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07. 04. 14

ミッションC ウィーンのエスプリ

所沢 松井公民館
[ E139.29.14.32 N35.47.33.75 ]


松井クラシックのつどい 第188回コンサート


ウィーンで名を馳せた 作曲家の作品と
コジェルフや プレイエルといった 知名度は低いものの
とて素敵な作品を取り上げたのは フォルテピアノの 小倉貴久子


行きしの 車の中では 前回のコンサートの記憶が チラチラとよぎり
果たして あの会場で フォルテピアノは どう響くのだろうか・・・
どうやったら よい響きにできるだろうか・・・ などと 懸念していた


が しかし


前回のコンサートで 探しあてた ピアノにとってのベストポジションに
フォルテピアノを設置し 反響板を 囲むようにセットしてもらうと・・・
懸念は杞憂に終わり そんじょそこいらのホールより 素晴らしい響きだった!


リハの最中に あらゆる客席を 徘徊し その響きを確認して回ったが
どの場所でも 繊細さと ダイナミックレンジを 損なうことなく
小倉のニュアンスが 等身大で伝わってくるのだ!


なので調律も 無理な小細工など必要なく
楽器の可能性を 引き出すだけの作業で済み
素晴らしい演奏を 堪能でき 充実した 春の午後となった! 


Img_1081


松井クラシックのつどい は
音楽好きの ボランティアによって運営されているが
このメンバーの チームワークと 配慮も素晴らしかった


時々 音楽愛好家の集団では
やたらマニアックな それぞれの個性が 相殺して
チグハグなチームになっていることもあるが 松クラは 違う!


ひとつだけ 紹介するとしたら 下の写真の 藤の盆栽である
このコンサート当日のために 温度管理をして 花を咲かせている!
こういった ささやかだが 良いコンサートにするための 個々の努力が
随所に 体言されているのだ!


Img_1087


余談だが 現在 チェンバロ製作家の ケンタは
日本初となる ジルバーマンのフォルテピアノを 製作しており
まもなく 完成する


いつの日か フォルテピアノと 相性抜群の このホールで
小倉貴久子の演奏で 聞いてみたいと フト 思った
そんな 更なる意欲を 増進させてくれる コンサートだった 

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