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07. 06. 13

遭遇 ①

・・・・・・・事件発生 2時間後  25:15 10.VI..2007


警察無線から溢れ出す ヒステリックな情報が
薄暗いパトカーの車内に 充満する
赤い点滅が ビルの壁から反射して 歪んだ影を描く


助手席の 五十代くらいの刑事は 無言で調書を書き続けている
パトカーの後部座席の扉は 車内からは開けられない
もちろん 逃げ出す必要も無いのだが いささか ゲンナリとする


「では これを読んでいただいて 内容に相違点が無いようでしたら
 ここにサインをして ここに指紋を捺印してください」
ようやく書きあがった調書を 杣に差し出してきた


こうして 今まで 数え切れない調書を書いてきたのだろう
独特の文字は 汚くは無いのだが 溶け出さんばかりに 流れている
薄暗い車内で 一文字 一文字 想像力を起動させながら 読み始めた


まるで病院の廊下のような 殺伐とした文章
体温の無い形容詞 近道を模索する助詞
事件の概要は こうして 記録されていく


刑事は 開け放った窓から 次々と訪れる部下に
明確な指示を出し 報告を確認する
まだ 現場は騒然としている


ようやく読み終え 黒い指紋を残す
刑事に依頼された 現場の地図を書き上げ 手渡す
「いやー 実によく書けてますね」 


『ええ 実は セノオカッパのファンなんです』
なんてジョークは 通じないだろうから 飲み込み
行動の経路を 指差しながら 説明する


「本当に長時間 御苦労様でした
 また 何かありましたら 連絡をさせていただきますので
 今日は もう 帰っていただいて結構です! ありがとうございました」


パトカーから開放されると 野次馬の視線が 痛い
もう一度 現場の周辺を 歩きまわってから 駐車場に向かう
どうやら 手がかりは 何一つ 残されていないようだ


 

 

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Comments

えっ?
スピード違反ではなさそうやし・・・

Posted by: 440 | 07. 06. 13 at 오후 10:09

まだ、こんな記事書いているんですか、早く白状しなさい。

Posted by: おおぐま | 07. 06. 14 at 오전 7:48

ううーっつ!!
じらさないで、早く白状なさい!

Posted by: chikako | 07. 06. 14 at 오전 10:59

To 440
杣の愛車テポドンは 軽バンなので
スピード違反したくても
パワー 無さ過ぎ・・・


To おおぐま
いやー こんなトコで なんなんだけどさ
昨夜のコンサート よかったっす!
まだまだ 始まったばかりですが
体調とか 事故とか 気をつけながら
梅雨を 吹っ飛ばそうぜ!


To chikako
あせらない あせらない
ひとやすみ ひとやすみ
ひっぱる時は たいてい
たいしたこと無いんスから

Posted by: 某閑人 | 07. 06. 16 at 오후 1:47

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