05. 10. 31
05. 10. 30
ミッションC:オープニング・コンサート
大船 玉縄・和田ホール
和田女医の 長年の夢が かなった
今年 ようやく実現した ホール
その オープニングコンサートが 開かれた
西谷尚己の ヴィオラダ・ガンバは
300年前の銘器
大塚直哉の弾く チェンバロは
昨年 製作されたもの
ふたつの 時代を超えた 楽器によるアンサンブル
準備していた アンコール曲が つきてしまい
プログラムの曲を 再びアンコールで弾くほどの
熱烈な 空間になった
この 小さいながらも
古楽のために 設計された 和田ホール
これから どのような歴史を 刻んでいくのだろう
和田の夢は 新しい方向に向かって
再スタートを きった
05. 10. 29
テポドン入院
松戸からの 帰り道
三郷の橋が 大渋滞していた為
杣は 野田へ迂回する
ところが 途中で ガラガラと 異様な音をたて
エンジンが ストップ
エンジンルームからは 煙がモクモク
ありえない臭いが たちこめる、、、
さすがは 三菱!
その惰性だけで 目の前のガソリンスタンドに 入っていった
「いらっしゃいませ? レギュラーですか? ハイオクですか?」
『いえ あの エンジンが動かなくなってしまいまして、、、』
「は???」
どうやら ガソリンスタンドでは
手に負えないらしく ジャフを呼ぶことに、、、
コスモの 金子浩之さん、、、熱心に診てくれて 本当にありがとう
いろいろなアドバイスもいただき
へこみかけていた杣は 元気になりました!
チェンバロを積んでいたので
それを出して エンジンルームを点検、、、
お寺でコンサート の後は
GSでコンサート???
先月 車検を通したばかりの
杣の愛車 テポドン
(ネーミングが悪かったか?)
ジャフに引っ張ってもらって
最寄の 三菱の営業所へ、、、
ジャフの阿部さんも、、、お世話になりました!
で チェンバロは 車から出して
車と共に 工場内に お泊り、、、
さて
車と 楽器は どうなるのか!!!
ミッションC:お寺でコンサート
松戸 東漸寺
約500年前に 立てられた東漸寺
大規模な改修がなされたのは 1722年
同じ頃 ドイツで活躍していた
バッハの曲を 本堂で演奏した
主催したのは 小金の街をよくする会
地元の有志が集って
地元の会場で
地元のお客さんのために
地元の演奏家のコンサート
このスタイルは バロック時代や 江戸時代には
当たり前のことだった
そんな当たり前のスタイルは
それでも 現在では 珍しくなってしまった
チェンバロの 鴨川華子と
フルートの 鈴木佐英子は
バロックの小品から 秋にちなんだ日本の曲
そして バッハのソナタなど
聞きやすく そして聞き応えのある
選曲と演奏を提供する
本堂では 靴を脱がなければいけないのに
杣は 穴の開いた靴下を 履いてきてしまって
モジモジしながら 調律をしていた、、、
05. 10. 28
ミッションC:FP勉強会
上野 東京芸術大学 6ホール
芸大 フォルテピアノ科
学生達による コンサート
全て モーツァルトのプログラム
5オクターブのピアノで 連弾
ヴァイオリンとの 共演
そして ピアノ・ソロ
この学生達が
フォルテピアノ奏者として
大活躍する日は
そう 遠くないかも知れない
微妙な軍国主義
ドは ドーナツの ド (日本人なら ドングリにしてほしかった、、、)
レは レモンの レ (レモンは reでなく le ですから、、、残念!)
ミは みんなの ミ (さあ 始まったぞ! 国民全体で、、、)
ファは ファイトの ファ (戦おう!)
ソは 青い空 (天皇を意味しています)
ラは ラッパの ラ (ラッパのマークの征露丸、、、軍隊ラッパです)
シは 幸せよ (お国のためなら、、、幸せであります!)
さあ 歌いましょう (歌ってくれ 歌ってくれ)
どんな 時でも (いつ いかなる時でも)
列を 組んで (隊列を 組んで 行進!)
みんな 楽しく (欲しがりません 勝つまでは!)
ファイトを もって (戦うのであります!)
