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07. 02. 07

音楽が まわっていたころ #4

音楽は いつも まわっていた
ある時は ぐるーん ぐるーん と
ある時は くるくるくる と


初めて 録音の 調律をしたのは
武久源造が演奏する 「ゴールトベルク変奏曲」だった
もっとも その時は 録音最終日だけの 代打調律だったのだが・・・


嬉しかったなー


そのCDは 何枚も買って 家族やら 友人にプレゼントした!
みな 手渡した時よりも 聞いた後の方が 大喜びしやがった!
それくらい 演奏が素晴らしい ディスクだった!


・・・・・・・・・・・・・・


最近 ジムや 電車の中で 音楽を聴いている人は
デジタル ウォークマン とでもいうのか?
やたら 小さな物体に 電源も 音源も 入っているモノを 持っている


家電屋に赴き コワゴワ 観察してみると
なるほど 実にバラエティに富んでおり 溢れるデザインと機種に 圧倒され
いまだに 購入するに いたっていないのだが・・・


中には 切手くらいの大きさの 電脳チップに 
数百曲に及ぶ楽曲が 録音できてしまうというから
もう ナニがナンだか 完全に分からない時代になってしまった


もう 音楽を再生するために
くるくると あるいは ぐーるぐーると
回転させなければいけない時代は 終焉を迎えている


もはや 回転数の間違いに起因する 超絶技巧は聞けず
曲の どの辺りを演奏しているのか 観察するこもできず
音楽の再生装置ごと うっかり 落としても 気づかない時代になったのだ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


調律屋として 仕事をしながら
いちいち 数えるのが おっくうになるくらい CDを購入した
もちろん クラシックだけでなく パフィーや エンヤなんかもある


でも 音楽の現場で 仕事をするようになってから
録音されている音楽を聴く機会は メッキリ減ってしまった・・・
自分で 楽器を弾く機会も メッキリ減ってしまった・・・


どんなに 録音物が コンパクトになっても
多種の音楽が 容易に入手できるようになっても
音楽の現場は 無くなることはないだろう


そして この 生の音楽の現場は
当然ながら 最初から まわっていなかった
くるくる とも ぐーるぐーる とも


録音再生装置にしても 
音楽の現場にしても
これからは もう 音楽は まわらない


ただし 調律するための チューニングピンや ペグは
チョロチョロと まわされ続けられることだろう
永遠に チョロチョロと・・・


(おしまい)

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Comments

生の現場では、そうですね、廻っていませんね。でも、廻っている「物」はなくても、音楽自体が廻っていることがありますよね、ロンドとか。そういう曲を集めて、去年、誰かさんが「ぐるぐる回る音楽」といったようなタイトルの催しをしていましたよね。

Posted by: おおぐま | 07. 02. 07 at 오후 10:53

To おおぐま
そうだね 物体は回ってなくても
音楽の中身は 小さく 大きく まわっているよね
弦振動も ミクロでは まわっているし
やっぱり音楽とか 命って
宇宙なんだなーと 思っちゃうな

Posted by: 某閑人 | 07. 02. 10 at 오후 1:22

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