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07. 02. 28

閏月

[ E139.20.58.90 N35.19.36.49 ]


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出張の醍醐味といえば
テレビが 見れることだ!


ホテルに入って チャンネルを回してみれば
なんと サッカーをやっていた!


日本代表のユニフォームを 着ているのだが
カズも中田も いない・・・
でも どうやら 勝ったらしいから 長沼健監督も なかなかやるなー!


パソコンからは フルトヴェングラーの ベートーベン
自分が 今 いつを生きているのか
時々 分からなくなる・・・


・・・・・・・・・・・・・


先日 あるCDショップで 歌ってきた!


ラジヲでかかっていた曲の タイトルや 歌手名が分からなくて
しかたなく 店員の前で メロディーだけを 歌ってみせた


印象に残っていたのは 冒頭
杣 「ラーララー ララーララララー」
店 『・・・』


それではと思い 杣 サビを歌う
杣 「こなーゆきー」
店 『あー』


こうして 無事に ナントカメロンの 「粉雪」をゲットできた!


そういえば 後輩が 韓国のCDショップで
買いたいCDの メロディーを 店員に歌って聞かせ
ぜんぜん違うCDを買ってきたのに比べれば 杣は音程がいい!


この曲 初めて聴いたのは 大分のフェリー乗り場だった!
あれから 10ヶ月くらいたって
ようやく 全貌を聞くことができた!


いい時代だと つくづく思う!
シューベルトや カッチーニでは こうはいかない

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07. 02. 27

ミッションC サクラサク

上野 東京文化会館 小ホール
[ E139.46.30.68 N35.42.50.81 ]


第6回 アンサンブル コルディエ 定期演奏会


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前半は バロック・プログラム
聞きなれた ヴァージョンとは 異なる楽譜を用いての 「四季」
新鮮なヴィヴァルディに 出会うことができた!


後半は ロマン派の 弦楽合奏
大塚直哉の 解説は やわらかく かつ ウィットに富んでいる!
コットンに包まれたような コンサートだった!


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今宵は 杣の家族も はるばる上京し
愚息の作ったチェンバロを 聞きに来てくれた


ふと 思い出したんだけれど
杣が 初めて 生のチェンバロを聴いたのは
ここ 東京文化会館だった


調律学校の 学生だったころ
同級生と一緒に
チェンバロと 木管楽器のコンサートを 聞きにきた


終演後 ズカズカと ステージに上って
調律師に 楽器やら 音律の質問をぶつけて
閉口させていた記憶がある


そんな 思い出の場所で
調律をやらせてもらっているんだなー
と ちょっぴり 嬉しくなった


上野の森は 寒桜が咲いていた
自分にも 早く 春が来ないかなー

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07. 02. 26

新しい酒

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「新しい人は 新しい酒もつくる」
絶賛発売中!


参考

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07. 02. 25

あなたの視線に ムフフのム

今日は 某閑人に代わりまして
心理学の権威 安ポンタン先生が
担当させていただきます 


では 先生 よろしくお願いします!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


オホン!
えー みなさま アニョハセヨ!
パンガプスムニダ!


今日はですね 心理学の見地から
みなさまの 視線を ズバリ 当ててみせようかと
かように 考えておりますです フォフォフォ!


それでは まず この写真を ご覧下さい!

Test


ハイハイ みなさまの 視線と 心境が
手に取るように 分かります ハイ


まず このケッタイな 顔に 注目されましたね?
それから 意図的に消された 文字に 関心を持ちましたね?
フォフォフォ!


では 次に この写真を ご覧下さい!

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読みましたね? 読んでしまいましたね?
そして 見ましたね? 見てしまいましたね?
フォフォフォ!

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07. 02. 24

津軽海峡冬景色 完  

「 私も一人 連絡船に乗り
  凍えそうな カモメ見つめ 泣いていました 
  あーあーー 津軽海峡 ふゆげーしきー 」


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雪は降っておりませんでしたが 雨が降っておりました・・・
カモメは おりませんでしたが ヤモメなら おりました・・・
そして・・・ 泣きましたねー


インターネットで フェリーの時間を調べると 8時10分というのが あったんです
なもんで 眠ーい目を こすりながら 老体にムチを打って ローソクも垂らしてー!
朝風呂だと オハラショースケさんになってしまうので 朝シャンを 速攻で済ませて・・・


タクシーを かっとばしてもらい フェリー乗り場に行ってみると
7時半の次は 9時40分・・・ ぜんぜん 出航時間が違うじゃん!
到着したのは 7時40分だったので 2時間も 待合室で オイオイ泣いてました


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それでも 失禁も我慢し フェリーに乗り込んでみれば 貸切状態!
大声で 「はーるばる 来たぜハコダテへー!」 とか歌っても
誰も 文句を言わないくらい 贅沢なVIPルームなのでありました!


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もちろん ここでも 秘密工作員らしく オモムロにGPS
船上でも しっかり使えることに 大満足!
していたのも つかの間・・・


津軽海峡は シケておりまして
フェリーは 大きな ユリカゴ状態!
このまま 沈没したら 「ユリカゴから墓場まで」


てな感じで ことごとく トホホな復路でありました とさ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて この日は どうしても 19時までに
埼玉に帰還したかったのでした!


というのも フットサルが19時半に キックオフするからです
ちょっと ミッション続きで 運動不足に陥っており
負け越している成績も 挽回するべく ハリキッテおったのですが!


フェリーの遅れを 電車で取り戻し
大宮には 18時50分に 到着!
このままなら フットサルに 間に合うぜ! イヤッホーィ!



しかし


あろーことか 


曜日を間違えておりました・・・
7時半のフットサルは 木曜日で
この日は なんと 金曜日・・・


金曜日は フットサル ありません・・・


計画は 御利用的に!

