FF⑲ 駒ピン
駒ピンの位置を出したら
いよいよピンの穴あけに入ります
ドリルのキリの直径は
ピンより 0,1ミリ 細いものを使います
穴を開けたら ピン穴の半分が カットされるように
駒を 整形し 削っていきます
そして 駒の上部 弦が乗っかる部分には
400番のヤスリをかけ 潤滑剤を塗り
弦が滞らないように ツルツルに加工します
(この辺りは 完全にピアノ屋の感性になってます・・・)
で ピンを打ち込んでいきます
今までは 低音の方が 弦が太くなるので
駒ピンも 太いものを 使っていましたが
今回は 高音も低音も 同じ太さです (低音の太さを 全音域に使用)
更に 低音部は ダブルピンになるのですが
それは ヒッチピンのベアリング角度を 決定する時に
一緒に 位置出しして 植えていくので この段階ではありません
ダブルピンは いろいろな考え方があるのですが
杣は 弦が真鍮に切り替わるところから
ダブルベアリングにしていきます
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Comments
すご~い!やっぱりチェンバロは、外観も内部も芸術品ですね。
とってもきれい!&繊細!
チェンバロの勉強って言っても、概論だよ。杣さんたちには当たり前のこととか、言葉とかです。しかし、私にとっては、聞いたことがない言葉とかいろいろ出てくるから、調べているだけです。本当は、演奏もしてみたいけれど機会がありません。
Posted by: chikako | 06. 10. 06 PM 7:10
きれいな曲線!
私も、チェンバロって弾いてみたいのですが、機会がありません。
憧れの楽器です。
Posted by: ichigokko | 06. 10. 07 AM 2:40
To chikako
芸術品なんかじゃないんだけどね
杣の作ったモノは ゲイ術品では あるかも・・・
ボディや メカニックの専門用語は
技術者や 書物によって 完全に統一されてないから
難しいよね・・・
レジスターは ドイツ語で ジャックガイドは 英語で
同じものを指していたりするからにゃ・・・
アルバイト と パート とかと同じ現象がありますです
でも がんばって おくんなまし!
To ichigokko
ハープにしても ピアノやチェンバロにしても
内部の曲線は 振動数から算出される
等比級数のカーブが けっこう美しいかも!
日本のお寺とかの 屋根の曲線なんかも
あー 美しいなー と思うんだけれど
ああいうのは どうやって発想するのかなーとか
こういう仕事をしていると 妙に気になります!
Posted by: 某閑人 | 06. 10. 07 AM 9:16