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05. 10. 14

ミッションC:調和の霊感

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 横浜 みなとみらい

13:00
杣は搬入口に到着 車を降りる
「杣さん おはようございます!」
やわらかなバリトンに 振り返る
ステージマネージャーの 本野正が迎えてくれる

横浜バロック室内合奏団 36回定期演奏会
「調和の霊感」 全曲のコンサート

本野正は 横バロの マネージメントも兼ねている
年に数回 コンサートでばったり会うのだが
いつも 屈託なく 話しかけてくる


17:40
リハが終了し 杣は本番調律のために ステージに登る
本野も ステージに来て 譜面台や椅子のチェックをする
最後に 譜面台のネジのチェックを 忘れない

18:00
ホールの案内嬢が数名 客席に散らばる
座席をひとつひとつ 丹念に見て
ゴミや 忘れ物が無いかを チェックしていく

18:30 開場
お客さんが おのおの 入場してくる
ホールは ゆっくりと 賑やかになっていく

19:00 開演
本野は ステージの扉を開け
「いってらっしゃい」と 声をかけながら
緊張気味の演奏者を ステージに送り出す


舞台裏では 様々なスタッフが
それぞれの責任を 積極的に果たそうとしている
演奏者と聴衆に ベストなコンディションを提供できるよう
常に配慮をしている

演奏が始まる
スタッフは モニターを見つめ
時に 突発的に聞こえる ノイズに
一斉に 緊張したりしている


最後の演奏が 無事に終了する
本野は ステージの扉を開け
笑顔と ねぎらいの言葉で 演奏者を 迎え入れる
鳴り止まない拍手に 再び
演奏者を ステージに送り出す


コンサートでは 演奏者と スタッフは
調和の霊感によって ひとつになっている


「お疲れ様でした!」
『お疲れデース!お先しまーす!』
杣は やわらかなバリトンに 手を振る

次は いつ どこで 会えるのだろうか
そんなことを考えながら 楽器を車に積み込み
ホールを 後にする

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(左:スタッフの方  右:本野正)


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Comments

この話とは、全く無関係なのだが、
ステージに出るとき、奏者に対して
「行ってらっしゃい!」という言葉をかけるのは、おのれはあまり好きではない。
なぜ、嫌なのだろうか。おのれにも良く分からない。
おのれであれば、「お願いします」とか「期待してます」とか「頼むよ」とか「明日、天気になーれ」とか
その類のことを言ってほしいのだが、おのれがひねくれておるのだろうか。
是非、皆の意見をうかがいたい。

Posted by: ヒューベリオン | 05. 10. 15 at 오후 1:29

今、投稿してみて判ったのであるが、
「行ってらっしゃい」という挨拶は、普通の生活では、
家から外出する人を送り出す時などに使う。
そのニュアンスは、「しばらくの間、離れるけど、元気でね」というような気持ちが篭って折るのが通常である。
ここで、おのれが問題にしたいのは、これを言う人が家の中にいて、言われる人は外へ出て行く、ということ。
そして、これを言った場合は、少なくとも1時間以上は会えないよ、という状況であること。
楽屋から「行ってらっしゃい」という場合、確かに、楽屋から外へ出て行く奏者に向って、「しばらく会えないけど元気でね」と言っておるわけだ。
この気持ちは実にありがたい。しかし一方、これは楽屋を中心にした言い方である。
舞台は楽屋の外にある場所ではない。舞台と楽屋はあくまで一つの物と考えたいのである。
さらに、楽屋にいるスタッフは、しばらく奏者に会えないのではなく、願わくば、一緒に演奏を作り上げてもらいたい、と思う。
それが、物理的に困難でも、そういう気持ちでいて欲しい。
もちろん、そう言うからには、こちらも、スタッフと共に演奏する所存である。
この考えは、どうじゃろう。

Posted by: ヒューベリオン | 05. 10. 15 at 오후 1:48

ごぶさたしておりました。
お忙しそうでなによりです。

Posted by: みまな | 05. 10. 15 at 오후 3:57

To みまな
過去と他人は変えられません
未来と自分は 自由です
。。。まったく そのとおりです!
未来と自分が 変えられるのでなく
自由であるというのが 重要かも、、、
でも 某は 変えていくかも!