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07. 02. 23

津軽海峡冬景色④ 斗南ながれて

今日は アジトへ帰る


当初は せっかく真冬の 北国へ来たのだから
昔から 興味のあった 幕末の惨事の取材をして
ゆっくり帰ろう などと思っておりました


戊辰戦争 といえば
大河ドラマで 「新撰組」とかを やっていたそうなので
もう 周知の出来事なのかも知れないんだけど


杣家は 本家が山口にあって
いわゆる ひとつの 長州の家系なワケであります


長州と 会津は いまだに 戊辰戦争のシコリが残っていて
いろいろ調べていくと 「斗南」というキーワードに
辿りついたワケでありました


明治になってからの 会津への 国の対応は
いささか露骨で
会津人は 現在でも 山口県出身者に対して 嫌悪感を持っているとか・・・


白虎隊で有名な 会津の崩壊後
最後は ここ 函館で戦争をして 壊滅し
「勝てば官軍」 負けた会津藩は 斗南へと追いやられたそうです


斗南は 現在の 小川原湖の東南辺り一帯のことで
寒さが厳しく 痩せた土地で 会津の人々は
辛酸を なめさせられたようです


・・・・・・・・・・・・・・


なもんで 真冬に函館に来たからには
五稜郭 → 青函連絡船 → 斗南藩記念館 → 三沢泊
三沢 → 会津泊


ってな感じで 会津藩の敗走ルートの逆を 辿ろうと画策していました!


が 急遽 24日から リハーサルが入り
本日中に アジトへ戻らなければ いけなくなりました!


なので この 斗南をめぐる 幕末の取材は
いつか ゆっくりと 来てみたいと思ってます


この国が 日清 日露 朝鮮合併 
そして 太平洋戦争へと 向かう わずか前の
国内最後になる 悲惨な戦争が残した つめ跡です

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07. 02. 22

ミッションR 録音終了

北斗市 かなでーる
[ E140.39.06.54 N41.49.30.65 ]


バッハを 弾くのは チェンバリストの 森洋子

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そう このブログでも その知性とユーモアを
イカンなく発揮してくれている よこよこである!


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九州出身で 名古屋 関東を経て
ついに 去年 活動の拠点を 函館に移し
現在では 地元の多くの仲間と共に 函館の音楽活動に貢献している


録音初日 車に乗って 最初の交差点で 我々が見たものは
豪華絢爛な 霊柩車であった!
杣 「・・・ステキな スタートになりましたね!」


続いて 我々が目にしたのは 
車の前を 横切っていった 黒猫だった!
杣 「・・・これ以上にない ツキを感じてしまいなすなー ハ ハ ハ 」


こんな調子で ホールで 録音を開始しようとした矢先
モニターの ヘッドフォンに 飛び込んできた音は 何故か ハワイアン!
隣室の フラダンス・クラブの 大音量の音楽が 漏れてきていたのだった!


更に バレークラスや 幼稚園の子供達の歓声
温度変化による ホール内部の クラック音
杣にしか 聞こえなかった 女の人の声・・・


追い討ちをかけるかの如く 
ステージの裏を通ってる 空調のダクトからは
エアコンを止めても 低周波のホワイトノイズが ヌボー・・・


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しかし そんな逆境の中であっても
それぞれの役割を 見事に果たすことによって
演奏者も スタッフも 乗り越えてみせた!


今回の録音では 音も 演奏も 
生の臨場感 そして リアリティーを
その重心として 進められていった


生きている者が 捧げられる音楽

   

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津軽海峡冬景色③ ココは誰? ボクは何処?

「今 君はどこで 誰といるだろう・・・
 もうすぐ この街にも 透き通る風・・・気をつけて・・・」


速さが売りの電車で モノ足りないものと言えば・・・
今 自分が ドコにいるのか いまいち 分からないコトです
ましてや 土地勘の無い 初めての場所では・・・


そんなことを お嘆きの貴兄に おすすめの商品があります!
(って コレ 眉唾商事みたいな 展開だな・・・)


まずは 車窓のワキに チョコンと こんなモノを 置きます

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すると アラ不思議!
画面には 今 自分がどこにいるのか
13個の衛星が発する電波で 分かってしまうのです!

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なので 見てみたかった風景や 
車窓から見える 建物やら 湖や山の名称まで
ガイドのように 解説してくれるのです!


「そっか 上北町って こういう風景だったんだね
 君が生まれた街に 乾杯!」
などと ひとりゴチながら 失禁したりできるのです!


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ただし トンネルの中では 使えません!
代わりに 生霊が あなたに 微笑んでくれるでしょう!
御供養は 計画的に!

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07. 02. 21

津軽海峡冬景色② 電車でGO!

「上野発の夜行列車 降りた時から
 青森駅は 雪のなかー 」


この歌のとおりに 夜行で来ようと思ったのですが
遊びでなく ミッションなので
現代のハイテク列車を 活用させていただきました


大宮から乗ったのは 
月光仮面の歌に出てくる 「ハヤテ」

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八戸で乗り換えたのは
サンサーンスや チャイコで名高い 「白鳥」

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すごいですね
こんな電車を 乗り継ぐだけで
蝦夷地まで やってこれる時代なのですから!


えっ? 飛行機の方が 早いじゃないかって?


ライト兄弟が 宙に舞ったのが たしか1903年
それから 人類は月まで行って 制空権を制覇したかのようですが・・・
あまいですね! 引力は 100年前と 変わってないのであります!


そうです! 飛行機は 落ちるのです!
鉄のがたまりカタマリは 地球と仲が良くって
すぐに 地面とキスしたくて 落ちてくるのであります!


しかし 人類とは 愚かなもので
そんな 鉄と地球のムツマジさに あらがうように
飛ばんと欲するからして・・・ 野暮なのであります!


江戸っ子は ヤボはいけません
「粋」でなければいけません!
「イナセ」でなければいけません!


でも まだ 帰りの交通手段・・・
決めてないんだよね・・・ トホホ


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07. 02. 20

ミッションR 録音開始

北斗市 かなでーる
[ E140.39.06.54 N41.49.30.65 ]


快晴の朝 函館湾を臨む 演奏家の家から
チェンバロを運び出し 北斗市へ向かう


美しい ロゼッタの入ったイタリアン
この楽器の製作者は 九州は佐賀の
ピアノ調律師&チェンバロ製作家の 中村荘一

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ホールに入り 会場の様子を見て 楽器とマイクの位置を考える
今回は ステージより 客席の方が 天井が高いため
コンサートとは 逆の位置でセッティング

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音の輪郭 高音と低音のバランス ほどよい残響
イキイキとして 艶のある音像を 探り当てる
イタリアンが ミートケのようなボディ感のある音になった!


