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07. 08. 26

ミッションC 水の惑星

上野 東京文化会館 小ホール
[ E139.46.30.68  N35.42.50.81 1008hPa]


混声合唱団あるまじろ 第8回定期演奏会
今回のテーマは 「水の惑星」-芭蕉とともに-
プログラムは 4部構成 


第3部で 登場したのは
カウンターテナーの 菊地大翼
M


そして メゾソプラノの 日野亜希子
メロディのディティール ひとつひとつの声の動きまでもが
実に有機的で しっかり惹きつけられて 聞いてました
W


最後は オケも入って 組曲「水の惑星」
T


近藤幸徳が 今回の公演で モチーフにしたのは 「自然破壊」
芭蕉が生きていた時代の 原風景を 合唱で演出してみせ
近代化によって 喪失してしまった 水の惑星「地球」の変貌と対峙する


第2部で 芭蕉と曾良に扮した 旅人が 
旅の情景を 俳句にしたため それを合唱が音楽にする演出があったが
それらの公演 全体を通して 杣は また別の感慨に ふけっていた


人類の叡智と努力により 近代化という変革が生じ 
生活は簡便になり 新たな殺戮のスタイルさえ 育んでしまった


しかし 古今東西 人類が 個々の単位で使用していたものは
「言葉」であり 「メロディー」だった


それは 現代に残されたものもあれば
庶民の会話や 鼻歌として 消え去ったものもある


そうした 言葉やメロディーは 
人類が向かっている 破滅へのベクトルを 阻止するには微力だが
個々の心に なにかを生じさせてくれることも 確かなことだと思う


言葉やメロディーは なにも 作家や 作曲家のみの 道具ではない
遺された過去の偉大な譜面を 再現することだけが 音楽ではない


何気ない日常を それぞれ 自分の感性で 表現しつづけることも
水の惑星の住人であり 危機に瀕した 人類の特権であり 
自浄作用を伴った 抑止力になるような気がしてならない

 

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