空を 仰いで (天皇を 仰いで!)
ラララララララ (陶酔しきっております!)
幸せの歌 (天皇陛下 万歳!)
さあ 歌いましょう (って 歌えるか んなモン!)
このように この歌には
かなり 右よりな メッセージが
隠されていたのです
がしかし 音楽家は
この歌を どうしても
階名で 歌ってしまうらしい、、、
ドは ドーナツの ミ
レは レモンの ファ
ミは みんなの ソ 、、、
ちなみに 杣なら こうなります
ドは どぶろくの ド (飲兵衛ですから)
レは 冷酒の レ (飲兵衛ですから)
ミは 水割りの ミ (飲兵衛ですから)
ファは ファンタの ファ (飲兵衛ですから)
ソは ソジュの ソ (韓国の焼酎です)
ラは 老酒の ラ (飲兵衛ですから)
死ぬまで 飲もう (スルモッコ チュックチャー!)
さあ 飲みましょう!
さて 諸君のドレミの歌は?
05. 10. 27
05. 10. 26
ミッションR:録音終了
2台のジャーマンチェンバロで
バッハを演奏しているのは・・・ 武久源造
CDを出すたびに
あの辛口な レコード芸術という雑誌で
「特選」という評価を受けている 鍵盤楽器奏者
このブログでも 「韓国中継E8」で
Gという名前で 登場している
テイクを重ねても 守りに入ることなく
アイデアに満ちた演奏を
果敢に 挑戦していく
武久源造の 録音現場は
ゴミが散乱していく
というのも 納得が行くまで 音にこだわり
チェンバロのツメに使用してある 鳥の羽を
何度も入れ替え、、、楽器の周辺は 羽の墓場となる
プロデューサーの 小島幸雄も
その合間をぬって マイクの位置を 何度も調整する
そんな三日間の録音も
無事に終了した
さて この録音がCDになるのは いつになるのか、、、
今から 待ち遠しい限りである
05. 10. 25
ミッションR:録音中
[モニター室]
ホールに立てられたマイクは モニター室の器材につながり
録音作業が すすめられていく
【プロデューサ:小島幸雄】
マイクのセッティングから 録音作業の進行まで
全ての指揮をとる
音と 演奏へのこだわりは
これまで 世に生み出してきたCDを聞けば
誰しもが 「ウーム マンダム!」と 唸ることだろう
そんな 音の匠な 小島であるが
現場を離れると ユーモラスで しなやかな
おじさんに 早代わりする
最近は 奥さんが韓国にはまっているらしく
「朝から 冷麺を食べている」などと
しっかり のろけたりもする
杣にとって そんなノロケは どうでもよく
擂った梨が入っている 本格的な冷麺を
朝から食える話を ヨダレを出しながら聞いている
【アシスタント・エンジニア:大友幸太郎】
アシスタント・エンジニアとは
録音中の器材を操作し
どのテイクが どこに録音されているか
記録をしていくスタッフである
録音現場 初登場の大友は
実は プロのクラリネット奏者
「白い巨塔」や「新撰組」などの音楽の
クラリネットは 大友によって演奏されている
大友自身 録音を趣味としていて
現場では 小島の作業を 熱心に吸収していた
【アドバイザー:山川節子】
録音されていく 演奏のひとつひとつの音を
楽譜を睨みながら チェックしていく
武久は 全て暗譜で演奏しているので
時に 譜面との相違が生じる可能性もあり
山川は 片時も 楽譜から目を離さない
山川自身も プロのピアニストである
譜面を追っている時
知らず知らずのうちに 机の上で
指だけが演奏している
武久の音楽活動に
山川は なくてはならない存在
その献身的な 労力は
武久の演奏によって 報われているのだろう
【調律屋:杣栢乃】
さて 調律していない時の杣は
何故か モニター室に いない
モニター室に入る時は
そっと 大量のお菓子を くすねる時だけである
一人で 勝手に楽屋を占領し
ハナクソを ほじり おもむろに 口に運び
「今日は 塩分が足りない、、、」 などと ひとりごちる
かと思えば いきなり腕立て伏せを始めたり
浅見光彦の活躍に ハラハラドキドキ したりしている
そのくせ 武久が モニター室に帰ってくると
「いやー 今のテイク いいっすねー」などと
いかにも 熱心に聴いていたかのような 口ぶりである
ま そんな感じで 二日目も 無事に終了
05. 10. 24
ミッションR:録音開始
7:30
荻窪 テテオポリス
2台の楽器を搬出
9:30
秩父 ミューズパーク
楽器搬入 そして調律
10:30
録音器材 搬入
セッティング開始
12:30
演奏者到着
マイクや楽器の位置決め
