 理解した時
内包していた 根本的な 大きな勘違いに 愕然とし 
やはり自分は ABかも・・・ と謙虚に認めるということは Aなのかも・・・

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07. 08. 29

カラスの勝手

「可愛い 可愛いと カラスは鳴くの・・・」
杣が少年時代に 口ずさんでいた唱歌では
そのように 教えられていた


平成に入って カラスの「カー」が
かような意味に 変化してしまったのは
カラスの勝手ではなく 人間の勝手である


Karasu


ちなみに 韓国語で 「カー!」とは
「行け!」 という意味である
(もちろん 平成以前からである)


どうでも良いが 「行く」という字を
カタカナで書くと どうも ニュアンスが異なって感じるのだが・・・

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07. 08. 28

あいつも こいつも プレデター

2.6インチの ハイヴィジョンな ワンセグ・テレビには
それまでの アナログな時代には なかった
様々な現象が 時々 観察される


その昔 シュワルツネッガーが 出演していた
「プレデター」 という映画を 御存知だろうか?


曖昧な記憶なのだが シュワちゃんの敵は
確か エイリアンだったと思う


で そのエイリアンは 最初 姿が見えない
が 光の屈折によって
やや その存在を 把握できるというCGだった


この映画が 記憶に残っているのは
この 光の屈折のみによって 輪郭を把握できる物体を
杣自身も 何度か 見たことがあるから・・・ である


ま 今日は そんなオカルト的な話ではない


Photo


閑話休題


この デジタルで ワンセグなテレビの中で
ちょっと 電波が悪かったりすると
俳優だろうが スポーツ選手だろうが 政治家だろうが
この プレデターのように 透明な人物になってしまうのだ!


最初は プレデターと同じ CGだと思っていたのだが
さすがに 高校球児達が ピッチングの途中で
プレデターに 変身するはずもなく・・・ 


アナログの時代は 電波が悪いと
画面全体が ザザーと いかにも 故障しかけた映像になったものだが
デジタルでは 複雑に屈折した CGチックな映像になってしまう


なもんで 今では 目の中で
引き算をしながら 見る習慣が 身についた


がしかし 最近 出会った 心の恋人
NHKの お天気キャスター というか マドンナの
なからい・さえ(漢字を忘れた) までもが 透明にされるのは
マコトに 遺憾であり 許しがたい 由々しき事態である!

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07. 08. 27

やばい・・・

く 首が い 痛い・・・


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と とりあえず・・・

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07. 08. 26

ミッションC 水の惑星

上野 東京文化会館 小ホール
[ E139.46.30.68  N35.42.50.81 1008hPa]


混声合唱団あるまじろ 第8回定期演奏会
今回のテーマは 「水の惑星」-芭蕉とともに-
プログラムは 4部構成 


第3部で 登場したのは
カウンターテナーの 菊地大翼
M


そして メゾソプラノの 日野亜希子
メロディのディティール ひとつひとつの声の動きまでもが
実に有機的で しっかり惹きつけられて 聞いてました
W


最後は オケも入って 組曲「水の惑星」
T


近藤幸徳が 今回の公演で モチーフにしたのは 「自然破壊」
芭蕉が生きていた時代の 原風景を 合唱で演出してみせ
近代化によって 喪失してしまった 水の惑星「地球」の変貌と対峙する


第2部で 芭蕉と曾良に扮した 旅人が 
旅の情景を 俳句にしたため それを合唱が音楽にする演出があったが
それらの公演 全体を通して 杣は また別の感慨に ふけっていた


人類の叡智と努力により 近代化という変革が生じ 
生活は簡便になり 新たな殺戮のスタイルさえ 育んでしまった


しかし 古今東西 人類が 個々の単位で使用していたものは
「言葉」であり 「メロディー」だった


それは 現代に残されたものもあれば
庶民の会話や 鼻歌として 消え去ったものもある


そうした 言葉やメロディーは 
人類が向かっている 破滅へのベクトルを 阻止するには微力だが
個々の心に なにかを生じさせてくれることも 確かなことだと思う


言葉やメロディーは なにも 作家や 作曲家のみの 道具ではない
遺された過去の偉大な譜面を 再現することだけが 音楽ではない


何気ない日常を それぞれ 自分の感性で 表現しつづけることも
水の惑星の住人であり 危機に瀕した 人類の特権であり 
自浄作用を伴った 抑止力になるような気がしてならない

 

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07. 08. 25

いざ 北戸田 !

フットサルを始めて 2年半が経った
そして 本日 始めて ガチンコゲームに参加する


普段は 最寄駅のジムでも 隣駅のダイエーでも
いきあたりバッタリチームの なかよしゲーム


が 今日は違う!


ジムの 他の店舗との 対抗試合!
いうなれば 北朝霞店を代表して 本気のゲーム!
(オシムから オファーが来そうで 怖いぜ! フフフ)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


せんだって ジムのフットサル仲間の 悪魔のダエイから
ゲーム終了後 恫喝された
「おいサブ 25日の試合参加しろよな! しなかったら シバくぞ こら!」


で 簀巻きにされ荒川に放り込まれたり 
アジトに放火されても 困るので
仕方なく 渋々 イヤイヤ 申しこんだ


すると あろーことか 参加費と称して 2100円もカツアゲされ
会場は わざわざ 北戸田まで行かなければならず
キックオフは 真夏の12時から・・・ というから ぶったまげた


なおかつ 北朝霞代表チームの メンバーを見たら・・・ 
ヘボい! ショボい! ユルい! の三拍子が揃っているではないか!


他の店舗は 選抜メンバーという噂も 流布されていて
これでは アルゼンチンに ブータンが 挑むようなものである・・・
でも 簀巻きや 放火よりは マシというべきか・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それでも 後悔先っぽ勃たず という諺通り
気を取り直して 手続きをすませ モチベーションだけは 上げてきた
で 大会概要の 用紙をもらい 再び 散財の気配・・・


Photo


ま シューズは ダイエーフットサルで使っているのを使用すればいい
杣の愛車 テポドンには 常時 サッカースパイクと フットサルシューズ
更に 5号と4号のボール そして 空気入れまでもが スクランブル待機している!