鍵盤のノイズが ステージの床を伝って 
マイクがひろってしまうので
脚の下には クッションを入れて 対策を試みる

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調律法は 演奏者とメールなどで やりとりを繰り返し
杣が 通常使っている 1/7を試してみる
そして タイトな調性でもイケることを確認し いよいよ 録音開始!

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さて ここでクイズです!
上の 五度圏図と 下の 五度圏図
どこが違うでしょーか! 分かった人は・・・ 覚えてろよ! くそっ!

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津軽海峡冬景色① ムネオハウスで皿洗い?

「長い長いトンネルを 抜けると そこは・・・」


アレレ? 雪 降ってねーじゃん!
ちょっとは 積もってるけど・・・


かようにして 青函トンネルデビューを果たし
津軽海峡を もぐって 通過してきました!


しかし 飛行機も怖いが トンネルも怖い!
車窓をウットリと 眺めていると
突然 トンネルに入り マックラになる!


マックラが怖いんじゃなくって
窓に 生気を失った男性とオボシキ顔が 突然 浮かび上がる!
すわっ 生霊か! あの時のミズコか!


って 自分の顔だと分かって 再び 失禁!


そんなこんなで 函館駅で 本日7枚目のパンツに履き替え
ホテルに到着! 
そこで待っていたのは・・・


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なんと ブログチングの よこよこから イチゴと洋菓子!
そして ブログチングの くったから チンザノのシャンパン!
驚きと 嬉しさで 失禁し ホテルで 8枚目のパンツに履き替える!


いやはや 本当に ありがとう!
寒い寒い 北の大地で
ぬくい ぬくい 人の心に号泣・・・ 9枚目の・・・ なっ無い! 9枚目が!


・・・・・・・・・・・・・・・・・


が ちと待てよ!
こんな 歓迎を受けて 北の大地に上陸しちまったものの
今回のミッションで コケたら・・・


この大地には 過酷な 網走刑務所だろ
あと 強制労働の炭鉱とか シベリア抑留とか
いやいや ロシア漁船に 売り飛ばされるかも・・・


コトとシダイによっちゃ ムネオハウスで
皿洗い20年の刑 ってことも ありえるわな・・・
どれも やだなー 寒いし・・・


というワケで 本当に感謝です!
この場を借りて 熱く御礼申し上げます!
そして 今回のミッション がんばらせていただきます!

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07. 02. 19

だから ありがとう そして おめでとう

前略 オフクロ様


元気でやってますか?
サファリなジローは まだ猛獣ですか?
コルディエのCDは 届きましたか?


おとといは オヤジと オフクロの
結婚記念日でしたね! おめでとうございます!
連絡もしないで ごめんなさい・・・


今 北に向かう 列車の中におります


気がついた時には 音楽が好きになってました
きっと それは いつも オフクロが
歌を歌ってくれてたからだと 思ってます


エーデルワイス とか
千曲川旅情 とか
オンブラマイフ とか


だから ありがとう


オフクロと オヤジが 結婚してくれなければ
今の自分は 存在していなかったんだよね


だから ありがとう


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それから・・・ 


誕生日 おめでとう!

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07. 02. 18

ミッションC 220

柏 京北ホール  
[ E139.58.16.80  N35.51.41.98 ]


緑葉歌の会 主催による
第14回 柏フレンドリーコンサート


演奏は 岩崎知朗 率いる
アンサンブル・ド・ブレッサン 


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25本に及ぶ リコーダーや クルムホルン
そして 打楽器や チェンバロを 用いて
古今東西の音楽を 披露してくれました!


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さて 今回の主催 「緑葉歌の会」
プログラムに掲載された 会の趣旨や
会員の方と お話をしていて ビックリ!


なんと 東葛飾高校出身の 方々だったのです!


柏の隣の 我孫子で育った杣としては
この 東葛飾高校 通称「トーカツコーコー」なるものは
イスラム教徒のメッカのような 神聖な高校だったのです!


というのも トーカツは 地元では エリート中のエリートが行く学校で
ラサールやら 灘高なんかより 崇高なイメージを放っており
その平伏しちしまう効力は 水戸黄門の印籠より 強力だったのです!


がしかし 「緑葉歌の会」のスタッフの方々は
みな親切で 音楽を愛しており 
「本当に頭のイイ人間は 人格もイイんだなー」と 感動しちまいました!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて 今回のミッション 最大の懸念は
階段で 6階上げ! でした・・・


ちなみに 杣の作ったチェンバロは 総メープル使用!
側板 底板 ピン板 内部材 鍵盤の化粧板にいたるまで 全てがメープル!
なもんで 普通のチェンバロより 1.5倍くらい 重たいのであります・・・


早朝 ねぼけた後輩うららを 迎えに行き
なるたけ 御機嫌をとりながら 唐突に 申し訳なさそうに 打ち明ける・・・
『いやー でさ 今日の仕事なんだけど・・・ 階段で6階まで 運ぶかも・・・』


う  「なにそれ! 聞いてないよ! かもってナニ かもって!」
杣 『いや だからさ もしかしたら エレベーターに入るかもってコト・・・』
う  「入らなかったら 階段で6階まで上げて 終わったら 階段で下ろすんでしょ?」
杣 『いや だからさ こんなコトもアローかと思って ちゃんと設計してあるから・・・』


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という訳で 奇跡を起こし
階段上げよりも 恐ろしい
うららの怒りを 最小限にとどめることが できたとさ・・・


日本のエレベーターは 220センチの楽器が 限度です!


・・・・ P・S ・・・・

エレベーターに入ったのが もの凄く 嬉しくて
オモムロにカメラを 取り出し こんな写真を撮っていたら
「先輩! ナニやってんですか! 早く出してください!」と 怒鳴られました


上の写真の 楽器の裏には うららが 圧死寸前状態で 怒っております・・・

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07. 02. 17

ミッションC バッハ係数 上昇中!

築地 浜離宮朝日ホール  
[ E139.45.56.04 N35.39.50.25 ]

アンサンブル BWV2001 第6回定期演奏会


管弦楽組曲 第3番
華やかな ファンファーレのような 幕開け
聴衆の気分も 一気に高揚する!

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カンタータ 22番 132番 
そして 大曲の21番
エンディングは 高らかな アレルヤ!

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6回目を迎えた BWV2001のコンサートは
積み上げてきた 演奏の魅惑に因って
当日券が 僅か1枚という 事実上の完売を果たすほどの 大人気!