13:30
録音開始
05. 10. 23
抜けがけ
調べによると 二人は
密かに 駆け落ちを 試み
畑から 抜けかけたところで 力尽き
干からびた と思われます
「遺憾です」 ピーターラビット (ラビット協会会長)
「若さは 馬鹿さ」 ミッフィー (無口協会専務)
「プルサゲヨ」 紅人参 (朝鮮人参協会会長)
05. 10. 22
レッツの効用
「レッツ」 をつけるだけで
名詞は 動詞に早変わり
ジンロる ジンロれば ジンロる時、、、
まあ これは 「ジンロを飲む」 という意味だろう
「レッツ 純一郎」
これは 「改革をする」 とか 「解散する」 とか
「参拝する」 とか、、、 ちょっと紛らわしい意味になる
「レッツ ねんごろ」
「レッツ 駄々」
「レッツ ヒポコンデリー」
どうしても 動詞にしたいという動詞は、、、
「レッツ レッツ」
うーむ レッツは 素晴らしい!
05. 10. 21
F:⑤ 設計図
杣は 楽器の概要を 書き出し
弦の計算をし
設計図を 書き上げた
音域は EEから g3の 5オクターブ強
このハンパな 音域の設定は
杣が 作曲で使用するのが ト長調と ホ短調が 多いためだ
音源は 8フィート 1列のみ
さんざん熟考した結果 カプラーも 4フィートも 諦めた
ただ レジスターが ペダルで前後に動き
弦をはじくポイントを変え 音色に変化がつけられる
ペダルは レジスターの前後
バフストップ ダンパー と
三っつの 操作ができるようになる
通常 チェンバロの設計は
昔の銘器の図面を 元にして行われるが
杣は データと 計算器で 作り上げる
弦は 軟鉄と 真鍮と 2種類使用するため
これらの 断線値などを 限界値として
その範囲内で 張力や 音色を考慮する
さて この楽器が 形になるのは、、、
音が出るのは、、、
いつになることやら、、、
********************************
今日のオダイ
「音」を使用した 四文字熟語を 作成せよ!
凡例) 音涸値辛: 音楽が無いと非常に辛い様子
偽音唱邪: 狂った調律はよくないと、、、 (苦しいな今日は)
********************************
05. 10. 20
ミッションC:18世紀
西東京 こもれびホール
クラヴィコード チェンバロ フォルテピアノ
3種類の鍵盤楽器を 使用しての コンサート
18世紀
あのバッハや その息子達 そしてモーツァルト
この時代は 3種類の鍵盤楽器が 活躍していた
この後 鍵盤楽器は ピアノ中心になっていくのだが
その 少し前の 5オクターブの時代の 音楽
さて 最近のミッションでは
帰宅してから 本文を書くことが多いが
それには 訳がある
現代ピアノのコンサートの場合
ホールのものを 使うので
調律師は カバンひとつで 仕事ができる
現代のピアノ以前の 鍵盤楽器の場合
楽器は レンタルか 演奏者自身のものを 使用する
レンタルの場合 杣はアジトから直接 ホールに行けるが
演奏者の楽器を 使用する場合には
演奏者の家まで 楽器を取りに行かなければいけない
21時に コンサートが終了しても
その後 楽器を 演奏者の自宅まで 運んで
それから 帰宅すると、、、 だいたい午前0時を 越える
まあ そんな訳だ
05. 10. 19
変態
彼は 知らない
仲間は 彼を 奇怪なヤツと思っている
それでも 彼は ただ
地を這い 枝を登り 葉を食む
彼は 知らない
いつか 変態を繰り返し
自由に 空を飛びまわれる日が くることを
甘い 蜜を吸えることを
彼は 知らない
だから こそ ただ ひたすら
自分に出来ることだけを やっている
それが 自分だと 信じ込んで
誰も 知らない
どのような 変態を繰り返し
どのような 将来がやってくるか
だからこそ 地を這い 時を食む
05. 10. 18
同時多発○○
見渡す限りの 建物 建物 建物
そこには どれだけの人達が いるのだろうか
こういう光景を 見るたびに
不安になることが ひとつだけある
もしも、、、
もしも この密集した 地域の
数万の 人間達が
同時に 全く 同時に
その、、、 固形の 排便を
水洗で ジャーとやったら、、、
どこかで 詰まってしまわないのだろうか、、、
一人 500グラムとして
20万人が 同時多発排便を 決行したら
100トンもの、、、 その、、、 ナニが、、、
、、、全く不安である
アルカイダより 恐ろしい、、、
05. 10. 17
F:④ 弦が切れた!
