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07. 06. 14

遭遇 ②

・・・・・・・事件発生 5分後  23:20 10.VI..2007


けたたましいサイレンと共に パトカーが到着した
店員は 青ざめた表情で 警察官に杣を紹介する
状況を簡単に解説し 現場で 細部を再現してみせる


続々と パトカーが集合し 道路は塞がれてしまった
鑑識班も到着し 立ち入り禁止の 大げさなテープを貼り巡らし
足跡や 指紋採集が 始まった


店員は レジを映していたビデオを再生するために
刑事達と共に 店の奥の事務所へと消えていく
杣は 新たに訪れる刑事達に 何度も同じ説明をさせられる


周辺の聞き込みと 逃走ルートの検証が 開始されたらしい
細い道の両脇の草むらから 懐中電灯の光が いくつも
情緒を去勢された蛍のように ユラユラと蠢いている


パトカーの開け放たれた窓からは 警察無線が 聴こえてくる
先ほど杣が説明していた 犯人の特徴が 何度も繰り返されている
しかし その特徴は 一部でしかなく 全体像は不明である


刑事達からの質問で 杣は 初めて失態に気づく
顔周辺のインパクトが あまりに強かったせいか
靴の特徴や 手にナニを持っていたか 見ていなかったのだ


騒然とした現場で 初めて店員の状況が 聴こえてきた
どうやら 長さ20センチくらいの刃物を つきつけられたらしい
「ケガが無くてよかったね」 若い店員は 少しはにかんで 頷いた


杣が その時 犯人の手に 刃物を確認していたら
明らかに 犯罪と確信し 違う行動を取っていただろう
でも それによって こちらがケガを被っていたかも 知れない


調書を取るので しばらく 現場に待機するよう 指示された
野次馬の中を動き回ると とんでもない憶測が流布していて
いつの間にか 強盗事件が 殺人事件にすり変えられている


こうした 何かを取り巻く 大衆の言動や心理は 実に興味深い
初めて会った者同士でも 既知の友人よろしく 興奮しながら
それも 不思議な丁寧さを込めながら 会話が弾んでいる


手がかりや 新たな情報は 皆無らしく 現場は膠着し始める
大衆の中から 名を呼ばれ 杣は刑事と共に パトカーに乗る
周囲の視線が とたんに非難めいて 突き刺さってくる


「違う 僕はやっていない! 僕は無実だ!」
などと叫んで イヤイヤをすれば 周囲の好奇は もっと満足するだろうけど
恐らく そんなジョークは シャレにならない空気だったので やめた


コンビニから 走り去る強盗の 唯一の目撃者として
杣は パトカーの中で 再び供述を始めた

  

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Comments

コンビニ強盗と遭遇したってことですか!
とりあえず、お怪我などはなさそうで、一安心ですが。。。

Posted by: ichigokko | 07. 06. 14 at 오후 8:03

もーっつ!!
じらさないで~っ。
と~っても、いいネタになってしまいましたねっ。
犯人と知っていたら、杣さんは、どんな行動をしていたのでしょうか?

Posted by: chikako | 07. 06. 14 at 오후 9:59

Posted by: 440 | 07. 06. 15 at 오전 8:06

To ichigokko
イチゴッコって 九州でしたっけ?
今 すぐ傍の 松山におります
出張先では コンビニ強盗に 出会わないように
自分で 強盗しちゃおうかな・・・


To chikako
そうなんですよ
転んでも タダでは起きない せこいヤツですから
こうして ネタにして
それも 何日も引っ張ってます・・・
というか 出張移動日って パソコンの時間無いから
ちょうど 良かったぜ ウヒヒ


To 440

Posted by: 某閑人 | 07. 06. 16 at 오후 1:41

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