響の断層④ ボンテギ配置
調律の世界では
倍音どうしが 「ハモった点」 にある時
「純正」 とか 「ピュア」 といいます
この 純正な音程だけで 調律ができれば
音の設計図は 必要なかったのですが
そうは トンヤが オロサナかったワケです
1オクターブの中には
7個の白鍵と 5個の黒鍵があります
合計 12個の音が あります
音の設計図には 五度圏図というものを使います
時計の 12時が ドの音で
右に 5度ずつ ソ レ ラ ミ シ・・・ と 最後はドに戻ります
白鍵は 7つの音ですから
とりあえず
7つの音だけ 調律してみましょう
まずは ドから ドミソを ピッタリに合わせます
そして ソから ソシレを ぴったりに合わせます
最後に ドから ドファラを ぴったり合わせます
さて 上図の通り ドミソ ソシレ ファラド という
主軸になる 和音は ピッタリと 純正になったのですが
ラとレの間が 「どひゃー!」 となってしまいました!
「ドヒャー!」は 耳できくと
グワングワン ものすごく ふたつの音がズレていて
としお も アケミ も 驚くくらいオンチに聞こえます
この 「どひゃー!」 で グワングワンという
ずれた音どうしの 「ゆらぎ」を 「うなり」 といいます
ウナリの無い状態が 「ピッタリ」 で 「純正」 で 「ハモった」 ことです
・・・・・・・・・・・・・・・
調律講座であれば ここから
純正3度を 得るために生ずる
ジントニック シントニック・コンマを説明するのですが・・・
あまりに 専門的な領域になり
たいして 面白くないので ここでは軽く いきましょう
ま 七つの 白鍵だけでも ウナらない音程で
調律ができないわけですから
12個の音になると もっと 無理がでてきます
上図の 「どひゃー!」には 22匹のボンテギがいると 想像してください
純正な3度のためには 4つの5度で
この22匹のボンテギを 分け合わなくてはいけません
更に 12個の音ですと
ウナらない5度と ウナラないオクターブの間には
24匹のボンテギが 発生してきます
一人で 20匹以上のボンテギを 担当すると
思わず ヘドが出てしまうので
これを いかに みんなで分け合うか・・・
これが 様々な音律の ボンテギ配置につながっていきます
しかし ボンテギの数を 見せられても
響のイメージは つきにくいので
視覚的に イメージしやすい図を 紹介することにしましょう!
The comments to this entry are closed.
Comments
お願いです
ボンテギの例えはイヤ~!!!!!
ノロウイルスにも汚染されず元気にやってます。
Posted by: ペッパー | 06. 12. 18 AM 8:35
To ペッパー
おおお 元気でなによりです
ノロウイルス ウワサでは聞いてます
強力なようですね?
名前が トホホなだけに
そのギャップが 恐ろしく感じるのかも・・・
ゴンゾラウイルスとか ドステンウイルスだったら
最初から 覚悟しそうだけど
ノロ だからね・・・ 弱そうな名前なんだけどな・・・
Posted by: 某閑人 | 06. 12. 18 PM 12:28