スーパーピアニッシモを出すために
結局 ジャックには タングという部品を
つけることにした
フォルテは フォルテッシモまで
容易に出せるようになって
イキヨウヨウと アクションモデルをいじっていたら、、、
弦が切れた、、、
このモデルの弦は スチールといって
鋼鉄を使っているのだが
それが 切れるとは、、、
フォルテでは 弦が切れないようにしなければ、、、
今の問題点は
ピアニッシッシモ の次に ピアニッシモ でなく
ただのピアノになってしまうこと
弱音での 無段階性が ちょっとつけにくい、、、
そろそろ 弦の設計に入らなければいけない 時期なのに、、、
杣 やや へこみ気味
明日は満月なのに、、、
******************************
今日のオダイ
「時期」の謎カケ問答を作成せよ!
凡例) 時期とかけて リニアモーターカー と解く
その心は 磁気の力で走ります
時期とかけて 桃太郎もびっくり と解く
その心は キジが逆立ちしています、、、
******************************
05. 10. 16
ねずみとり
よく考えてみると この機械とて
善良なる市民の 税金で買ったものだ
だから この機械を 我々も使用してみよう
例えば この機械の前で 全力疾走をして
「僕の全速力は 何キロくらいでしょう」と
息を切らせて 聞いてみたり
例えば この機械の前で キャッチボールをして
「僕のピッチングは 何キロくらいでしょう」と
巨人の帽子をとって 聞いてみたり
例えば この機械の前で 車をバックさせて
「逆走すれば やっぱり速度は マイナスで表示されるのですか?」と
ニヤニヤして 聞いてみたり、、、
そんなコト 考えていたら
「ちょっと君!」 と 警察官が 追ってきた
すかさず 全力疾走で 逃げてきたわけだが
残念ながら 何キロで 走って逃げたかは
分からなかった
05. 10. 15
トイレの匂い
とても 遠い 秋の日の午後
その少年は 母に手を引かれ
商店街に 向かった
「母ちゃん なんだか トイレの匂いがする」
『そう? そんな匂いしないけれど』
しばらく 二人は そのまま歩いていった
「やっぱり トイレの匂いがするよ」
母親は しばらく考えて、、、 笑いながら言った
『これはね キンモクセイっていう 花の匂いなのよ』
「フーン」
少年は 不可解な顔で うなづいた
それから 少年の家のトイレには
芳香剤が置かれることが なくなった、、、
05. 10. 14
ミッションC:調和の霊感
横浜 みなとみらい
13:00
杣は搬入口に到着 車を降りる
「杣さん おはようございます!」
やわらかなバリトンに 振り返る
ステージマネージャーの 本野正が迎えてくれる
横浜バロック室内合奏団 36回定期演奏会
「調和の霊感」 全曲のコンサート
本野正は 横バロの マネージメントも兼ねている
年に数回 コンサートでばったり会うのだが
いつも 屈託なく 話しかけてくる
17:40
リハが終了し 杣は本番調律のために ステージに登る
本野も ステージに来て 譜面台や椅子のチェックをする
最後に 譜面台のネジのチェックを 忘れない
18:00
ホールの案内嬢が数名 客席に散らばる
座席をひとつひとつ 丹念に見て
ゴミや 忘れ物が無いかを チェックしていく
18:30 開場