Photo_2


で 問題は スネ当てだった


だいたい 杣は 他人のスネを よく蹴っ飛ばして 悶絶させているが
自分のスネを 蹴られたことが無い (スネをかじられることは ままある)
これは恐らく 過度の短足による スネ面積の縮小が原因と 推定される


なもんで 「あ オレ 必要ないから・・・」 とか言って 逼迫した経済擁護を試みたが
『スネ当てがないと 試合でれませんから』 と 冷たく切り返され 
仕方なく 渋々 イヤイヤ 購入に至った


Photo_3


で 最大の問題は 「持ち物」の最後に記述してある
「LIV北朝霞の誇り」 である!
叩かなくても 埃なら 鼻炎になるくらい持ち合わせているが・・・


いっそ 「北朝霞の誇り」 でなくて 「北朝鮮の誇り」 と書き直しておくか
一文字違いだから 恐らく 誰も気がつかないだろう・・・ イヒヒ


てな訳で 仕方なく 渋々 イヤイヤ 
これから出陣の儀と あいなるワケだが・・・
結果は 体育の時間にて 書くと思う・・・


しかし 暑そうだなー
秘密兵器の 長袖は着れないしなー
4時間半も 体力持つのかな・・・ ウダウダ (本当は ワクワク! ルンルン!)

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07. 08. 24

美味さの刹那

美味いモンを 食った


昔から ちと 疑問に思っていたのだが
味というのは 本当に 舌で 感じるのだろうか


美味いモンを ほおばる
ムシャムシャ 噛む
この時も 美味いモンは まぁ 美味い


もし 本当に 舌に味覚があるのなら
このまま 口の中に入れておけば
永遠に 美味いままのハズだが・・・


口の中に入れておいても ただ美味いだけなのである


なもんで 飲み込んだ
美味いモンが すっげー 美味いモンだと
驚嘆する 瞬間である!


すっげー 美味かったから また ほおばり モグモグ・・・
で 飲み込むと すっげー 美味い
これを 何度か 繰り返すと・・・


美味いモンは なくなる
その代わり 腹が 一杯になる
嗚呼 しあわせ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


飲み込むという行為が 伴って 初めて
美味いモンは すっげー 美味くなる


ということはだ


味覚というのは 本当は 
のどチンコの 奥の方にあるのでは なかろうか?


試しに がんばって のどチンコの下あたりに 
美味いモンを 溜めてみる
・・・ 吐きかけた!


つまり 味覚は のどチンコを 移動するコトによって
把握できる 化学反応であり 
味蕾説は いささか 懐疑的であると 結論づけざるを得ない・・・


となるとだ 


やがて 来るべき時代には 「味の素」 なんかより
「喉すべり」なる 調味料なんぞが 出てきて
どんなモンにも ひとふりすれば のどチンコが 狂喜乱舞!


という気がするのは 自分だけだろうか・・・  

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07. 08. 23

ネクタイをしめて 完

アルコールがはいると 周囲の年配の調律師は 饒舌になっていった
互いの 思い出話は やがて 自慢話になり
親子ほど年の離れた杣は かっこうの餌食になり 何故か説教までされた


不愉快だった


慣れない正座は 足の痺れを 通り越して 感覚が麻痺していた
ビールも ほとんど 飲まなかった
今夜は 恩師に お別れの挨拶をしにきたのに!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


杣は 卒業後 浜松に行き そして東京に戻り
音大の調律事務室に 勤務していた
そして 学生時代の夢だった 日本ピアノ調律師協会の試験に 合格した


(自動車教習所も イカサマ卒業であったが
 実は この日ピの試験も 非常に微妙な合格だった・・・
 ま 今はまだ それは封印しておくとしよう)


合格してから まもなく 恩師から小包が届いた
年始の挨拶はおろか 合格の報告もしていなかった 恩知らずの杣は 驚いた
それは ピアノの歴史の本だった

Onda


当時の杣は テングになっており
調律師協会に入会しただけで イッチョマエだと勘違いして
音大を辞め 独立して もうひとつの夢を達成した


そして 母校の調律学校の 非常勤講師のオファーを受け
再び 恩師に再会する機会に 恵まれた
恩師は 昔のまま 穏やかな笑顔だったが 杣は テングだった


恩師とは 曜日こそ異なるものの 同じ教壇に立ち
講師の定例会などで 顔を合わせ 1年が過ぎていった


当時 杣は 旧態依然とした カリキュラムを壊そうと考えていた
もっと 合理的に 論理だった学科の 内容を教えなければダメだ
生意気にも 恩師達に 反旗を翻して 自分のやり方だけが正しいと思っていた


2年後 恩師を含む ベテランの講師陣が 学校を辞めた
若返った講師陣だったが 杣も 数年後 学校を辞めた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


恩師に最後に会ったのは 恩師の自宅だった
「せんだって うちの娘が・・・」 の お嬢さんは
一級建築士になり 恩師の家を 新築した


新築の家には 恩師らしい 清潔な工房があり
その工房で 作業中だった ピアノは
これまた恩師らしく 丁寧な仕上がりを みせていた


母校の講師同士としての 気まずい別れがあっただけに
ギクシャクした気分で 素直に 謝ろうと思って赴いたが
恩師は 昔と変わらない 人懐っこい笑顔で 迎えてくれた


杣のアジトと 恩師の家は 比較的近くにあったため
「また 遊びに来ます」と 半ば本心で 挨拶をした
恩師は 『いつでも おいで』と 笑顔で言ってくれた


あれは 何年前のことだったろうか
あれが 恩師と会った 最後になる


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


正座して 恩師の写真に 
謝罪と 感謝を 心の中でつぶやいた
そして さよならを ようやく言うことができた


すると 周囲の年配の調律師達の喧騒が
それまでと違って
賑やかに 恩師を送っているんだ ということに 初めて気がついた


早々に 挨拶をして 座敷を後にする


電車に乗って イヤホンから流れてきたのは
何故か スティングの イングリッシュマン・イン・ニューヨーク
窓に映った自分は ネクタイをしていた


うん きちんとした 調律屋になろう
時々は ネクタイをして 仕事をしよう
先生 オレ 頑張るからね!