To ヒューベリオン
「いってらっしゃい」に感じる印象が
孤独に直結しすぎているのでしょう
舞台に送って 行ってほしいのは
演奏者と 聴衆と スタッフを
ミューズの世界へ いざなって欲しい
(所沢のミューズパークじゃありませんから)

Posted by: 某閑人 | 05. 10. 15 at 오후 7:21

だから、その、君の言うミューズの世界、が、すでに楽屋から始まっている、と言っているのじゃよ。
分からん奴だのう(苦笑)。
しかしそれとは別に、舞台という所は確かに孤独な場であるよ。
そう思うのは、何もおのれに限ったことではあるまい。
それを避けようと言うのではない。逃げようと言うのでもない。むしろ、それを楽しんでおるぐらいじゃ。
だが、せめて、楽屋に居る人にぐらいは、その孤独感を分かって欲しい、とも思う。
ところが、もしもその孤独感を分かっている人であれば、おそらくは、何の言葉も必要とはせんだろう。ただ、相手の目をじっと見て、祈りを伝えればすむことではないだろうか。
だから、それについては言わなくてよろしい。
ここで言いたいのは、「ミューズの世界」は、君の調律において、既に始まっておるのではないのか、ということじゃ。

己はそう確信する。


Posted by: ヒューベリオン | 05. 10. 15 at 오후 8:59

「行ってらっしゃい」は、行く側と残る側が存在する
行く人に向かってこのように言うのは
生活の中では普通のこと
むしろ暖かさがある
「行きましょう」には、共に歩む感じがある
「出番ですよ、お願いします」は、順番はあるけど
調律も演奏もステージの構成要素になる
「行ってらっしゃい」で勢いづく人もいるでしょうし
それがスタッフの心遣いの表れとも言える
しかし、ヒュー(あと省略)さんの場合
おそらく、その発言者に「行くこと」を命令されたり、
あるいは、ステージに出て演奏する辛さを
強要されたような感じになりたくないのでは?
そんなことは言われなくても
自分で覚悟はしているし、楽しいはずの音楽を
「~しなければならない」という枠にはめたくなくて
楽屋でもステージでも
自由な感性のままでいたいのでしょう
むしろ、行っても行かなくてもいいんだよぐらいの
ゆるさが欲しいのではないでしょうか
これはヒューさんがステージをそれ程真剣に考え
覚悟を決めて両刃の剣の上を歩くような思いを
毎回している音楽家だからなんだよね
だからこそ時々杣さんの心を打つ演奏ができるの
掌の上で演奏家を転がしている杣さんは
充分過ぎる程緊張しているヒューさんに
「明日、天気になーれ」と言って
「クスッ」と笑わせてあげましょう
毎回ちがうネタで、よろしく
(演奏家の内幕を話してしまってあと味が悪いが)

Posted by: himmel | 05. 10. 16 at 오전 1:25

う〜ん、なるほどね。
私自身は、ステージ袖で「いってらっしゃい」って言われることはあまりなかったように思う。もし言われてもそう嫌な感じはしないとは思うし、おそらく笑って「行ってきま〜す!」と反応してしまいそうだが(笑)、でも確かにちょっと「突き放されてる」イメージで違和感があるかも。ただ声のトーン、ニュアンスによっては「がんばってね。ここで祈ってるよ」みたいにも使えると思う。
「ステージ袖で言ってほしい言葉」っていうのも特にはないし、何にしても誰かに声をかけてもらうのは嬉しい。ん〜、私個人はどうかなあ、一番普通だけど「それでは、お願いしますっ!」っていうのが、背筋がピリっとして、ステージにカツンと一歩を踏み出すのには気持ちいい。「お願いされました!」っていう気持ち。「はい、任せて下さい!」「一杯一杯やってきます!」(+「その間、裏のほうもどうぞよろしくね」)・・・そして、「お客さん、今晩は〜♡よろしく〜」

ところでヒューペリオンさま、30日の演奏会では、上記の点、しかと心得ておく次第でございます。楽しみにお待ちしておりまする。(って、多分合ってますよね?)

Posted by: saskia1217 | 05. 10. 17 at 오전 2:18

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