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06. 05. 13

⑦ 太極旗の陰陽

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2001年 5月 16日 板門店⇒ソウル
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バスを降り 韓国側の敷地内の
自由の家 展望台 と見学を終えたとこで
・・・ちょっとした 足止めをくらう


北朝鮮サイドの観光客が まだ 国境のある会議場の中にいる・・・
彼等が退出するまで 韓国サイドのゲストは入室できないのだ
会議場には 北朝鮮 韓国 双方の専用の出入り口がある

Photo_14


北朝鮮サイドのゲストが ゆっくりと退出していった・・・
そして いよいよ 我々も 軍事停戦委員会本会議場の建物に入る
なんてコトない どこにでもある 平凡な小屋・・・ この中に 国境がある


Photo_15


長いテーブルの中央にある マイクの位置が 国境
写真の右が 朝鮮民主主義人民共和国
左が 大韓民国  ・・・建物内では 国境を越えることが出来る


杣は いつもの足取りで 国境をまたぐ


こんな線によって 奪われていった いくつもの魂
こんな線によって 守られている いくつもの魂

こんな線を設けることによって 殺戮を終わらせる 人間の賢愚
こんな線を設けなければ 殺戮を終わらせられない 人間の賢愚


ふと 窓の外の 北朝鮮の兵士と 目が合う
ズキン という動揺を隠そうと 視線を空に向けると

そこには ぬけるような 青空が広がっていた・・・


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見学の最後に 国連キャンプに戻り 食べ放題の昼食
金髪美人のポスター  激しいビートのBGM
溢れる料理 賑やかな軍人達の喧騒  
・・・それは まるで 安っぽいハリウッド映画のワンシーン


ソウルに戻ると 若者で賑わう明洞に繰り出した
飢餓の同胞から わずか50キロほどの距離で
ソウルは 飽食の日々を 謳歌していた・・・


生への活力 死との対峙 
この両極が 太極旗の陰陽のように 綿密にリアルに内在している


そんなギャップに苛まれながら 最後の夕食の店を探していた
何気なく入った食堂で キムチやナムルと一緒に 並べられた
ししとう らしきものを ポリポリ むさぼった・・・


が それは 青唐辛子だった!
慌てて飲んだ水までも 痛点だけを刺激するほどの 辛さ というか 痛さ!
目から鼻から涙を流した顔で 笑顔をつくり 勘定を済ませ 宿へ逃げ帰った・・・

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