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07. 08. 22

ネクタイをしめて ③

池袋駅で 電車を降りると ムっとした 夏の淀んだ温度
頭にインプットした 地図を頼りに
葬儀場へと なんとなく 方向を定めながら 歩きだす


まるで 静寂の隙間という獲物を 見逃さないかのように
それぞれの店舗から 洪水のような音が 野獣のように放たれる
口も目も 塞げるのに 何故 鼻と耳は 塞げないのだろう・・・


恩師の訃報は 当時の同級生と 後輩から メールで届いた
そして 御通夜と告別式の日程も 続々と追加メールで 送られてきた
普段 無沙汰ばかりしている杣は 心から 感謝した


式場へ着くと 幾つかの懐かしい顔に 出会って
とりあえず 簡単に挨拶を交わす
自分は うまく笑えてるのだろうか


着席して 顔を正面に向けると
そこには やわらかく笑った 恩師の写真があった
最初に会ったのは もう20年も前のことなんだ・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


調律学校で 恩師は 週に2回 学科と実技を担当してくれた
浜松出身で 遠州弁が どことなくコッケイで
ヒョウヒョウと そして 時にはズバっと 指導してくれた


「せんだって うちの娘が・・・」
彼の授業は まず 娘の自慢話から 始まった
時々 「せんだって うちのボウズが・・・」 息子の自慢話も加わった


父親と同じ 鉄道員になりたくて 学生時代に努力していたものの
採用試験の時に 色盲だと診断され その夢は あえなく閉ざされてしまった
くさっていた頃 親戚から 「調律師をやらないか?」 と 誘われたという


アポロというブランドを持つ 東洋ピアノに入社し
先輩の技術を 盗んでは 夜遅くまで 工場に残り
友人と共に 調律の練習に励んだものだ と 話してくれた


なので 日本ピアノ調律師協会の試験に 合格した時
彼は とても嬉しかったと 本当に嬉しそうに 話してくれた
あの 人なつっこい恩師の笑顔は 今でも鮮明に覚えている


杣の 学生時代の先生とは みな ピアノ製作の現場で 鍛えてきた
現代のように 調律の学校なんて無い時代
調律師は 工場で 見よう見まねで 調律を勉強したという


杣が 卒業後の進路に 真っ先に ピアノ製作の現場を選んだのも
そんな 彼らの影響だった
メンテをする楽器の 製作を経験しなくては こいつらを超えられない
・・・そんな 生意気な気概だけで生きていた ・・・杣も若かった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


調律学校では 秋になると 1泊2日の 研修旅行があった
杣の時代は 2回とも 浜松の工場見学だった


なぜ そうなったのか そのイキサツは覚えて無いのだが
2年生の研修旅行の時 
杣と 恩師は 途中から 団体とは別行動で 二人で移動した


たぶん 杣が大橋ピアノに内定していて その挨拶に
恩師が 一緒に行ってくれた ・・・とかいうものだったのだろうが
宿に向かう前に 恩師は突然 「僕の実家に寄っていこう」と 杣を誘った


恩師の実家では 恩師の人柄を 簡単に理解できてしまう親御さんに会い
「僕は 自慢できるものは ナニも無いが 親だけは自慢できる」と
親の面前で 得意になって 話してくれた


素敵だと思った 


杣も 全く同じ自慢しかなく
しかし 彼のように 親の前で言えるほどの勇気もなく
だから 素敵な人だなーと 心から思ったのを 覚えている


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


焼香が済むと 集った喪服の集団は 座敷に案内され
両隣に 恩師の友人という 年配の調律師に挟まれ
寿司やら ビールを すすめられた


ネクタイを締めると 背筋が伸びて ちょっとシャンとなる
杣は 正座をして 恩師の友人から 杯を受け 酌をした
正座した 正面の壁には また 恩師の笑顔の写真があった


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07. 08. 21

ネクタイをしめて ②

10年前の 6月のことだった 
杣は 川越のオーディオショップの ショールムで
チンチロ チンチロ チンチロリンと チェンバロの調律をしていた


それが リハーサル前だったのか 本番前だったのか
正確に 記憶していないのだが
ショールームの電話が鳴り 受話器は店主から チェンバリストへ手渡された


チンチロ チンチロ チンチロリン


杣は 調律をしながら 電話をしているチェンバリストを 眺めていた
会話の内容までは 分かるはずもないのだが
チェンバリストの表情の変化から 重たい予感を受け取った


それでも 彼は 何事もなかったかのように コンサートを成功させ
彼のファンが 楽しみにしていた 終演後の打ち上げにも参加し
周囲を楽しませ ひとときの空間を 充実させてみせた


全てが終わり 楽器を積んで 杣は 彼を自宅まで送った
そして その時 初めて 電話の真相を知った
彼の 幼い 最愛の息子が 夭折した


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


彼の通う教会で 御子息の お別れの儀が 行われることになった


杣は 慌てて 紳士服の専門店に駆け込み
当時の体型に合わせて 喪服をあつらえた
正装というのが こんなに重量があるのかと 驚いたことを記憶している


6月の 台風だったか 嵐だったか ドシャ降りだった空が
前夜式の時間が 近づくにつれ 雨がやみ
オレンジ色の黄昏に 変化していったのが とてつもなく劇的だった


翌日は 快晴の中 告別式が行われた


献花する人々 そして 彼の妻の 涙が 教会に響いていた
彼の友人の チェンバロ製作家が 献花の際 彼の手をとり
何事かささやいた 


そして それまで 耐えていた彼も 泣き崩れた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コンサートの仕事で 彼の家に 製作家と共に
チェンバロを 取りに行くとき 
彼の息子は あどけなく 笑っていた