お客さんが おのおの 入場してくる
ホールは ゆっくりと 賑やかになっていく
19:00 開演
本野は ステージの扉を開け
「いってらっしゃい」と 声をかけながら
緊張気味の演奏者を ステージに送り出す
舞台裏では 様々なスタッフが
それぞれの責任を 積極的に果たそうとしている
演奏者と聴衆に ベストなコンディションを提供できるよう
常に配慮をしている
演奏が始まる
スタッフは モニターを見つめ
時に 突発的に聞こえる ノイズに
一斉に 緊張したりしている
最後の演奏が 無事に終了する
本野は ステージの扉を開け
笑顔と ねぎらいの言葉で 演奏者を 迎え入れる
鳴り止まない拍手に 再び
演奏者を ステージに送り出す
コンサートでは 演奏者と スタッフは
調和の霊感によって ひとつになっている
「お疲れ様でした!」
『お疲れデース!お先しまーす!』
杣は やわらかなバリトンに 手を振る
次は いつ どこで 会えるのだろうか
そんなことを考えながら 楽器を車に積み込み
ホールを 後にする
(左:スタッフの方 右:本野正)
05. 10. 13
ミッションC:杣の嫉妬
西東京 こもれびホール
4台のハープを調律できることなんて
杣の生涯でも 今夜かぎりだろう
ルネッサンス バロック スパニッシュ アイリッシュ、、、
4種類のハープは 弦の張られかたも それぞれ異なっている
いや それどころではない
杣は すっかり まいってしまった
ハープのもつ 表現力の豊かさに 圧倒された
西山まりえの 中から溢れ出た演奏に 金縛り状態
鍵盤楽器は基本的に 演奏者と発音体の間に 距離がある
他の楽器は 弦であれ 管であれ
演奏者は 直接 音に体が触れている
それゆえに 様々な表現が 可能である
もちろん 鍵盤楽器にしか可能でない 領域もある
が しかし やはり 鍵盤楽器の限界を
マザマザと 感じてしまう時もある
チェンバロに 強弱のアクションを 取り入れようとしてる矢先
杣は もうひとつ ハープの演奏から ヒントをもらった
限りなく 演奏者と 発音体の距離を 縮められる楽器を 作りたい、、、
鍵盤サイドの杣は 嫉妬するほど 衝撃をうけた
小泉純一郎が聞いていたら 間違いなく
「感動した!」と 興奮しただろう
さぶちゃん
今日は リハの途中で帰れたので
3週間ぶりに フットサルに 行けた
久しぶりに 会う連中は
相変わらずの めんめん
「よう さぶちゃん! 久しぶりじゃん」
『ああ 仕事と 雨で ずっと来れなかったヨ』
杣が 密かにキリン君と 名づけている
長身の奴は 杣のことを 「さぶちゃん」と 呼ぶ
最初は 杣の名前を 勘違いして覚えているのかと
思っていたが
今日は 思い切って その理由を 聞いてみた
『なー そのサブちゃんって 北島サブローのこと?』
「違うよ 新宿とかにいるじゃん サブちゃんって」
『有名な人なの?』
「いや そういう訳じゃないけれど なんとなくイメージだよ」
さっぱり 要領を得ない
ヤクザのこと?
ホモのこと?
確かに 杣は ホモにもてるが、、、
帰宅しても 気になったので 検索してみた
が、、、「さぶちゃんラーメン」とか
それらしいものは ヒットしない
さて 新宿にいる サブちゃんって
いったい 何者なのだろう、、、
P・S
久しぶりの フットサルは
体のキレは 悪かったが
いくつも アシストできて
ちょっと 御機嫌!