終演後の拍手も 
この 定期コンサートを 心から待ち望んでいて
そして 十分に楽しんだ! という ボリュームと余韻だった!


・・・・・・・・・・・・・・・・・


湿度25%という 楽器にとっては 過酷すぎる ドライなステージ
長髪3人トリオ(?)が それぞれの楽器の調律に いそしんでおりました!


まずは オルガン
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続いて チェンバロ
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最後に ティンパニ
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07. 02. 16

でも もう花はいらない

さぁ さぁ 今日は ヤンチャな将軍様の誕生日


まずは 花を飾りましょう!

Kim


そして 踊りましょう!

Masgame


プレゼントは・・・
今年は 重油を5万トンほど
近隣各国から 頂戴しましょうかね フフフ

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でも 最後に 
大切な人たちに囲まれて 心から祝福してもらえたのは
いつのコトだったろう・・・


「もうボクには花は咲かない いつのまにか大事なものをなくした

 もう戻れない道を振り返っても 

 人ごみの中に落としてきた いくつかの愛は見えない

 今は欲しくはない 花なんて大人に似合いはしない・・・」


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07. 02. 15

地球の微熱

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薬神 「お前 ちょっと最近 熱あるんじゃないの?」
地球 『うん なかなか下がらないんだよ』
薬神 「大丈夫かよ?」


地球 『平熱も高くなっちゃってさ・・・ まいったよ』
薬神 「解熱剤・・・ 飲んだほうが イイんじゃねーのか?」
地球 『いや 頭冷やさなきゃいけねーのは オレじゃなくって 住人だから・・・』

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07. 02. 14

春一番

今年も アジトの前には 4トントラックが 十数台
ハザードランプを 点滅させながら
杣宅へ 膨大な量のチョコレートを 搬入してきやがった!


毎年のことだが 2月に入ると
「14日は 渋滞が予想されるため 迂回をお願いします」
と看板が立てられ 県警が交通整理にあたってくれる


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今年のチョコは チョコチョコ歩きながら
「もうすぐ春ですねー 恋をしてみませんか!」と
杣の 恋心をくすぐるモノまで 登場した!


そんな歌 歌ってたもんだから
「春一番が吹いた!」 という速報まで届き
今年の冬は ソナタになれず ソナチネのまま 終わってしまいそうだ!


しかし 30年前に 「普通の女の子に 戻りたい!」と
ノタマワった オンナの子たちは
今では 普通の オバサンに なってしまったのだろうか・・・

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07. 02. 13

勝手な期待が残した落差

勝手に ナニカを期待して
勝手に ナニカに幻滅する
嗚呼 人間って 人間って


ミートの ミートによる ミートのための・・・

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高まる 期待
深まる 空腹
溢れる ヨダレ!


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・・・

そういや リンカーンは 暗殺されたっけ
嗚呼 人間って 人間って!

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07. 02. 12

ミッションC 創造力はボーダレス

さいたま 彩の国 藝術劇場 音楽ホール  
[ E139.37.20.51 N35.52.37.95 ]


ラモー そして モーツァルトのオペラ
1幕づつ 3部に分けての公演
実に珍しい作品ばかりで 舞台も演奏も 楽しめた
 
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原稿用紙千枚の 大きな小説で描ける世界もあれば
5・7・5 僅か17文字の言葉の中で
無限の世界が 展開されることもある


今回のオペラは 舞台の大道具や 凝った照明などは無かったが
その演出力と 歌手とダンサーの演技などで
十分に 大きな世界を展開して 驚きも内包した楽しみを 提供してくれた


富塚絵美による 演出は 
舞台の大きさ 出演者の身体能力 更に音楽を 十分に計算しつくしており
客席までも利用した 斬新で 可能性溢れるものだった


予算や キャパや 様々な限界の中でも
人間の創造力は そうしたものを ラクラクと乗り越えてしまう 


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440Hzのピッチと 管楽器こそ モダンであったが
ガットの弦楽器で挑んだ 20数名のオケを 率いたのは
現役の東大院生 三重野清顕のタクトだった


ラモーでは 大村千秋がチェンバロを弾くが
モーツァルトでは 三重野自身が チェンバロを弾きながらの指揮


舞台も 演奏も とても若い人たちばかりであったが
その エネルギーは とても新鮮で 情熱に満ちていた
聴衆からの拍手が そうした尽力を あたたかくねぎらっていた!

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07. 02. 11

カヌレ

秘密工作員なるものは
お手伝いのスミちゃんやら 執事の諏訪野がいるワケでもないので
当然 日々の糧は 自炊とあいなっている


料理は まあ 杣の楽器製作同様 マニュアル無視で
創作と 試作と 食中毒を繰り返し 
なんとか 人間のエサになるくらいのものを 拵えている


あろうことか 菓子なんぞも 作ってしまう!
といっても パウンドケーキと タルトタタン だけなのだが・・・


このふたつの菓子の共通点は
マニュアルが無くとも 記憶と 経験と ファンタジーで
いかようにも ヴァリエーションが効くということだろうか


さよう
本を見ながら 料理だの 菓子を作ることは 大嫌いなので
というより 性格上 不可能なので このフタツだけしか 作れないのである・・・


初めて パウンドケーキなるものに 挑戦したキッカケは
単純明快 材料が 全て1パウンドづつで よろしいらしく
それならば ということで 試行錯誤を繰り返した


しかし 毎回2本のケーキを 焼き
納得がいかないものだから 人様には 食わせるワケにもいかず
全て テメーで 消化せざるを得ず そんなことを 週に3回も繰り返していた


それが ヒトツキもハマっていたのだから
パウンドケーキの達人になったものの
58キロだった体重は 68キロへと 鮮やかなメタボリックな羽化を遂げた


そう 駄作でパウンドなコウノトリは 頼んでもいないのに
三つ子のフェレットを 腹に宿してくださり
以後 十年ほど 腹部で寄生し 苦楽を共にしてきた


しまった・・・ 前置きが 長くなりすぎた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


そんな 菓子好きだった頃 
挑戦してみたかった 菓子が ふたつほどあった
それは エンガディナーであり カヌレであった


エンガディナーは 今でも 正月になると
優しい姉上が 杣のために プレゼントしてくださり
重量1キロほどの菓子を 堪能する機会が おとずれる


ただ ダイエット中の工作員にとって これは試練である


そんな 年始の帰省の後 食料を大量に蓄えた頃を 見計らって
ケンタは 新年の挨拶という形式の 食料奪取にやってくる
まるで ライオンが倒したインパラを食らふ ハゲタカのようなヤツである!