しかし 彼が いよいよ 家を出る時になると
彼の息子は 突然 大声で泣き出し 彼を引き止めた
いつだって 出がけに 泣き出し 彼は苦笑していた


その幼子は パパを愛していた 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


告別式の最後に 彼は 教会のオルガンを弾いた


それが 誰かの作品だったのか
それとも 彼の即興だったのか
記憶は 定かではない が


その演奏に 杣も ついに 嗚咽をもらした


神は 愛する ひとり子 キリストを
人類の贖罪のために 地上に 遣わされたという
それなのに キリストは ゴルゴタの丘で 人類によって 命を奪われる


神は その悲しみを知っている 知っているのに何故
彼から これ以上 何を奪おうと考えているのか
やりばの無い悲しみを 怒りに転嫁しかけた矢先のことだった


その オルガンの響きは
それ以上 悲しみの崖を 墜ちていきそうな 幾つもの魂を
力強く 救って 「しっかりしろ!」 と 叱咤してくれた


誰よりも 辛く 苦しいはずの 彼なのに
その彼の演奏が 
誰よりも 勇敢に 力を与えてくれた


だからこそ だからこそ 杣は 嗚咽してしまった


あの日の 演奏以上の 音楽を 杣は まだ知らない


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ゴルゴタの丘の上で キリストが 息を引き取った時
空は 闇に包まれ 地震が起こり 
天幕が 真っ二つに 裂かれたという


そうした記述を 信じたことは無い


だが あの演奏に宿っていた エネルギーは
人間を 超越していて
陳腐な表現しかできないが 「神」を感じるものだった


あれから 十年が過ぎた
あの頃 重たかった喪服は 今でも 重たい


自分の顔が映るほど 暗くなった 電車の窓を
ボンヤリと眺めながら あの日の奇跡を 思い出していた
イヤホンから流れてきたのは 計らずも
ジャーニーの セパレート・ウェーズ

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07. 08. 20

ネクタイをしめて ①

杣は 仕事でも ネクタイをしない


最近までは 「オヤジの遺言で ネクタイはしめないもんで ナハハ・・・」
と 誤魔化していたのだが ブログで オヤジが健在であることがバレ
今では 「本部の方から ネクタイは禁止とのオフレが・・・」 などと 言訳している・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


先だって 仕事の帰り道 車の中で ケンタに 怒られた


「御通夜に行くんだけどさ 学ランでも 大丈夫だよね?」
『杣さん ナニ行ってるんですか! どうして そんなに常識知らずなんですか!』
「いや だってさ 黒い服ならいいんでしょ? ネクタイしめたくないし・・・」
『御通夜は 遺族の方々のために行くものでしょ!』


もっともだ! ケンタも 大人になったなー などと 感慨にふけりながら
「いや オレはさ 恩師に さよならを 言いたいだけなんだけどね・・・」
なーんて ガキみたいな言い分を 飲み込んだ


『杣さん まさか 喪服が無いんじゃないでしょーね? 貸しましょうか?』
まったく どこまでも いいヤツである
「いや ある 十年前に買ったヤツが あるから 大丈夫 ・・・ありがと」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


アジトに帰り 十分の一世紀 陽の目を浴びなかった 喪服を取り出した
上着は そのまま 着れる 
不幸中の幸いというのか 座高は この十年 成長を滞っていてくれたようだ


が ズボンは お話にならなかった
当時の杣は デブ絶頂期で ウエストは 15センチ以上 デカ過ぎる
タックを10本くらい入れても ドカンか ボンタンである・・・ 諦めた


黒いネクタイも 出てきた
しかし ワイシャツが無いことに気づき 慌てて 紳士服の専門店に行く


で 驚いた 
ワイシャツは Sとか Mとか (サド マゾじゃないぜよ) Lではなくて
首周りと 腕の長さを計って サイズが分かるらしい・・・


会計で ものスゲー額の 金額を奪取されている時
ふと 首の円周から 首の直径を 逆算してみようと試みたが
最近の円周率は 3,14・・・でないことを思い出し 諦めた


長袖の アンダーシャツに 真新しい ワイシャツを着る
ネクタイの締め方・・・ 忘れてなかった
そして 学ランのズボンを履き 喪服を羽織る


真夏の 駅までの道 汗だくになって 電車に乗る
イヤホンから流れてきたのは 計らずも 
カーペンターズの イエスタディ・ワンス・モア


そして 十年前の この喪服を買った日のこと
さらに 今から行こうとしている 亡き恩師への
数々の思い出が ワンス・モア してきやがった・・・


(続く)

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07. 08. 19

勝利宣言

仕事の帰り 電車の中で オモムロにテレビを取り出す
2.6インチの ハイヴィジョンの画面の中では
高校球児達が その瞬間も 暑い中で 熱く戦っている!


しかし 大都会の中で 気がつけば 幾つモノ視線が刺さってくる
理由は 分かっている ・・・ハイテクテレビではない!
この ピカピカ光った ピッチリ長袖のせいである・・・


ま そんなわけで
暑さのピークを過ぎ
あえて ここに 勝利宣言をしちまおう!


夏の長袖大作戦 これ 成功したり!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


冷房をつけず 長袖を着て 猛暑をやり過ごす!
これだけ聞くと ただのマゾと 思われるかもしれないが
さにあらず!


あえて言うなら この長袖のおかげで
冷房いらず 猛暑にも 十分耐えられたのである!


言っておくが クールビズのような ハンパな格好では
冷房無しでは たまったもんじゃない


さて 高校野球に 再び 視線を戻してみよう
暑い中 彼らが着ている ユニフォームに注目してほしい


彼らは 長袖のアンダーシャツの上に 更にユニフォームを着ている
あんな格好させられて 可哀想に・・・
いやいや あれこそ ランニング1枚より 快適な服装なのである


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そう 杣が去年の冬から着ている 不評だらけの この長袖は
野球のアンダーシャツなのである!
冬は暖かく 夏は涼しい


酷暑の中 当然 華厳の滝の如く ナイアガラの如く 汗をかくのだが
この汗が まったくベトつかず
それどころか この気化熱によって 体温を下げてくれるのである!


