ミッションC ウィーンのエスプリ
所沢 松井公民館
[ E139.29.14.32 N35.47.33.75 ]
松井クラシックのつどい 第188回コンサート
ウィーンで名を馳せた 作曲家の作品と
コジェルフや プレイエルといった 知名度は低いものの
とて素敵な作品を取り上げたのは フォルテピアノの 小倉貴久子
行きしの 車の中では 前回のコンサートの記憶が チラチラとよぎり
果たして あの会場で フォルテピアノは どう響くのだろうか・・・
どうやったら よい響きにできるだろうか・・・ などと 懸念していた
が しかし
前回のコンサートで 探しあてた ピアノにとってのベストポジションに
フォルテピアノを設置し 反響板を 囲むようにセットしてもらうと・・・
懸念は杞憂に終わり そんじょそこいらのホールより 素晴らしい響きだった!
リハの最中に あらゆる客席を 徘徊し その響きを確認して回ったが
どの場所でも 繊細さと ダイナミックレンジを 損なうことなく
小倉のニュアンスが 等身大で伝わってくるのだ!
なので調律も 無理な小細工など必要なく
楽器の可能性を 引き出すだけの作業で済み
素晴らしい演奏を 堪能でき 充実した 春の午後となった!
松井クラシックのつどい は
音楽好きの ボランティアによって運営されているが
このメンバーの チームワークと 配慮も素晴らしかった
時々 音楽愛好家の集団では
やたらマニアックな それぞれの個性が 相殺して
チグハグなチームになっていることもあるが 松クラは 違う!
ひとつだけ 紹介するとしたら 下の写真の 藤の盆栽である
このコンサート当日のために 温度管理をして 花を咲かせている!
こういった ささやかだが 良いコンサートにするための 個々の努力が
随所に 体言されているのだ!
余談だが 現在 チェンバロ製作家の ケンタは
日本初となる ジルバーマンのフォルテピアノを 製作しており
まもなく 完成する
いつの日か フォルテピアノと 相性抜群の このホールで
小倉貴久子の演奏で 聞いてみたいと フト 思った
そんな 更なる意欲を 増進させてくれる コンサートだった
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