05. 10. 12
ツチノコの親子
「ねー パパー! 家にも屋根が欲しいよ!」
『それじゃ キノコの神様に お祈りしなさい」
「ハーイ! キノコの子の子 孫キノコ 会わせてノコノコ 三キノコ」
-翌朝-
「わーパパ! 見て見て! うちに大きな パラソルがついたよ!」
05. 10. 11
婚約破棄
「私は 小田さんとの結婚を 諦めました」
-24歳 会社員 真理
「私は 伊達さんとの結婚を 諦めました」
-28歳 看護士 真希
「私も 原さんとの結婚を 諦めました」
-27歳 家事手伝い 真紀
「私は 沢さんとの結婚を 諦めました」
-33歳 モデル 瑠奈
「私は 大場さんとの結婚を 諦めました」
-21歳 大学生 加奈子
「私は 小泉さんとの結婚を 諦めました」
-36才 主婦 あけみ
「アタシも タカシとの結婚 諦めたわ」
-33歳 自営業 正裕
05. 10. 10
F:③ ジャックの動き
ジャックの 新しい運動の仕組みは
一応 安定のあるものになった
この仕組みは ピアノと同じで
鍵盤を すごく そっと弾くと
音が出ない
ツメの位置が 変更できるように
頭部と 本体に 調整ネジをつけた
より 様々な調整が可能になった
でも もっと ダイナミックレンジ
つまり より強弱の幅を 広げるためには
やはり タングをつけようか、、、杣は悩んでいる
********************************
今日のオダイ
「調整」で イニシャル短歌を作成せよ! (57577)
凡例) チカンだと 夜の電車で疑われ 世間のまなざし 言い訳許さず
********************************
05. 10. 09
F:②「Re:」
チェンバロも ピアノも
メカニックは
「音を出す」 ということだけなら
これほど複雑には ならなかった
音を出すことよりも 「Re」(反復)
つまり 次の音を出すために
元の状態に戻すことのほうが
大変な作業なのである
チェンバロも ピアノも
メカニックの約7割の部品が
この「反復」のために 必要なものなのだ
「反復」は トリルや トレモロなど
同じ鍵盤を 何度も素早く
連打しなければいけない時
必要になってくる 大切な運動である
写真は チェンバロの
音を出すメカニック 「ジャック」
左が 従来のもの
右が 杣の考案したものである
杣のジャックには 「タング」という部品が無い
タングは 反復するためには
とても重要な役割をしている部品なのだが
、、、果たして 杣のジャックでは 連打が出来るのだろうか?
ちなみに
写真の 黒い 平べったい 突起のようなものが
「ツメ」で
これで 弦を 下から持ち上げて 弾いて
音を出す仕組みになっている
***************************
今日のオダイ
「ジヤツク」のイニシャルどどいつを作成せよ!(7775)
凡例: ジーコジャパンに やる気はあるが
つまらぬトコロで 苦戦する
***************************
ハングルの日
今日は ハングルの日
最初は 暗号のように 思えた あの独特の文字
でも 今では 一番好きな 外国語
杣は 8月の韓国ツアーの時
嬉しかったことがある
最後の美術館のコンサートで
調律をしていると
楽器のまわりに 子供たちが集まり
ざわざわと 話かけてくる
「おじさん 何してるの?」
『調律だよ』
「調律って 何?」
『楽器の音を 綺麗にしているの』(と言ったつもり)
子供達の 簡単な問いかけには 何とか答えられた
でも だんだん難しい質問に なってきて、、、
『おじさんは 日本人だから 韓国語がよく分からないんだ』
「ほんとう? 話せるじゃない」
『難しい言葉は 話せないんだ』
「嘘ついてるでしょ?」
そう 途中までは 韓国人のオジサンと思われていたのだ
それが 嬉しかった
そして 子供達と 会話が通じたのが 嬉しかった
http://mindan-tokyo.org/kinenbi/10-hangul.htm
05. 10. 08
二人は仲良し
あれから二人は どこへ行ったのかと
思っていたのだが
こんなところで 商売をしていたらしい
そういえば 子供の頃
「ホウレンソウは 缶詰に入ってなきゃ 食べない!」 などと
親を困らせたものだ
なんて感慨に ふける前に
この2件の店は 偶然か? 作為的か?
責任者 出てこーい!
05. 10. 07
ミッションC:バッハ以後のCem&Vg
代々木 アトリエムジカ
杣 大失態!