もちろん 欠点もある


①冷房に弱い

これを着たまま 電車や レストランに入ると
ハッキリ言って 体全体が凍傷になるかと思うくらい 凍える!
上に半袖のTシャツを着ていても 体調はおかしくなる・・・


②セクシー過ぎる

この服は まるで皮膚のように 体全体に ピッチリ吸い付いている
なので 乳バンドをしない男の場合 ビーチクが くっきり浮き上がる・・・
3段に割れた 腹のラインも くっきり浮き上がる・・・


③アホと間違われる

球場で 野球選手が着ていれば 誰も 違和感が無いのだろうが
街中で このピチピチ ムチムチボディをさらしてると
ゲイか オツムの弱いオジンに見られる・・・ もっともなのだから しょうがないが


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ま しかし 春と秋以外は このシャツは かなり省エネに貢献する
エコになど 微塵も興味が無いが
案外 こんなヤツの方が はるかにエコライフを おくっている気がする


エゴライフか?

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07. 08. 18

ペロペロピッグ

その昔 キャンディーキャンディーとかいう アニメがあった
日本語に 翻訳するなら 「飴飴」とでもいうのか・・・
アネキが見ていたせいか アンソニーとか 記憶が微動する


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でもって 当時
ペロペロキャンディーなるものがあった


ピンクレディー にしろ ペロペロキャンディーにしろ
今 聞くと 微妙に こー なんというか・・・
健全とは思えない ネーミングが 当時は氾濫していたようだ・・・


考えすぎか?


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まあ おらんピッグには まずまず ウけた


というか 腸詰の時代から いろいろ 世の中は変わった
冷蔵庫なるものが 一般の家庭に 設置されるようになって
食糧事情も 大きく 変わった


食料保存 という 人類最大のテーマが
いまや
資本主義の中で いかに 購買意欲への近道かのみを 模索している!


でも 美味かった!

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07. 08. 17

もっと光を

ゲーテの最後の言葉とされているのが
「もっと光を!」
偉い人は いちいち大変なものだ・・・


光合成をすべく 葉と葉の間の 枝にも
葉緑素ギッシリの 葉のようなモノを付けてる植物もあり
彼らこそ 心から 「もっと光を!」と 切望しているように見える


Mottohikariwo


y=-x2(二乗のつもり)のグラフのように
放物線のような 暑さのカーブは 
どうやら頂点を 越えたらしい


これからは ゆっくりと マイナスの傾きに入り
どれだけの インディアンサマーになるか 分からんが
まあ 猛暑のピークは 過ぎ去ったようだ ヤレヤレ


しかし フタツキほど前 瀬戸内あたりをツアーしていた頃
この夏は 渇水で水不足になる だとか
93年以来の冷夏で 米不足になると 騒いでいた気がする


フタを開けてみれば オヤジが生まれた74年前の記録を超える
日本新記録の 最高気温が観測されたり
気象庁というのは マコトに可哀想な職種だ!


そういえば 日本の最高気温が 本土で記録されているのも不思議だ!
どう考えても 沖縄あたりで 記録がでそうなものだが
緯度とは かようにも 大したものでは 無いのかもしれない


米不足は それはそれで 厄介で 困ったものだが
密かに 期待していたモノもあった


それは タイ米の 大量輸入である


日本の米と 同じモノサシで評価しなければ
アレは アレで ウマイ米だった
鮎と鮪を 「同じ魚」という理由だけで 比較するような乱暴さである


そして 今回 タイ米が輸入されれば
是非 玄米の状態で 食してみたかった!
玄米派としては タイ米の玄米は けっこうイケる!と にらんでいたのだが・・・


ま 幸か不幸か 夏らしく 暑い日々が過ぎ
ゆっくりと 秋にむかって 下降線を滑り出した
大遅刻の東京の初雪 大記録の埼玉の猛暑・・・ 素晴らしい四季になりそうだ

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07. 08. 16

猛暑の中の ささやかな成長

日々の中の ささやかな 悦びは 人を豊かにし 
個々の 心の充足は 世界平和の細胞となりえる


ささやかであっても 進歩とか 成長なるものが 顕著な場合
それは 過ぎ去った時間の 結晶であり
時間が 血となり 肉となった 証でもある


時に それが オノレの進歩なのか
はたまた 体制の変革なのか その双方であるのか
勘違いしていても 嬉しくて 幸せになるコトがある


まあ こうした 大げさな書き出しで 始める時には
本文は ショボイ・・・


・・・・・・・・・・・・・・


最近 テメーが 著しく成長したと 実感できるコトがあった
大人になると そうした満足とは 疎遠になりがちであるだけに
はなはだ 嬉しい!


ただ テメーが 成長したのか
あるいは ムコーが 変わったのか
やや 自信が無いのだが 結果は良好であり はなはだ嬉しい!


それは コンビニの オニギリの開包である


実は 今年の春先まで オニギリの袋に
海苔を残さずに 開けることができなかった・・・


どうやっても 袋の両端の 海苔の残留を回避できず
その 二等辺三角形の ふたつの海苔は
内角の和は 180度であり 相似形であった・・・


生まれて始めて 海苔を残さずに オニギリを食えたのは
茅ヶ崎の仕事の時であり そこには アドバイザーが居た
彼の忠告通り 魂を込めて袋を開けると 海苔とライスは完全なる密着をみた


テメーの開き方と アドバイザーの説明と
どこが どう違うのかすら 分からないくらい
ささいなコトだったと思うが とにかく 海苔は しかるべき運命を辿った


実は オニギリだけでは無い
コンビニの 納豆巻きでも 幾度も失敗をし
一度なんかは 美白の納豆ライスが 地球に突進していったコトがある・・・


あの時は 辛かった
拾い上げて 塵を払って 食えるトコだけ食おうと ちぎってみたら
納豆が糸を引き 分断への抵抗 反乱 そして手の中で グチャグチャと殉職した


取り残された 海苔の内角の和は 360度 
納豆まみれの手で 海苔だけを パリパリ食べた あの寂寥感
テメーの失態を 業者への怨念に転嫁し 矜持を辛うじて維持したものだ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