かように 実家からの食料の約半分は
ケンタの家計を潤していることを 杣の両親も ケンタの両親も
知らないまま 正月はフェイドアウトしていくのであった・・・


しまった・・・ まだ本題に入ってない・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


で エンガディナーと カヌレの作り方を
本屋で立ち読みして ちょろっと観察してみた・・・
が あまりにもテマヒマがかかり 杣には不可能と即決された


その後 ブームが去ったのか
カヌレを置く店が メッキリ減ってしまい
いつの間にか ここ十年くらい 食する機会が失われていた


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しかし 最近になって 再び ボチボチとカヌレが復活している
カヌレは 焼き菓子の中でも その味のヨシアシが 
いちじるしく判明してしまう 恐ろしい菓子だと思っている


他の焼き菓子なら ソコソコのクオリティであれば
ソコソコ満足できるのだが カヌレは そうはいかない!
ヘタをすると 奇形のボンテギと称されても 仕方ないものになってしまう


なもんで この 絶滅しかけた菓子が 
今後 高いクオリティーに 復活してくれる日を
首の骨 9本くらいに増設しながら 待ち続けたいと思う


って 本題を書く前に エネルギー使い果たしてしまい
オチがつかなかった・・・ 
しかし 溝はついたようだ・・・ ワカンネーヨ!

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07. 02. 10

10万への道

杣の愛車 テポドン号が 9万キロを走破したのは
昨年の4月 九州からの帰路 東名高速を走行中のことだった
走行中ゆえ 画像がぶれていたので 今回は速度を落としてみた・・・
 

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さて 走行中に 写真を撮るなど 危険きわまりなく
まことに ケシカランやつなのであるが これには作戦がある
連写モードにして 事前にカメラを セットしておくのだ


そして 10万になったなーと 思ったら
すかさずシャッターを押し 連写され そのうちの1枚くらいは
かろうじて 被写体の意味が読み取れる写真に なっていたりする・・・
みなとみらいの ニコンシステムのヤカラなんぞは 苦笑してんだろうな・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて 私事で 大変 恐縮であるのだが・・・ いや ちと待てよ?
ブログなんぞは メタボリック級のプライベート堆積なんだから
いちいち 恐縮する必要は ないよな・・・ アハハ


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なだそうそう じゃなかった 2月早々
このブログのアクセスも ついに 8万を突破した
まず このアクセス数に貢献していただいてる オジン御仁に感謝である!


ブログをなさっている同志であれば この心境を察していただけると思うが
ブログを始める時には いったい どれだけの人が来場し
自分は どれくらい続けられるのか 期待と不安が 混同していたものだ


杣は 本部の指令という 甚だ現実離れした口実を設定し
毎日更新を 目標にして 2005年の8月14日から コンニチまで
奇特に 殊勝に チマチマと ホソボソと 継続してこれた


これは 杣の性格の特徴である 
「オール or ナッシング」のなせる業であり
一回でも途切れたら もう 永遠に更新しない極端なヤツのなせる業である


子供の頃 新聞といえば テレビ欄の裏ページの
4コマ漫画だけを 毎日 楽しみにしていたものだが
ペースケだの コボちゃんの作者は さぞかし偉かったと思う 今日コノゴロである


しかし ここまで続くと 当然の如く 新たなる問題が生じる


つまり いつ どのような理由で ブログを止めるかである・・・


ブログを始める時に 理由も 必然性も なかったように
ブログを終わる時にも 当然 理由などいらないのだが
言い訳をしなければ 気がすまない自分に 辿りついている


ネタが尽きるということは まだ当分ないのだが
文章を書く メンタルな余裕と 時間の余裕が無い時
ブログは 苦痛以外の ナニモノでもない


それでも 10万アクセスまでは がんばってみようと思っている
愛車テポドンの 走行距離を 追い越せるように
予約投稿で 日々つらつらと 綴っていこうと思っている


ま ナニヨリも 
こんな駄文を 日々 読んで下さっている方々が いらっしゃるということが
エネルギー源になっているコトは 間違いない


なので 感謝ハムニダなのである! 

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07. 02. 09

うまい党?

街で 不審な車両を 発見! 
怪しい! あやしすぎる!


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スピーカーをつく 喧しい音楽から 察するに
どうやら 右翼では ないらしい

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なんでも 新党結成の スピーチが始まるらしい
なもんで 工作員としては 本部へ報告すべく
情報を収集したらんと しばし 様子を伺うことと あいなった


そこへ 党首とオボシキ 恰幅の良いオッサンが登場!

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なんでも ショシンヒョウメイ演説なるものが 始まるらしい・・・
一生懸命 台本を読んでいるが・・・ 大丈夫なのか?
ついに マルクスを読まないヤカラが 政治に登場する時代になってしまった

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でもって 重力にアラガいながら 車の屋根に上り 演説をブチマキ始めた!
ナニを言ってるのかは よく 分からなかった・・・
アドルフほどの カリスマはなかった

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この国には 実に 様々な政党があるらしい
自眠党とか 公冥党とか 民腫党とか・・・
果たして 「うまい党」が 与党になる日は くるのであろうか!


嗚呼 美しい国よ!