調律が長引き
開演を5分も 遅らせてしまった、、、
今夜のコンサートを
楽しみに 集まった聴衆に
今夜の演奏のために
練習に励んできた 演奏家に
迷惑をかけてしまった、、、
楽器のトラブルや
楽器と仲良くなる為の時間など
難しい点は 多々あったが
それは ただの言い訳にしか ならない
今後の 大きな課題である
杣 沈没
05. 10. 06
F:① アクションモデル製作
杣は 強弱の出る チェンバロアクションを
いくつか 考え出してみた
その中で もっとも
可能と思えるアクションモデルを
製作したようだ
こうして 見たところでは
普通の チェンバロアクションと
何ら 変わっているとは
思えないが、、、
がしかし
確かに 鍵盤を押す速さに 比例して
音の強弱は 出ている
基本的な部分は
クリアーしたようだ
ここから 本格的に
楽器らしくするためには
もう少し タッチの安定感と
ノイズを 解決しなければ
いけないようだ
****************************
今日のオダイ
「ノイズ」のイニシャル川柳を作成せよ!
凡例: 飲みすぎて 今でもガンガン 頭痛する
ノムヒョンが いつも連れてる 随行員
ノリノリで いつしかズボンが ずれ落ちた
****************************
05. 10. 05
さよならハイカ
杣の愛車 「テポドン」にも
ついに ETCが取り付けられた
ハイカの販売が終了し
やむなく 取り付けた
料金所というのは
それはそれで
温度のある場所だった
杣は 料金所のオジサンに
必ず簡単な 挨拶を することが
習慣でもあった
どれくらいの時間で
交代するのかは 分からないが
ずっと あの狭い場所で 立ちっぱなしで
無機的な作業をしている オジサンに
「お疲れ様です」とか
「ありがとうございます」と
声をかけられずには いられなかった
逆に癒されたことも あった
ある仕事の帰りに
東名高速の 名古屋付近で
検札所を 通過する時だった
検札した オジサンは
杣の券を見て しみじみと言ってくれた
「遠いところを 本当に 御苦労様です」
杣は その言葉に 本当にあたたかい気持ちになった
正直 とても 運転に疲れていたのである
それは 朝9時に 山口県の下関を出発し
東京に帰ってくる 途中だった
すでに8時間近く 軽自動車を 運転していたのだ
ETCになって そんなコミュニケーションも
もう なくなってしまう
便利になるに従って
ささやかな ぬくもりも 失われていくような気がする
05. 10. 04
ミッション・インポッシブル 発令!
[ おはよう杣君
今回の任務は 強弱の出せるチェンバロの製作
作戦名「F」である
チェンバロは タッチで強弱をつけることが出来ないと言われているが
これを解決してもらいたい
このチェンバロには ダンパーペダルも取り付けて欲しい
なお いつものことだが
この任務の遂行中どのような事態に陥ろうと
当局は一切関知しない
成功を祈る ]
怒涛のような ミッションCを終えた杣は
当局からの このような指令に
「は?」と 自分の目を疑った
鍵盤楽器に詳しくない方も いることだろうから
簡単に 解説をしておかなければ ならない
チェンバロとは
英語で「ハープシーコード」
仏語で「クラヴサン」
と呼ばれている 鍵盤楽器である
16世紀くらいから 18世紀まで
ヨーロッパ各地で
宮廷を中心に 用いられていた鍵盤楽器である
この楽器は
ツメで弦を はじくことによって
音を出している
まあ 簡単に言えば
ギターに 鍵盤がくっついたもの てな感じだろう
チェンバロは
ピアノのように
鍵盤を 強く弾いても 弱く弾いても
音の強弱は つけられない
この チェンバロに 音の強弱をつけようと試みたのが
ミッションF「終わらない夏」で 紹介した
イタリア人の クリストフォリという おっさんである
だが このクリストフォリは
チェンバロのボディに
弦をはじくのではなく
弦を叩く仕組み(今のピアノの原理)で
音の強弱を 可能にした
つまり はじく仕組みで 音の強弱をつける鍵盤楽器など
まだ この世に登場していないのである
そんな 世の中に無い楽器を 製作しろといわれても
どだい 無理な話である
ミッション・インポッシブルである
がしかし 杣も ただの秘密工作員
当局の指令に背くなら 即刻 収容所送りである
さて この作戦は 成功するか 失敗するか
今はまだ 誰も分からない
しかし これから 実際に製作していく過程を
このブログで 紹介していきたいと思う
恐らく 半年以内に 結果は出せることだろう
週に 1回くらいの連載報告になると思うが
杣の 悪戦苦闘ぶりを トクと御覧いただこう
杣にとっては 工作員人生を賭けた ミッションになりそうだ!