テメーの観察力と 記憶力が 確かなら
コンビニによって オニギリの袋のシステムは
異なっていると思うのだが いかがなものだろうか


それが 最近になって ほぼ9割以上の確率で
海苔を残さずに 袋が開包できるということはだ
世界のイチローよりも高い打率であり はなはだ嬉しい


これが 知らぬ間に テメーの技術が上がったと 信じているのだが
もしかしたら たまたま 開けやすいオニギリばかり
購入しているだけ とも 言えぬことは無い


はたまた 海苔の強度が 強化され
ひきちぎれにくくなった というコトも 考えられる
温暖化による 海苔の変異という可能性も 否定しがたい


いずれにしろ ささやかではあるが
僅かな食料も 無駄にせず
あるべき姿のオニギリを ホオバれる瞬間とは 真に幸せである


海苔は パリっと 香ばしい音を立て 
ライスは モチっと ふっくら 触感のコントラストを演出し
やがて はにかみながら メンタイコが味蕾と まぐわう・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


って 暑さのせいでしょうか・・・
いくら書き続けても オチが出てこないんで
本日は こんなトコで 勘弁してやろう!


ってか 熱中症で 人間って 亡くなるんですね?
今日 初めて知りました・・・
昼寝とかしてたら やばかったかも・・・ 仕事してて良かった!

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07. 08. 15

デンプン

理科の実験で ヨウ素液をかけると
デンプンは 紫色に 変色するということをやった


で イモなんぞを 輪切りにして ヨウ素液をかけてみると・・・
なるほど 紫色に変色するから
イモは デンプンなんだなって 分かった記憶がある


だが デンプンって分かったからといって
なんなんだろうか・・・


これが 覚せい剤とかを 見分ける薬品なら
そりぁー 便利かも知れないが
デンプンが 判別できたとこで なんだかな・・・


かように 理科の実験ってのは
一瞬 「へぇー!」 って 感心するものの
「だから なんなの?」 というものが 多かった気がする・・・


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ちなみに 韓国の 爪楊枝は デンプンで出来ているらしい!
これなら 生ゴミと一緒に捨てても 溶けちまって
地球に 優しいとか 残飯として家畜に食わしても 安全だとか・・・


さっそく ヨウ素液を垂らして 
本当に デンプンなのか 確かめたかったが・・・
ヨウ素液なんて どこに売ってるか 理科の時間では 習わなかった・・・

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07. 08. 14

プログ・・・ 慣性と惰性の狭間で

始まりなんて 案外 何気なかったりするものだが
終わりには 案外 自分を納得させる 理由が必要だったりする


これが 恋愛なら 相手を納得させる理由さえも 必要になり
別れる 別れない で 殺人事件まで起きちゃうから
人間なんて はなはだ 面倒くさい


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ブログを始める時 いつまで続くか 分からなかった
なんでもそうだが 趣味のタグイなんて
いつまで続くかなんて 考えずに 気がつくと ハマっていくもの


2年前の夏 録音の仕事で 一緒になった スタッフの一人が
「実は僕 ブログをやっているんですよ」 と 密やかに教えてくれた
アドレスを教えてもらって へええええー と感心しながら 読んだものだ


当時 杣は ホームページを立ち上げて
得意の 馬鹿話を 連ねようと画策していたのだが・・・


なんせ パソコン音痴であり なおかつ
どんな電化製品でも マニュアルだの トリセツだののタグイは
読まない人種なので みっつほど購入した HPソフトは そのままゴミになった


でも なぜか ブログは簡単に 作り上げるコトが出来て
「おおお! オレの文章が インターネットで見れる!」
と たいそう感動したものだ!


さっそく 後輩うららに 自慢をした
「オレ ブログ始めたから 見てくれ!」
『先輩 ブログじゃなくって プログじゃないんですか?』


「ん? そうだっけ?」
『だって プロバイダーって言うじゃないですか!』
「ああ そうか プログって言うのか ナルホド! まあ 毎日見るように!」


あの夏の馬鹿二人は これくらい無知であった


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ブログを始めるにあたり いろんなブログを閲覧して
自分なりのルールを とりあえず こしらえてみた


①日記にしない

調律屋の日記なんて 仕事内容ばかり載せたら すこぶるマニアックで
税務署の輩にチェックされようものなら 結構ヤバイ
なもんで トホホ白書 という どーにでもなるスタイルにした


②読点・句読点を 使わない

この習慣は 副作用も出ている
今や メールでも 読点・句読点を はぶいてしまって
「読みにくい!」と 時々 お怒りの返信が来てしまう・・・


③敬称略 無礼講

偉大なる ベートーベンや ルソーを 呼び捨てにしているのに
何故 身近な人間だけ 「さん」付けにしなければ いけないのか・・・
しかし これが 一番 難しいルールであり 結構 心を痛めてはいる


④毎日更新

ブログを始める前から なおなおぽんの部屋のファンであり
彼女の日記は ほぼ毎日更新されており 密かにジェラシーを抱いていた!
なもんで 意地でも 毎日更新してやる! と鼻息を荒くして ルールにしちまった・・・


⑤三人称で書く

普段の生活の中でも 自分の一人称が よく分からない
なもんで 「杣」という自分を 「某閑人」が書く というスタイルにしたが
これが 時々 自分でもゴチャゴチャになって・・・ 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ま 更に ささやかなルールを 作ったり やめたりしながら
最初の感動は すでに 色あせて 
惰性の如く 今日まで続いている


しかし 鬱期になると ブログほど やっかいなものは無い
頭の回転どころか 心が淀んでいるのだから
なんど 「毎日更新」なんてルールを 後悔したことか・・・


なもんで ブログを止める時 
どうやって 終わりにしようか
ここ数ヶ月 悶々と そんなコトを考えている


自分の性格の 顕著な特徴は 「両極端」
まあ オールorナッシング なもんで
やるなら トコトンやるが やめるなら アッサリやめる


それでも 日々 閲覧してもらえたり コメントをもらったり
そして 節目というのがあるから 嬉しいコトも 多々ある
まあ 一応 仕方なく 柄にもなく 感謝とかしておこうかな・・・


みなさま ありがとう ごじゃります


てなわけで 今日はブログの誕生日
3年目に突入しました
今年こそ 作曲作品 公開できるよう がんばりますです!