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07. 02. 08

ミッションC:「捏造」とか言ってたアホは「悲惨」

静岡 AOIホール  
[ E138.23.14.60  N34.58.17.18 ]


静岡文化芸術大学 主催の 室内楽演奏会
ロビーも 舞台裏も そして 楽器の搬入出までも
学生さん達が大活躍してくれた コンサート


「世の中 変わってきたのではないでしょうか?
 隊伍堂々の 軍隊行進のような 大シンフォニーよりも
 室内楽のアンサンブルの 美しさのほうがいい」


そんな 志を提示され 昨年末 急逝されたのは
この大学の 初代学長 木村尚三郎
天国から 拍手を贈ってくださっていたかも しれません


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ベートーベンの 交響曲2番 「ピアノ三重奏版」
第一楽章で 幕を開けたコンサート


チェロとピアノの変奏曲が 続きます

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と ここで スデに調律が狂い
杣 アタフタと 本番のステージで調律を治します・・・トホホ


続いて ヴァイオリンソナタ「春」

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休憩で 必死こいて 調律をして
後半は ピアノソナタ 「悲愴」

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最後は 交響曲2番の 2・3・4楽章

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いやはや 演奏者 聴衆に 御迷惑をおかけしてしまいました
本番中の 調律は コンサートの流れを 止めてしまうので
まったくもって 懺悔ものなのであります


今回は フォルテピアノ奏者の 小倉貴久子の楽器説明で
調律中の 停止してしまいそうな 流れを うまくホローしていただいたものの
以後 繰り返さないように 精進しなければ・・・と課題が残りました


だいたい ブログで ピアノソナタ「捏造」 なんてアホなことやってるから
本番で 大失態を演じ 「悲愴」で 「悲惨」な仕事になるわけで・・・


ピアノ協奏曲「黄帝-ユンケル版」とか
ピアノソナタ「学校」など 企画していたのですが
今後は ピアノが関わらない 楽曲に限定しようと思っております
(って ぜんぜん 反省してねーじゃん!)


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さて この豪華メンバーによる アンサンブルの東京公演は
3月3日 第一生命ホールにて 開催されます


え? 調律は大丈夫なのかって?


大丈夫です! 
東京公演は 浜松楽器博物館から オリジナルのワルターを持ってきて
大ベテランが 調律されるそうですので!  

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07. 02. 07

音楽が まわっていたころ #4

音楽は いつも まわっていた
ある時は ぐるーん ぐるーん と
ある時は くるくるくる と


初めて 録音の 調律をしたのは
武久源造が演奏する 「ゴールトベルク変奏曲」だった
もっとも その時は 録音最終日だけの 代打調律だったのだが・・・


嬉しかったなー


そのCDは 何枚も買って 家族やら 友人にプレゼントした!
みな 手渡した時よりも 聞いた後の方が 大喜びしやがった!
それくらい 演奏が素晴らしい ディスクだった!


・・・・・・・・・・・・・・


最近 ジムや 電車の中で 音楽を聴いている人は
デジタル ウォークマン とでもいうのか?
やたら 小さな物体に 電源も 音源も 入っているモノを 持っている


家電屋に赴き コワゴワ 観察してみると
なるほど 実にバラエティに富んでおり 溢れるデザインと機種に 圧倒され
いまだに 購入するに いたっていないのだが・・・


中には 切手くらいの大きさの 電脳チップに 
数百曲に及ぶ楽曲が 録音できてしまうというから
もう ナニがナンだか 完全に分からない時代になってしまった


もう 音楽を再生するために
くるくると あるいは ぐーるぐーると
回転させなければいけない時代は 終焉を迎えている


もはや 回転数の間違いに起因する 超絶技巧は聞けず
曲の どの辺りを演奏しているのか 観察するこもできず
音楽の再生装置ごと うっかり 落としても 気づかない時代になったのだ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


調律屋として 仕事をしながら
いちいち 数えるのが おっくうになるくらい CDを購入した
もちろん クラシックだけでなく パフィーや エンヤなんかもある


でも 音楽の現場で 仕事をするようになってから
録音されている音楽を聴く機会は メッキリ減ってしまった・・・
自分で 楽器を弾く機会も メッキリ減ってしまった・・・


どんなに 録音物が コンパクトになっても
多種の音楽が 容易に入手できるようになっても
音楽の現場は 無くなることはないだろう


そして この 生の音楽の現場は
当然ながら 最初から まわっていなかった
くるくる とも ぐーるぐーる とも


録音再生装置にしても 
音楽の現場にしても
これからは もう 音楽は まわらない


ただし 調律するための チューニングピンや ペグは
チョロチョロと まわされ続けられることだろう
永遠に チョロチョロと・・・


(おしまい)

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07. 02. 06

音楽が まわっていたころ #3

音楽は いつも まわっていた
ある時は ぐるーん ぐるーん と
ある時は くるくるくる と


高校時代
友人の一人が CDプレーヤーを 買ったというので
学校の帰り道 悪友数名で おしかけることにした


CDというのは それまでの レコードやカセットと違い
やたら ピカピカしていて それだけで 近未来を彷彿とさせた
そして やたら クルクル 高速で回転していた


悪友達は 口々に 「わー やっぱ 音がいいなー」
などと 感嘆していのだが
杣は 当時も今も 音のヨシアシなど さほど分かっていない・・・


それよりも なによりも 杣が感動したのは
曲の頭出しの 速さであった!


レコードは 曲を飛ばしたり 聴きたい曲へ直行するためには
針を上げ 2センチに1回くらいの 租な溝に 正確に針を着地させなければいけない!
緊張で 手がブレようものなら 曲の終わりか途中から ゴゾっと鳴り出してしまう!


カセットは もっと難しい!
なんせ 早送りボタンを 押し続け 「ココだ!」という 時間の勘だけで 再生する!
なので 一発で曲間に辿りつけた時なんかは 密かに ニンマリとするほどである!


ところが このCDなるものは それを 自動的に 瞬時にやってのける!
そして どうやら 音質は すこぶる良いらしいし
炎のノイズも ウドンのような劣化も無い という近未来の円盤なのである!


ちなみに 初めて買ったCDは・・・ 
松本伊代の 「ザ・シングル・ベスト!」 ではない!
イヨはまだ 愛媛県である しまった・・・オチになってない・・・


・・・・・・・・・・・・・


調律の専門学校に行っている頃 恋に落ちた


その人の名は バックハウス  
その曲の名は ベートーベン  
そのピアノの名は ベーゼンドルファー


音楽史と ピアノ実技の講師をしていた 白川先生に
ベートーベンの全ソナタを レコードからテープへ ダビングしてもらった
ウイスキー1本で その礼を済ませてしまったが 当時の最高の宝モノであった


専門学校を卒業して 浜松に引っ越すとき
オヤジが 餞別に CDラジカセを 買ってくれた
これで オレもCDが聞けるぜ!