*****************************
今日のオマケ
http://park14.wakwak.com/~myj/lanking/zenkoku.html
「杣の本名は 日本の1万以内にも 入っていない、、、
武久や 大豆生田が あるのに、、、ミジメじゃ!」
*****************************
05. 10. 03
10月3日
調律の専門学校 2年生の秋
20歳の10月3日
杣は 浜松にいた
メンテナンスをする楽器は
製作してみなければ 理解できないのでは、、、
漠然と そう思っていたので
浜松で ピアノ製作の修行を してみたかった
10月4日に 東洋ピアノと 就職面談の予約をしていた
だが 密かに 別の成績証明書を発行してもらい
別の工場を ダメもとで アタックしてみようと企んでいた
それは 大橋ピアノ研究所
当時 浜松に唯一残された 手作りピアノのメーカーだった
だが 研究生など とってくれないと言われていた
杣は 浜松に到着すると 大橋ピアノに電話を入れた
「調律学校の学生の者ですが、、、」
案の定 研究生はとらないと はねつけられた
「それでは 工場見学だけでも 良いので お伺いしてよろしいでしょうか?」
『それなら OK で いつ来たいの?』
「今 浜松駅にいるので 今から伺います」
『えー!! 君 社会常識ってもん 知ってるの?』
とにかくアポを 取り付けて 大橋ピアノに到着した
ひととおり 工場を見学させてもらった
大正生まれの翁を中心に 6人の職人だけで ピアノを作っていた
「4月から こちらで修行させていただきたいのですが、、、」
『君もしつこいね! さっきダメだって言ったでしょ!』
しかし 杣は ねばった
若い情熱だけを 延々とぶつけた
そして4時間後 社長の大橋巌は 笑顔で言ってくれた
『じゃあ 4月からウチで働いてもらおうか』
...その時の感動は 今でも鮮明に記憶している
そのまま 浜松駅から 電話で
翌日の約束を キャンセルしてしまった
今思えば かなり非常識なことを やったものだ
しかし 20歳の あの日
あの無謀な行動は
確かに 今の杣につながっている
大橋での 修行がなければ
自分で楽器を 作ってみようとは
考えなかったと思う
チェンバロのメンテナンスを するようになって
やはり チェンバロを理解するためには
自分で製作してみなければ、、、
そう 思って 6畳の居間で 初めての楽器を 製作したのが6年前
そして 今
杣は まったく新しい楽器を 製作しようとしている
あの日 初めて聞いた 大橋ピアノの音は
とても深く そして 和らかかった
05. 10. 02
ミッションC:永遠のプラハ
西東京 こもれびホール
モーツァルトの交響曲
ピアノ協奏曲
そして交響曲プラハ
プログラムに
ドゥッティという誤植があった
がしかし
シンポシオンのトゥッティは
マギレもなくドゥッティだった
小倉貴久子のピアノは
限りなく 自然体
努力や計算では不可能な音楽
来年はモーツァルトイヤー
更にシンポシオンの音楽に接する機会が
増えることだろう
杣は フォルテピアノの
オクターブとユニゾンを
保守的にしてしまったことを
悔やんでいるようだ
05. 10. 01
ミッションC:バッハとベートーヴェン
新宿 住友ビル43階
杣は六時過ぎに出発
横浜で チェンバロとフォルテピアノを積み込み
新宿へ向かう
フランスタイプのチェンバロ
300才くらいのフォルテピアノ
そして クリストフォリのピアノ
マチネの講座は14時
ソワレの講座は18時
3台の楽器を 慌ただしく調律する
果たして 日付が変わる前に
帰宅出来るのだろうか
43階の窓から 暮れゆく東京を 見下ろす
調律してる時間より
運転している時間の方が長い…