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07. 08. 13

たそがれ

白み始めた 朝
車は 東京インターを過ぎ
長かった 徹夜のドライブが ようやく終わろうとしていた


ハンドルを握っていた杣は
この 明るさと 暗さが 混然としている時間帯の 照度に
ムチャクチャ 弱い


車の ヘッドライトは 点けたままなのだが
空だけは ぼんやりと 明るくなりはじめて
瞳孔が 空と 道と どちらにも 合わなくなってくる


そんなコトを ブツブツと 一人ごちていると
同乗していた 演奏家が ポソっと 教えてくれた


「この 白み始めた時間を カハタレ時 といい
 夕方の 暗くなり始める時間を タソガレ時 といい
 どちらも 彼は誰(カハタレ) 誰そ彼(タソガレ) 同じ字なんだよ 」


そう 誰かいることは 分かっているのだけれど
微妙な暗さで そいつが 誰だかは 分からない照度の 時間帯
昔の人は 素敵な日本語を 使っていたと思う


そして それを教えてくれた 演奏家は 盲目だった


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車を運転していなければ 照度のグラデーションが 
最も 鮮やかに変化していく 美しい時間帯
ネコの黒目も まんまるに 変化していく時間帯


生きていると 時々 こんな時間帯のような時期を 通過する


彼は誰? 誰そ彼?


夢や 恋や 目標に向かって 進行している日々の中で
なんだか 見えているのに 鮮明には 把握できない実態
それが 人だったり 事象だったり タイミングであったり・・・


思わず 心の瞳を 細めてみたり 広げてみたりするのだけれど
自分の能力と 状況の照度との ギャップによって
しばらく ボンヤリとしか 把握できない ジレったい時期


でも やっぱり そんな時期は 美しいと思う
車の速度で 安全のタメに 最大限に視力を駆使する時には
辛いだけの照度なのだけれど ・・・歩いていれば


そう 歩く ・・・自分の等身大の速度で 生きていれば
彼は誰か 太陽の昇降に合わせて 分かってくる
そして その緩慢で 曖昧で 幻想的な空と大地は 美しい


最近は というか 現代は みんな 高速道路を走っているみたい
周りの速度に 合わせなければいけないコトも あるけれど
たそがれ時には 自分の歩く速度で 眺めていたい


生きていく中で 時々 訪れる たそがれ時には 
サービスエリアにでも 立ち寄って
背伸びして 深呼吸して 彼が誰なのか のんびりと眺めてやろう


どうせ 朝は来て 夜もくる 

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07. 08. 12

樹の響

樹に 耳をあてると 生きている音がする
樹は 生命を奪っても 動き続けて
楽器にすれば 響きが 聞こえる


なーんてこと 考えて カナブンよろしく 
大木にしがみついてみましたが・・・


宇宙人から見れば こんな生物に見えんのかな・・・


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はあ 引力さまさまですわ

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07. 08. 11

O&A

O と A 日本語なら 間違いなく 「お」と「あ」
ローマ字は 小学生の頃 覚えたから
まあ 中学になって 英語が始まっても チョロイと信じてた


が しかし


英語は これが しばし 逆転しやがる
いまだに ウォークと ワークの 意味とスペルが混同して
「ウォークマン」が 発売されなければ パニくっていただろう・・・


なんで 英語は わざわざ O と A が逆に発音されるのだろうか・・・
ならば ローマ字なんて 先に覚えるんじゃなかった
と プリプリしちまうのは 杣だけではあるまい


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


韓国でも カカオ効果は 人気のようで
わざわざ 日本のチョコレートが 売っていた!
へぇー そうなんだ!


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もちろん 日本で人気あらば ウリナラでも(我が国でも)
ということで 韓国製の カカオ効果のチョコは 生産されている!


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いや 


よく見たら カカオが ココアと表示されている・・・


カカオとココアって 同じものだったのか?
OとAって もはや どっちでもいいのか? ん?
アメリカは オメリコか? ん? ジョポン? ん?


・・・・・・・・・・・・・・・・・


そういえば 青森では 「い」 と 「え」 が
逆転するという話を 聞いたことがある


なので ベートーベン交響曲 第3番は
「英雄」 なので 「エロイカ」だが
青森では 「イロエカ」と 発音されるそうだ!


だから 語学はキライだ!

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07. 08. 10

ヒャっこい エリマキ

昨年の夏 アネキとデートした時
オフクロが 1時間も遅れて 合流してきた
で そん時 オフクロは 妙なエリマキをしていた


「ナニ巻いてるの?」
『凍らせておいて 首に巻くと とても涼しくなるのよ』


そして オモムロに 鞄から タオルに包んだカタマリを出し
『あんたの分も 凍らせて持ってきたから やってみなさい!』
「え? カッコ悪いよ そんなの・・・」


しかし 封建的な杣家の伝統に 逆らえるハズもなく
東京は上野の美術館で 年季の入った親子は
ブルーの 保冷剤エリマキの ツーショットと あいなった


帰りがてらに オフクロは 自分のエリマキを外し
「これも アンタにあげるから 冷凍庫で凍らせて使いなさい」
と ぬるくなったエリマキを くれた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


なんだか トホホなプレゼントであるのだが
これが 意外にも 今 アジトで 大活躍してくれている!


クーラーなんて問題外 扇風機もつけない 2階の部屋は
真夏の太陽という名の オーブンの中で こんがりしかけていて
やや 熱中症になりかけるのだが そんな時には・・・


この 冷たいエリマキを 首に巻き 気力を回復している
それも ふたつあるおかげで ぬるくなってきたら
もうひとつの キンキンなエリマキと 交換できる!


今更ながら オフクロに感謝だぜ! 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「くった」 改め 「ミスターかす」 への伝言

センイル チュッカヘ! 
 