やがて 大好きだった ベートーベンの
ピアノ協奏曲4番や チェロソナタ3番 交響曲7番などを
ピアノを造って貰う薄給で 少しづつ買い始めた


嬉しかったなー


レコードこそ 下火になっていったが
カセットと CDが 共存していた時代
そんなふうに 音楽は いつも まわっていた


  

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07. 02. 05

音楽が まわっていたころ #2

音楽は いつも まわっていた
ある時は ぐるーん ぐるーん と
ある時は くるくるくる と


子供にとって カセットテープの 最大の魅力は
自分で録音できることであった
姉と二人で 笑いながら カセットデッキにむかって 歌ってみたりしたものだ


レンタル・レコード屋に 小遣いをもらっては通い
カセットに ダビングしては 「さよなら さよなら さよならー」と 歌っていた
念のために言っておくが これを歌っているのは 淀川長治ではない


初めて借りたレコードは たぶん 
松本伊代の 「センチメンタルジャーニー」だったと思う
イヨはまだ 60ではない


いわゆる 「歌謡曲」なるものは 家族中と沈黙協定を交わし
息を殺しながら ラジカセをテレビに ひっつけて 録音していた!
その録音中に 電話なんぞかけてくる無粋な奴は 生涯忘れないくらい 恨んだ!


やがて オートリバースなる装置が 開発され
カセットを裏返す手間もなく アルバムを全部 聴くことができるようになった!
なので A面の最後の空白時間には ムリヤリ別の曲を 録音したりもした


そして ダブルカセットなる装置が 開発され
テープから テープへ 倍速でダビングできるようになった!
(もちろん ツメを折るのも 忘れない!)


小遣いが値上がりする度に テープの質も 上がっていった
ノーマルから クロムへ そして ハイポジションやら メタル
クロムあたりから 一度録音したテープに もう一度 上書き録音することも なくなった


それでも カセットテープは 聞けば聞くほど
ウドンのように 伸びていってしまった
そういったこと 全て含めて 音楽だった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


中学生時代の ある夏 悪友3人で 房総の海に行った
ローカルな電車は 海水浴に向かう 若者であふれており
にぎやかな車内に 窓から入る僅かな風が とても涼しかったのを覚えている
 

当時 ウォークマンという 携帯できるカセットプレーヤーが登場していた
そんなシャレたもんは 必要ねえぜ と 買ってもらえない悔しさをバネにし
杣は 電池を満タンにした 重く大きなラジカセを その夏の旅に 持参していた


ローカルな電車は 単線で 時々 すれ違う電車を待つべく
やたら長い 停車時間が 数駅に一回 繰り返されていた
当然 ドアは開け放たれたまま セミシグレと 灼熱の太陽に 抱擁される


杣と悪友は ドアの前に ベタっと座り ドアの外に顔だけ出して 涼んでいた
ラジカセからは ヘッドフォンを通して エイジアの ヒート・オブザ・モーメントが
御機嫌にビートを 刻んでおり 杣もノリノリに 体をゆすっていた


と その時 ナニモノかが 杣の頭を 両脇から締め付けやがった!
その あまりの唐突な出来事に 杣はパニックに陥りかけたが
なんてことはない ドアーが 閉まって 顔が挟まれていただけのコトだった


悪友の手前 つとめて 冷静な態度を取ろうと 
「あー いやー ビックリしちゃったなー ハハハ! 挟まれちゃったよ!」
と 乾いた声で振り向いた瞬間 ・・・車内の連中が みんな こっちを見て笑っていた!


ヘッドフォンで音楽を聴きながら しゃべる 自分の声が 
バカデカクなることを知ったのは
この時が 初めてであった・・・


シャイな杣少年は 恥ずかしさで 海まで 一度も顔を上げることが出来なかった
カセットは エイジアから オフコースに 変えてしまった・・・
そんなふうに 音楽は いつも まわっていた 

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07. 02. 04

音楽が まわっていたころ #1

音楽は いつも まわっていた
ある時は ぐるーん ぐるーん と
ある時は くるくるくる と


テレビや ラジヲといった 受動的な媒体でなく
聴きたい音楽を かける 能動的な媒体の機械は
いつでも まわっていた


今や 死語となってしまった A面 B面
そっと針を 落とすと わずかにバチバチという音をたて
レコードから すべり出した音楽は 部屋中を 別世界にしてくれた


少年の頃 母親の趣味だったのだろう
日曜の朝には アイネクライネか 四季が 流れていた
今でも この曲を聴くと まどろんだ あたたかい記憶が 蘇る


初めて買ったレコードは たぶん 
松本伊代の 「センチメンタルジャーニー」だったと思う
イヨはもう 16ではない


生家でかかっていた コルトーの弾くショパン ベートーベンのロマンス
何度も 何度も 聴いていたせいだろう
いつも バチバチバチと 燃えているようだった


父親は ロシア民謡のようなレコードを 聞いていた
「オーマミ オーマミマミ ずーとマミーよ」 と 勝手に空耳アワーしていたフレーズは
今でも 油断をすると ジムの風呂で 口からこぼれてしまう


レコードは 聴けば聞くほど 炎に包まれていくかのように
音楽と ノイズのバランスが変色し セピア色の写真のようになり・・・
そういったこと 全て含めて 音楽だった


・・・・・・・・・・・・・・


オトナになって ナニをドウ 間違えたのか
音楽に関わる仕事なんぞを トボトボと歩き始めていた頃
ガラクタ屋で 中古のレコードプレーヤーを 買った


実家から レコードを借りてきて 聞いてみたのだが
あれだけ 胸をときめかせてくれた ポールモーリアは
ハテ こんなウスッペライものだったのだろうか・・・


同じ頃 チェンバロ製作家から レコードを貸してもらい
オリジナルの楽器や 特殊な楽器の音を 聞く機会を得た


その中の1枚は その製作家が 
「このチェンバリストは とにかくスゲーから イッペン聞いてみな」
そして 聞いてみた ・・・ぶったまげた!


完璧なテクニックで もの凄い早弾き!
やはり外人はスゲー! ブーニン以上に サーカスな演奏なのである!
あまりにビビって A面もB面も あっという間に 聞き終えてしまった!