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07. 08. 09

夏のオモラシ 

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ようやく 高気圧が続いて 夏が居座っている
真夏の長袖は 見てる者を 暑苦しくしているらしいが
本人は いたって 爽快!


冬の空と 夏の空と どちらが高いのだろうか
冬の20度と 夏の20度 どちらが暑いのだろうか
絶対的なメモリは 相対的なイキモノにとって 案外 無意味かも知れない


汗を たくさんかくと トイレの回数が減る
なんとなく 体全体で オモラシをしてる気に なってくる
でも こっちのオモラシの方が はるかに 気持ちイイ


工房では 楽器のオーバーホールが 順調に仕上がっていき
夜は めいっぱい運動して 8月が終わっていく
アジトでは 今年も 冷房を入れなくて すみそうだ!


25日に フットサルの試合に 出ることになった
キックオフは 真昼間の12時というから
今から 少しずつ 体力をつけていかなければ・・・


ようやく 高気圧が続いて 鬱も晴れてきた
心の無意味な ワダカマリを
汗と一緒に オモラシしながら 排出しちまおう!


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07. 08. 08

味の元? 素?

やっちゃってますよね・・・ ミーウォン
微妙なんか ハナから通り過ぎて 笑うしかない・・・


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袋には サトウキビの絵が 描いてありますから
恐らく 原料は トウキビなのでせう


しかし もっと 他のネーミング 考えられなかったんでしょうか?
どーせ 大げさな名前が好きな民族なんだからさ
「世宗の微笑み」 とか 「恍惚の舌鼓」 とか・・・ あ?ダメ?

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07. 08. 07

425mlの余裕

銀杏と 月見草種で できた お酒なんだってさ!


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デポ と書いてあるけど 語頭だから 
韓国人は たぶん「テポ」と 発音すると思うんだけどなー
ドン とか最後につけたら・・・


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いやー こんなコピー 
どうやったら 思いつくんだろうか・・・
天才的というか 強引というか・・・ 参った!

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07. 08. 06

メタボな響き

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分かるよ 分かる 意味は


でも やっぱり 「バラ肉」と書いた方が
よかったんじゃないかな・・・


ま コカンセツよりは マシだけどね・・・

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07. 08. 05

スーパーKの真実!

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できたて ホヤホヤの つり銭!

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07. 08. 04

ミッションC 凄かった!

千代田区 イタリア文化会館
[  E139゜44'46.91″ N35゜41'31.61″ 1009hPa ]


スカルラッティ音楽祭2007 最終公演
チェンバロ:エンリーコ・バイアーノ


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事前の情報によると 「時間に正確なナポリのチェンバリスト」だった
なもんで 搬入・調律 そしてリハには 余裕を持って 計画を立てた
が・・・ 


朝8時45分 集合時間になっても スタッフのケンタは 現れない・・・
9時になって あろーことか ケンタから電話が来た!  ・・・自宅から
「あ 今起きました! 寝過ごしちゃって・・・ すぐ行きます!」


ま 土曜の朝だし イタリア人 顔負けのケンタ時間を考慮に入れて
計画していたので 裏道を駆使し 見事10時に 楽器搬出のビルに到着

「ね 杣さん ちゃんと間に合ったでしょ? 焦らなくても大丈夫ですから!」 とケンタ
『間に合わせたのは オレのおかげだろーが! コラ!』 と杣


ところが この後 山手通りの 思わぬ大渋滞に 会場には15分遅れて到着
ま リハには 余裕で間に合うのですが・・・
楽器を設置していると なにやら 外人が場所のリクエストをしてくる・・・


イタリア文化会館ですから 会場のスタッフと思いきや
彼が チェンバリストの バイアーノだったのです!
「調律師は まだ来ないのか?」 『あ 自分ですけど・・・』 (英語)


で 調律終了後 ケンタと東京厨房なるトコへ 昼食をとりに行き
帰ってきて バリアーノのリハを見学していると・・・


ピッピッピッピッピッピ・・・


なんと メトロノームを出して きめ細かな テンポ確認!
「杣さん 彼はドイツ人なんじゃないですか?」 とケンタ
『お前と違って 時間に正確な イタリア人なんだよ!』 と杣


で 本番


凄かった!
いやー ぶったまげたし 感動したし 凄かった!
あの ド迫力は やっぱり イアリア人だった!


というか 本当の音楽家だった!

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07. 08. 03

自転車のカクレンボ

Kurukuru


してやったりと 思ってる以上に
人は 上手く 欺かれたフリ


嘘 スレスレの ズルサの澱に
足 取られるは むしろ 自分か

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07. 08. 02

デフォルメ

Nekotonekoashi


猫の足より 優美な猫脚
ニャンとも言わねば 歩きもしない


美という名のもと 似非の乱造
デフォルメされるは 物か 心か

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07. 08. 01

文明開化

「ざんぎり頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする」


なんと 杣のアジトに 十数年ぶりに テレビが入った!


画面は 高画質IPS液晶なるものなのだが・・・
サイズは わずか 2.6インチ・・・
つまるとこ 縦4センチ 横6センチの ハイビジョン!


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この 高級テレビは 持ち歩くことができ
車の中でも 電車の中でも
もちろん トイレの中でも 韓国バプでも 視聴できちゃうのだ!


ということはだね サッカーの試合中継の度に
わざわざ 居酒屋まで 出向かなくても
アジトで ジンロとキムチに 酔いしれながら 観戦できるのだ!


なおかつ このテレビ
メールや インターネットもできちゃうし それどころか
驚くべきことに 電話としても 機能しちゃうというから 文明開化である!


なら 電話に出ろよ! っとか 言われそうだけどさ・・・


さて そんなワケで 今夜の 北朝鮮との試合も
じっくり観戦できるぜ!
と 思っていたが 今夜は フットサルなもんで 見れねーじゃん!


ま これで 杣も 文明人の仲間入りさ!
あと 花粉症にでもなれば 立派な現代人さ!
しかし・・・ 目が シバシバしてくるな・・・ 2.6インチってのは・・・


 

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