しかし レコードジャケットに 印刷されている録音時間と
実際に聞いていた時間が あまりに違うことに気づき
ようやく うすっぺらいポールモーリアと 早弾き外人の理由が 解明された


なんてコトはない・・・
33回転のレコードを 45回転で聞いていただけのことだった・・・
そんなふうに 音楽は いつも まわっていた


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07. 02. 03

ミッションC カーマは気紛れ

新宿 住友ビル7F 朝日カルチャーセンター


公開講座 「バッハ・ゴルトベルク変奏曲」 15時開演
講師:磯山雅
演奏:渡邊順生


レクチャーコンサート 「モーツァルト・華麗なるピアノ音楽」 18時半開演
講師:渡邊順生
演奏:崎川晶子 渡邊順生


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「ラジヲ体操」を 聞きながら 現場へ向かい
「ラジヲ深夜便」を 聴きながら アジトへ帰る・・・
時々 そんな仕事も あるわけでございますが・・・


そんな時 フト 思うんです


みんなに お願いしたくなるんです


受信料 しっかり払って下さいね!
オイラの分まで!


・・・・・・・・・・・・・・・・・


カルチャーセンターの スタッフ達が
ちょっと 恥ずかしそうに ハニカみながら
「鬼は外 福は内」 と 豆 まいてました!


拾うことを 考えて まいた豆の 行方を
しっかりと 見据えながらの 豆まきでした・・・


これが 本当の カルチャーだ!
「カーマカマカマ・・・」の ボーイ・ジョージは 元気かな?
尻滅裂

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揺れる大正製薬

Gake


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崖っぷち そして ワイヤー と
昨今の お犬様の躍進により
大正製薬の 広報部は 大いに揺れている


広報部では 「ファイトッ! イッパッツ!」のCMに
いつも ありえねー危機的な場面を乗り切る 男性2名を配してきたが
とうとう 次回からは マッチョな犬を 起用する計画だ!


これに 気をよくしたのは 綱吉翁
“生類憐れみの令”公布 320年を記念して
「これからも お犬様を 奉るように!」と 御機嫌である!


さて 水戸の黄門翁は 黒猫ヤマトを使って
今回も 犬の皮を 綱吉翁に 送るのか
ますます 目が離せなくなってきた!


・・・・・・・・・・・・・


どーでもよいが ポシンタンは 美味い!

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07. 02. 02

ミッションC 妙 そして 粋

新宿 オペラシティ リサイタルホール


音楽三昧 東京公演

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編曲によって 新たな可能性を孕んだ 楽曲は
その 縦軸と横軸によって 織りなされた面だけでなく 
実に新鮮な オウトツの触感を 楽しませてくれた!


それは 音色であり 響である


リコーダーと ヴァイオリンが タイトなユニゾンで
ミツバチの如く 飛び回るメロディーの 複合音色は
一瞬 ナンの楽器なのか分からなくなる


無伴奏のチェロが バッハ節の効いた
無機質に思える 有機的な跳躍の海原に
超ハイポジションの ヴィオローネ(コンバス)の舟が 滑り出す


よく 聴きなれた バッハの鍵盤曲が
旋律楽器の可能性により 描き出した世界


それは まるで 電話の発明者 ベル博士が
現代の 携帯電話事情を見て 驚愕するほど
ビビデバビデブーである!


まさに 編曲の妙 演奏の粋 !


次なる挑戦は どの領域に どの様なキリクチになるだろうか・・・
満腹感の余韻と共に 更なる貪欲さを刺激された
そんな アンサンブルだった!

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ちょっとだけ 欲しいモノ

ちょっとだけ 欲しくなるモノが
ときどき ある


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我が大日本帝国において 最も優秀な工作員が 在住している
朝霞市では かような取り組みを しているらしい!


もちろん ソフトドリンクを ガバガバ飲みたいのではない
このバッヂを ゲットして 胸にキラリーンと ひっつけて
得意満面な オモモチで 酒を飲んでやるのだ!


杣 「あ ジンロ もう1本 追加ね! もちろん ストレートで いいぜよ!」
店 「お客さま 大変申し訳ございませんが 運転される方には・・・」
杣 「ケンチャナヨ アガッシ! ワシの車は ナイト2000なのじゃ!」


そんでもって マニュアル通りの対応しか できなかった
つけまつげで 瞳を1,7倍増しに かろうじて成功している 
女学校の アルバイト・ウエイトレスは


店 「え? それでは お客様は ナイトライダーで いらっしゃるんですか?」
杣 「いかにも! エヘン! ワシが マイケル・ロングじゃ!」
店 「キャー 素敵! サインして下さい!」


という ムフフな展開へ 空想してみたが
今の 若い娘は ナイトライダーを 知らないだろうから
そのまま 警察に 突き出される可能性も 否定できなくなってきた・・・


うーん でも やっぱり このバッヂ 欲しいなー

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07. 02. 01

ミッション(番外編) 一杯のかけそば

上野 東京芸術大学 H416


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杣は ひょんなことから 芸大のフォルテピアノも担当している
なので 学内の試験や 勉強会 調整などで
時々 この 上野の森に 出没している


今日は 古楽科の試験
送られてきた書類には 9時50分から 40分間の調律
それから 夕方まで 立合 ・・・とのことだった


で 早目に行けば 早目に調律とか調整とか
できちゃうかも! と思い 9時に芸大に入る!
すると そこでは すでに調律が 始まっていた!


今回は フォルテピアノだけでなく 古楽科全体の試験だそうで
使用するチェンバロを ギタルラの 佐藤大先輩が 調律していたのだ!
なんと チェンバロを2台 8時から調律している ・・・とのことだった!


なーるほど
それで 杣は このハンパな時間の調律なワケだ!


数台の楽器を 少ない時間で 調律しなければいけないとき
調律屋どうしは お互い 時間をゆずりあいながら
そして 相手や 自分の楽器のコンディションを 確認しながら すすめていく


それは まるで 
一杯のかけそばを 分け合うが如く
あたたかい プロの思いやりを 感じる


そして 他人の調律を聴くということは
フリーでやっていると なかなか チャンスがない


杣は 佐藤大先輩の 心配りと
ベテランの 調律する音に 包まれながら
自分の仕事を 必死こいて がんばっていた・・・

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大遅刻 !!!

「えー 皆様 
 早いもので 今年も 残すところ
 わずか 11ヶ月となってしまいました・・・


 私 近年 遅刻ばかりしているのですが
 今年は 特に 大遅刻しております・・・
 関係者 各位には 大変 御迷惑 おかけしておるようで・・・


 あいすいません


 近いうちに 必ず 東京さ 真っ白に して見せるけん
 いましばらく お待ち下さいませ!」


と 冬が言っております!


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